あらすじ
少女の眼から角膜を剥がす不可解な殺人事件。女刑事の娘・切子は母親より早く犯人に辿り着こうと悪魔画廊を探るが……映画界の鬼才が母娘の闇に迫る傑作小説。高橋源一郎・村上龍氏推薦!
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Posted by ブクログ
文学を内側から食い破る破壊力がこの作品にはある。本当の意味での正統の脅威というのはこういう作品なのだと思う。一気に読んだ。読み終わったあとの呆然とした感じはどう書いていいかわからない。ただ、またきっと一気に読みたくなる。そういう作品だった。
Posted by ブクログ
タイトルを見た時には特に何も思わなかったけど、特に後半に至るに闇の描写と毛深いという字面の組み合わせがなかなかによろしい。ともかく表現がいちいち気持ち悪いので、ヤダなにこのおっさん臭いみたいなおっさん女子高生みたいな感じが概ねおっさん向けかもしれない。
トレインスポッティングみたいに無駄な疾走感も悪くない。要するに概ね何を言ってるか分かんないけど勢いだけなら負けないというところに気持ち悪さが絶妙にマッチしていやこれ誰得みたいなのがギュッと来たわけでした。
Posted by ブクログ
小説のフリした何かだったけど、切子ちゃんの文章好きだったし、それだけでよかった。どきどきした。
でも、帯や裏表紙の宣伝文がまるでこの本の良さを伝えていなくて、普通の本のフリしてたから、期待とは全然違った内容だった。
Posted by ブクログ
買う予定じゃなかったけどいわゆるジャケ買いというやつ。前半から中盤まではスタンダードに田舎町で起きた事件を追っていく感じで、後半主人公切子の「銀色自転車」のあたりから次元が一気にずれ込む感じ。ああそうか、こういう狂いかたをしていたコだったのかと、読み進める。すっぱり終わっているようで終わった気がしない小説だ。
Posted by ブクログ
後頭部が薄く成ってきてます……。
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ってな事で、園子温の『毛深い闇』
初めての感覚です。
読みながら鳥肌立つし、気持ちが押し潰されると言うか、追い詰められるて気持ちを切り刻まれる感覚でした。
闇が深過ぎました。
2017年47冊目
Posted by ブクログ
猟奇的な犯罪と女子高生を題材に、序盤はミステリー仕立てでビュジュアルな描写が展開されていきますが、途中で、ランボーやボブ・ディランがでてくるので、もしやと思えば案の定、クライマックスに向かい、シュールで幻想的な描写が溢れんばかりに繰り広げられます。人によって意見がだいぶ分かれそうですが、いい悪いではなくて、好きか嫌いかのレベルでの評価が相応しい作品で、作者の映画と近いものを感じました。
Posted by ブクログ
さすが映画監督、とても映像的。
現実なんだか妄想なんだか、あいまいにしてるところとか、
真剣なんだかふざけてるんだか、
それとも狂気なんだか、
みたいなところとか、
おもしろくもあったけど、
私はもう少し、小説的なおもしろさが欲しかったので
星3つ。
映画みたいなら
映画でやればいいことだから。