ヨネダコウのレビュー一覧
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読んでいてものすごく力が入ってしまいました。圧倒されました。
久々に893モノでのめり込める迫力ある作品を見つけた気がします。矢代に魅了されます。確かに変態ドMですけどね。それには彼がたどって来た今までの人生が深く強く影響しているというのがわかりますが、痛い…そのことが、今回改めて胸に沁みました。自分を卑下するかのように淫乱だと明るく笑い飛ばすような素振りでいて、根本で矢代は矜持を捨ててはいません。そこに、とても彼らしい潔さ、男っぷりを感じます。
そして、矢代の何から何までを憧憬して、とことん尽くす百目鬼。一途です。後半百目鬼には泣かされました。大切な人を守れなかった悔しさ情けなさもわかるし -
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運び屋×ヤクザ
高校生カプ
営業マン×メカニック
の三編
有名すぎるこの作品。
私ももう何度読んだか分かりません
その度に、男の格好良さとか可愛さとかおバカな所とかにジタジタするのです(笑)
一番好きなのは
感情スペクトル(高校生カプ)
設定に萌えるのは
リプライ(営業マン×メカニック)
続きが読みたいのは全部(笑)
表題作のNigitSの同人誌「或る夜」も読みましたが
間崎さんはツンデレな上萌えキャラですよね?
本当に全ての作品の続編が出たらいいなぁ~
ストーリーとは関係ないですが
ヨネダコウさんの描かれる
目が点の顔、めちゃめちゃ可愛いですよね -
Posted by ブクログ
▼あらすじ
ドMで変態、淫乱の矢代は、真誠会若頭であり、真誠興業の社長だ。
金儲けが上手で、本音を決して見せない矢代のもとに、百目鬼力が付き人兼用心棒としてやってくる。
部下には手を出さないと決めていた矢代だが、どうしてか百目鬼には惹かれるものがあった。
矢代に誘われる百目鬼だが、ある理由によりその誘いに応えることができない。
自己矛盾を抱えて生きる矢代と、愚直なまでに矢代に従う百目鬼。
傷を抱えて生きるふたりの物語が始まる──!
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ヤクザの若頭(矢代)がドMで変態で淫乱ってだけでもう素敵。
上品な顔立ちなのにこの設定は本当に堪らんです。
勿論エロも濃厚。これを究極のギャップ萌えと言 -
Posted by ブクログ
ネタバレ▼あらすじ
運び屋の唐島は、どこか秘密めいていて色気のあるヤクザ・穂積の仕事を引き受ける。
惚れて、探って、騙して、裏切られ……はぐらかされた本心はいつも見えないまま。
黒社会の駆け引きと大人の恋の心理戦は、やがて息を呑む圧巻のラストへ――。
他、笑わない営業マンと整備士それぞれの視点で紡がれる「リプライ」、男子高校生の故意の始まりを爽やかに描いた「感情スペクトル」、描き下ろしも収録した、男と男の感情を精緻に描いた傑作集。
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表題作(運び屋×ヤクザ)にかなり萌えました…!
最後の最後で今までヤクザだと思っていた人物がまさかの麻薬取締管だった事が明かされ思わずポカーン(笑)
言動や態 -
Posted by ブクログ
まず今回も装丁が美しい!KnightSの文字が裏社会の男達の暗闇に浮かび上がる。表紙のアンニュイな色気を漂わせる男とラストで明らかになるインテリ眼鏡の男がまさかの…!?まさに儚い一晩の物語ですが、まだまだ終わらない余韻を残して物語は一ヶ月後のNightへ。ヨネダコウさんの描く歳上の受は何故にこうも私の萌えツボを刺激するのか!儚くアンニュイでいて限りなくエロい\(//∇//)\囀る〜の矢代も好きでしたが、今回の穂積もかなり好きです。
そしてリーマンとメカニックの大人の恋を描いたリプライ。大人だからこその二人の同性への恋愛感情に悩む姿がリアルでホント可愛い。男なのに可愛いと言われたり女として扱われ -
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昨年、この作品を初めて読んだ時は、矢代を抱いてやる為に何にが何でも不能を克服しろよ、百目鬼…なんて思ったんだが、コミックスになって一気に読みなおすと、矢代はそれを望んでないかもしれないな、と言う気がした。百目鬼が不能であったからこそ、自分に明ら様に好意を向けてくる百目鬼を放り出しもせずに自分の傍に置き続けられるのかもしれない。過去に自分に性的な意味合いも含めて、好意を剥き出しにしてきた人間達とは違う種類である、と言う絶対的なものがあればこそかもしれない。矢代は決して弱くはないので、力任せに迫って来るようなゴリ押しの行為を上手い具合に排除できるだろうし、組織の中でもそれなりの地位にいて力でねじ伏
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初期作品の出し直し。
「名前のない色」
編集部で働く藤野渉は、夏場には使い物にならないというイラストレーター・水窪あきらになんとか新刊に絵を付けて欲しいと頼みに行き…。
ヘタレわんこ系の攻めなんだけど実は傷を持っていて…。
受けは受けで見るからに傷を抱えていて…。その二人の切なさがとても細かい心理描写で描かれていて早く二人に幸せになって欲しいと思いながら読み進めました。過去を消化して生きていくのは難しい…。でもそれを乗り越えたら一つ成長するのよね。
「聖夜」
高校の同級生で少しだけ二人でさわりあったこともある気になる親友・アマチが親の離婚で東京に行って10年。都内で婚約者とマンションを -
Posted by ブクログ
10年、20年更には書き下ろしを含めれば30年という長い年月で綴られる壮大な愛の物語。
決して恵まれない青春時代を過ごしたアマチにとってキラキラした初恋の思い出であり唯一の希望であったシマ。愛を自覚するにはまだ幼過ぎた青春時代の別れを経て10年後社会人になって最初の再会。互いに思い合っているのに、好きだという感情をぶつけるだけでは成り立たない関係だと分かってしまう歳月の残酷さが切ない。
榎田さんの文章は相変わらず美しく滑らかで、長いスパンの話なのにテンポよくすらすら読めます。二人の気持ちはもちろんですが、それぞれの家庭環境やパートナーとの関係、アマチの両親との確執、更には第三者からの目線で綴ら