湯山玲子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
インタビューというよりは、対談ですね。
こじらせているという実感があったけれど、これを読んで確信に変わり。
とはいえ、ここまででは。という猛者の話もあって、楽しめました。
若い女の特権みたいなものを使おうと思えば使えたかもしれないのに、意地を張ってというか、そんなものは私にはないとか邪道だとか正しくないとか、もう面倒くさいことを考えて、うまく暮らせていなかった、現在も暮らせていないなあと思う。っていうか、そろそろ若くもないしなあ。
女子であることに迎合できている人っていうのがどこにいるのかよくわからないけれど、なんか幸せそうに見えるというか、ラクしているように見えるというのが、そもそも幻想なん -
-
-
-
Posted by ブクログ
ネタバレ「ブランドはどうすれば作れるのか?」
エルメスはブランドの中のブランドだがマーケティングは行っておらず、職人の手によって最高級の品物を作っているだけ。
→ブランドは作るなのではなく、生まれるもの。
→ブランド=ファンの数
ビジネスの大前提:お金の流れを作ること。
→顧客は経営者の+−15歳の間で推移
→目安として年間15〜20%のお客が入れ替わらないと継続的な成長はあり得ない。
→ブランド企業になるためには少なくとも4年間はかかる。
【ブランドのメリット】
→プレミアム価格を設定できる。
→指名検索により他社との価格競争力に巻き込まれずに粗利を維持できる。
→広告宣伝費用を抑えられる。
-
-
Posted by ブクログ
文化系マウントという生き方
2014年冬、美大に入って1年目の頃に周りの同年代との文化レベルの差に打ちのめされたことと、美大という女子の比率の高さゆえ、文化系女子という生き物を知るのは大切だろうと期待して買った。
あらゆるジャンルに精通していて、きっと何を話しても10倍で打ち返してくるだろう教授のような筆者。恐れ入る経歴だ。
それから10年弱が経過して、当時よりさらに文化系コンテンツに溢れかえった今、守備範囲の広さよりも「自分の好きなものとその傾向をしっかり理解し、ただそれらが好きである」だけでも十分じゃないかと。だってSNSとアルゴリズムで、それすら難しくなってきているから -
Posted by ブクログ
「日本人の創造性は今完全にラーメンに集中している」のくだりは必読。
惜しいエッセイ。「男の拗らせ」にまつわる問題を一通りさらい、我々世代の気分についてもしっかり観察しているが、「『出世カネ女』の競争をやめて男らしさから自由になろう」に続けて「そうすると女にモテるよ!」と書いてしまうあたり、バブル的恋愛を経験してきた世代の価値観を離れておらず残念。著者も自認しているところだが、重要なテーマを掲げるこの本が「オバハンのお小言」の域を出ていないのも、同じ意見を持つオバハンに歓迎されるのみで本当にこの問題を考えてほしい層には届かないだろうという意味でも残念。