玉岡かおるのレビュー一覧

  • 負けんとき(上)―ヴォーリズ満喜子の種まく日々―

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    あいかわらず玉岡かおるは読ませてくれる。ぐいぐい引き込まれた。日本女子大とか出てきてビックリ!幼馴染の佑さんとのことは、まぁ世の中そんなに上手くいかないってことよね。

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    2014年12月08日
  • 負けんとき(下)―ヴォーリズ満喜子の種まく日々―

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    毎日少しずつ、でも確実に読みすすめてやっと終わりました。
    ヴォーリスさん、そんなにも有名な建築家だったんですね。自分の無知が恥ずかしい。
    信念を持って最後まで教育に捧げたおマキさまの生き方は素晴らしい。
    大切なことを、大切にし続けることは、想像以上に難しいはず。

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    2014年11月09日
  • 負けんとき(上)―ヴォーリズ満喜子の種まく日々―

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    期待を裏切らない玉岡かおるさんの作品。
    明治を生きるたくましい女性がたくさん出てきて、
    元気がもらえる。
    おマキさんの今後が楽しみ。

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    2014年10月21日
  • お家さん(下)

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    NIに内定したときに、「鼠(城山三郎)」は読んどけよ、と言われたけど、さながら今ならこれかな?NIって言う会社が無いからまあもうないか。あくまでも小説だし、史実以外の部分はフィクションだけど、小説としては非常に面白く読めた。SZKにまつわる史実もきちんと踏まえてあるけど、そんなに深くは突っ込んでない。小説としてのバランスを考えたら、そのぐらいがちょうど良いのかも知れません。この人の小説始めて読みましたが、別の作品も手にとってみようかな。

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    2014年10月12日
  • お家さん(上)

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    とても面白い作品です!
    神戸の商社[鈴木商店]のお家さんの鈴木よねさんを主人公にそこで働く人々の物語です。

    ノンフィクションではないのでしょうが、史実にかなり忠実に書かれています

    下巻に続く。。。

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    2014年04月17日
  • をんな紋 あふれやまぬ川

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    柚喜が氷菜をかばう台詞
    恐ろしいんだけどカッコイイかな

    自分はどっちかというと
    柚喜ひいきかな
    氷菜が決めた事には疑問を感じます
    万喜を連れて行くなんて(涙)

    「永遠の0」を読んでから
    戦争ものは止めようと思ってたのに
    また、読むことになってしまった
    つらかったけど
    それでもよかったかな
    播磨の風景とその時代を生きた人々のこと
    自分なりに絵が浮かぶ

    解説の言葉を借りれば
    読み終えてしばらくたっても
    ふともれるつぶやき、涙のこぼれる気配が
    近しい友のようにすぐ耳元で感じられる
    ……そんな小説でした

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    2014年03月19日
  • お家さん(上)

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    鈴木商店の創始者初代岩治郎に嫁いだ鈴木よねの生まれから物語が始まります。そして岩治郎の死、金子直吉らによる樟脳の商売失敗による危機、それを乗り切り順調に拡大軌道に乗る鈴木商店。岩治郎の先妻の子・お千、よねの元夫惣七の娘・珠喜らが登場し、ドラマティックな一代記が進んでいきます。珠喜という若くて元気な女性の田川への恋と若いエリート棚倉拓海の恋がどのように展開していくのか、正にドラマです。

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    2013年08月16日
  • お家さん(上)

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    経済小説。今で言う商社に嫁いだよねがお家さんという女店主になり、その周辺を取り巻く人々がお家さんの存在によって、大きく人生を変えていった。女性としてあるべき姿、そして、商社の本質、様々な側面から様々な出来事を見ることによって、全てが相互作用していることがわかる。

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    2013年06月09日
  • お家さん(下)

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    大正から、第一次世界大戦後の不況が鈴木商店を直撃する。下巻は義娘珠喜、田川、拓海の三人の運命のすれ違いがメインとなる。近代国家に加わった日本のように、時代の流れに乗り突き進む「鈴木商店」だったが、、、

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    2013年01月25日
  • 天涯の船(上)

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    明治時代、姫君の身代わりとなってアメリカに留学した下働きの少女ミサオの波乱万丈の生涯。
    年端のいかない少女たちがこうして海を渡り、国のために何かを身につけ役立ちたい、と慣れない異国で肩を寄せ合い励まし合っている姿はけなげだ。操り人形のように身代わりとして仕立てられながらも、ミサオは数々の試練に耐え、自分自身の力で輝きはじめる。

    光次郎とのせつないすれ違いの恋にハラハラ。

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    2012年11月05日
  • 天涯の船(下)

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    「下」はいささかスピードが落ちる。
    幾分現実感が薄れる。

    しかし、自分には関係のない「おはなし」として、充分楽しめる。

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    2012年09月13日
  • お家さん(下)

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    鈴木商店とは---。現代にその痕跡を探すとすれば、神戸製鋼所や日商岩井などに認められる。この鈴木商店は明治7年から昭和2年の約半世紀の間、まだ「総合商社」という呼称がなかった時代に、世界をまたにかけて大活躍したビッグ・ビジネスである。当主は鈴木よねという女主人で、その番頭を務めたのが、金子直吉だった。より正確に言うなら、鈴木商店とは金子直吉が育て、世界のビッグ・ビジネスとして活躍した企業だ。鈴木商店は昭和2年の金融恐慌で、市場から退場した。しかし、金子が育て残した総合商社、製鉄業、化学、繊維など各種事業は姿を変えながらも今に生きている。つまり金子直吉は工業化のもっとも優れたオルグナイザーである

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    2012年06月24日
  • クォーター・ムーン

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    ネタバレ

    主人公さつきが、どうにも好きになれない。二人の男への傾きがふらふらしているし、すぐ泣くし、甘えた口調だし。
    でも、楽しく読めたのは、さつきは私でありみんなであり。リアルな描かれ方をしていたからだと思う。
    このタイプの女は好きじゃない、でも気持ちはわかる。
    流されたくないけど流されたり、仕事そっちのけになったり。人には言えないような恥ずかしい部分を、見事さつきは実行している。
    結局恋愛は、破れたけど、さつきはきちんとその分大人になった。
    正直、火野の別れ際のセリフもむかつくけど、でもだからこそ現実的。
    物語というより、誰か近くにいる友達をあきれながら、はらはらしながら見守っている気分になるような

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    2012年05月17日
  • 銀のみち一条(下)

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    時代や状況に振り回される中、それぞれが「直利」を通して再生していく姿が清々しい。「何をするために産まれてきたのか」なんだか後半は胸にグサグサくる言葉ばかりでした。

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    2012年04月03日
  • お家さん(上)

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    明治の歴史と神戸を中心とした庶民の文化が手に取るように感じられます。
    舞台となっている鈴木商店の経営理念は、“利益第一主義でなく、弛まざる社会的責務の追及”というべきもので、CSRやソーシャルビジネスなど、近年の社会が模索している組織のあり様をこの時代に颯爽と貫いている奇跡のようなものを感じます。
    経済学、経営学にも通じる内容となっていて、明治の歴史と併せて、二重の深みをもって物語が進んでいきます。
    下巻が楽しみ。

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    2011年08月16日
  • お家さん(下)

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    鈴木商店の興亡だけでなく、明治から大正、昭和と駆け抜けた熱い商売人達の思いが伝わる。そして、いつの時代も新聞には真実がなく、かといって新聞がなければ情報が伝わらない。お家さんの物語でありながら、この時代の流れがよくわかる小説だ。

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    2011年08月11日
  • タカラジェンヌの太平洋戦争

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    [ 内容 ]
    華やかなその世界も、死と隣り合わせていた―。
    音楽学校に学ぶ乙女たちの青春とは。
    舞台を奪われ、緑の袴がモンペに替わったタカラジェンヌたちの心を支えたものは。
    「歌劇」「宝塚歌劇脚本集」「宝塚年鑑」には何が記されていたか。
    熱烈なファンがその目で見たものとは。
    宝塚大劇場はなぜ閉鎖され、いかにして再開されたのか。
    貴重な証言と資料から浮かび上がる「もう一つの昭和史」。

    [ 目次 ]
    第1章 小林一三の夢
    第2章 「軍国女学生」の青春
    第3章 『翼の決戦』を客席から
    第4章 東亜の子供達
    第5章 緑の袴からモンペへ
    第6章 銃後の合唱
    第7章 ロケットふたたび

    [ POP ]

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    2011年05月21日
  • お家さん(下)

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    米騒動における、鈴木商店焼き討ちのシーンは圧巻。

    日本人が暴徒化するなんて、いまではありえないだろうけど、
    実際に集団で過激になるというのは、とても恐ろしいし、
    そういったところに、敗戦する萌芽があったように思う。

    それにしても、朝日新聞はしようもない。

    あくまでも、鈴木商店は「商店」という通り、
    昔ながらの商店であったと思う。よくもわるくも。

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    2011年03月06日
  • お家さん(上)

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    鈴木商店というのは、日本史の教科書には載っていたけど、
    どれだけ凄いものなのか、いまいちよくわからなかった。

    これは「お家さん」と呼ばれた鈴木よねの物語。

    ところどころによねの回想を取り入れるという手法は、
    とても面白いし、播磨弁がとてもしっくりくる。

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    2011年03月06日
  • 天涯の船(上)

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    成り代わりから留学までのあたりにはかなり泣いてしまいました。お勝がすさまじい。
    留学後からの青春時代、そして結婚後へはミサオの心情を中心にどんどんと進み、その日々を楽しみました。ドラマチックすぎるほどですね。
    ただ、関西弁にあまり慣れていないので、そこにどうしても違和感を覚えました。

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    2010年12月29日