深遊のレビュー一覧
-
-
-
-
-
Posted by ブクログ
前巻で戦乱に一区切りが打たれ、ここから第2部に突入となる8巻目ですが。
「連合」と「同盟」と「条約」という三勢力の均衡による安定を目指すとか、なんとまあ三国志めいてきたものですね。
条約軍は大きな戦いに勝利した勢いがあるからもっと盤石なものだと思っていたのですが、実情はそうではなかったみたいで。オイゲンが戦死した時のように、この巻でも尊い犠牲が出てしまったのが残念でならないですね。好きなキャラだったのですが。
にしても。アレクシス覚醒には驚かされました。今の今まで無能君主だとばかり思っておりましたのに…。あんまり彼が有能だと、主人公チームの出番とか存在感の問題以前に、あっさりと戦争が終わっ -
Posted by ブクログ
ネタバレシスティナから大陸に舞台を移して、とうとう因縁の敵であるミルザーとの決戦に挑むことになる7巻目ですが。
しかしミルザーはアレですね。単騎で戦況を覆すほどの武力もちとか。完全に「一人戦国無双」状態ですか。グランクレストには稀有なキャラクターですよね。
ただまあ、やはり現実でもそうあるように、ただ一人の武力で「戦場の現実」をどうにかできるわけがなく。戦いの勝敗は始まる前に決しているとはよく言ったもので、戦争とは戦端が開かれる前の段階でどれだけ策をめぐらし準備を積み上げたかできまるのでしょう。
テオとミルザーの勝敗を決したのは、それぞれについた軍師の力量差であったと考えられますか。 -
-
-
-
-
Posted by ブクログ
水野良作品として手に取るのはロードス島伝説以来となる戦記物ですね。
最近はなろう系の新人作家作品を多く読むようになっていたため、こういうベテラン作家の物語を読むのは逆に新鮮な気分になります。読んでいて安心感がありますよね。
クレストや戦旗など、巷に溢れているファンタジー作品には見られない設定に心踊らされます。
また、戦記物であるにもかかわらずテンポがよく、サクサク読み進められるのもよかったですね。国獲りSLGチックな面白味のある物語を、ゲームではなく小説で表現してある作品を読むのは久々でした。
主人公はテオではなくシルーカなのですかね。女性主人公の作品もまた珍しいものですか。
とはいえ、 -
-
-