感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2015年03月19日
2010年代を生きる青年女子は一読するべき。時代をかなり的確に捉えていて、その在り方でとうの昔から立ち回っていた人生の大先輩の姿をみて、自分も両方取りに行こう、と野心と自信が芽生える本。
Posted by ブクログ 2014年12月30日
「文化系女子」の来し方行く末を紐解く一冊。
ド田舎で鬱屈としていた元・文化系女子。『向上心と知性を持った瞬間にマイルドヤンキーの楽園から追放され』るも、文化系で飯が食えるような覚悟も才覚もなく、東京に出てきてようやく少なからず同好の士に出会い、世の中には生まれ落ちた時から文化教養に理解ある家庭で育...続きを読むち、ある程度レベルの偏差値と家庭環境の子女が集まる学校で、早いうちから文化度の高い同級生や先生との出会いに恵まれた、文化が当たり前のように身近にある「都会の文化系女子」という存在を知る。
著者の育った環境はまさしくそれで、地方の圧倒的少数派から見れば羨望の的。ハンデが違い過ぎる。
でも、確かに湯山氏が言うように、ハンデの多少はあれ、文化系の源流は『尋常じゃないハマり方をある時期にした』かどうか。
アクセサリーとして教養を振りかざし、男社会に切り込むため文化系を利用する「なんちゃって」知識浅薄黒文化系女子に喝を入れる。
文化系を標榜するならば、思考停止禁止。一生考え学び続けなければいけない十字架を自ら背負っていくのだ。
文化系としての生き方とは、プレイヤーでなくとも観客でいるためでも努力研鑽は必要なのである。が、好き好んで選んだ道。
まだまだ遠くはあるが『今の自分の内部にないものに出合っていく』道のりであるのだ。
Posted by ブクログ 2014年09月15日
わたしも腐女子とリア充を両立しちゃう系文化系女子なので笑、わりと楽しく読めました。
なんちゃってファッション文化系を指す「黒文化系」の人や、文化系を逃げ道・居場所にして精神的に向上心のないばかへの喝は効きました。こうならないように、文化と触れ合うときは常に自分というものを介在させることを、より意識的...続きを読むに行っていきたいと背を正したところ。
Posted by ブクログ 2014年06月03日
読みながらぐさぐさ突き刺さる指摘にダメージを受けていた。著者は文化系女子を否定してるわけではもちろんないけど、間違った「文化系女子」には手厳しい。
これからの文化系女子活動の指針になりそう。
Posted by ブクログ 2023年12月04日
文化系マウントという生き方
2014年冬、美大に入って1年目の頃に周りの同年代との文化レベルの差に打ちのめされたことと、美大という女子の比率の高さゆえ、文化系女子という生き物を知るのは大切だろうと期待して買った。
あらゆるジャンルに精通していて、きっと何を話しても10倍で打ち返してくるだろう教授...続きを読むのような筆者。恐れ入る経歴だ。
それから10年弱が経過して、当時よりさらに文化系コンテンツに溢れかえった今、守備範囲の広さよりも「自分の好きなものとその傾向をしっかり理解し、ただそれらが好きである」だけでも十分じゃないかと。だってSNSとアルゴリズムで、それすら難しくなってきているから