園子温のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
NHKEテレの放送内容を振り返りたくて読んでみたけど、各著者の論が放送よりも掘り下げられた内容になっていて読んで良かった。手塚治虫が日本のマンガに与えた影響を、物語構造論、表現技術論、ジェンダー論、宗教論の切り口でコンパクトにまとめられている。手塚治虫は驚くほどの質を伴った量の作品を残している作家なので、手塚治虫論もまた沢山あるけど、本著はコンパクトに多方面の切り口でそれに触れられるので良いと思う。ここ近年では萌え系ファンの間で、ボクっ娘、ケモナーなどもすでに手塚が何十年も前にやっていたことが発見され話題になったが、新しい読み手の視点があればまだまだ手塚作品の魅力が掘り起こしができるかも知れな
-
Posted by ブクログ
怪獣映画はガチのリアリズムがないとだめだ。非現実としかいいようのない怪獣を召喚するにはまわりからリアルに固めていかねばならない。某ゴジラ映画には夢オチのが一本あって子供心にもあれは腹が立ったな。しかしまた、映画においてはとにもかくにも怪獣が出てきて、それが「絵」としてよくできていたら、放射能で巨大化したとかいうしょぼい設定であっても、それだけで説得力を持つ。何しろ人間は視覚をもっとも信じるのだから。
だから視覚を欠く怪獣小説は最初からハンディを負っているのだと思う。
本書は『怪獣文藝』の続編。続編といってもそもそもアンソロジーだから、話がつながっているわけではなくて、第2弾ということで -
Posted by ブクログ
ネタバレ:あらすじ(ネタバレ)
神父を父に持つ少年「ユウ」は懺悔をするために町の不良と遊ぶようになり、やがてパンチラ盗撮の才能を開花させていく。
そんな「ユウ」が偶然出会って恋に落ちた相手「ヨウコ」は父親の恋人の娘でああった。義兄妹として「ユウ」と「ヨウコ」はひとつ屋根の下で生活を始める。
「ユウ」が気になる新興宗教幹部の「コイケ」は「ユウ」の家族を崩壊に導き、自らの宗教に染めていく。
「ユウ」は新興宗教の教祖及び関係者を殺害、ビルを爆破などして「ヨウコ」を救い出す。と同時に自分の精神も壊してしまう。
「ヨウコ」は自分のために精神を壊してしまった「ユウ」に語りかけ彼を救い出す。
:感想
約4時間の -
-
-