玉岡かおるのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
華やかなその世界も、死と隣り合わせていた―。
音楽学校に学ぶ乙女たちの青春とは。
舞台を奪われ、緑の袴がモンペに替わったタカラジェンヌたちの心を支えたものは。
「歌劇」「宝塚歌劇脚本集」「宝塚年鑑」には何が記されていたか。
熱烈なファンがその目で見たものとは。
宝塚大劇場はなぜ閉鎖され、いかにして再開されたのか。
貴重な証言と資料から浮かび上がる「もう一つの昭和史」。
[ 目次 ]
第1章 小林一三の夢
第2章 「軍国女学生」の青春
第3章 『翼の決戦』を客席から
第4章 東亜の子供達
第5章 緑の袴からモンペへ
第6章 銃後の合唱
第7章 ロケットふたたび
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
玉岡ファンの方の推しでこの本を選んで読みましたが、明治から大正にかけての男尊女卑や、古い結婚観、搾取する側とされる側の対立などの時代性やドロドロのメロドラマ的内容に些か読み疲れが・・、女性はこういう展開が好きなのかな?
3人の女性の生き方の物語ですが、3人とも一人の男性との恋愛関係に引いたり押したり。親の遺言で結婚したものの、他の2人と夫との関係を考えたり。下巻では次々と人が亡くなってゆく展開に気が重くなってゆく。最後も田舎の噂になり、自殺も考え街を出たお嬢様がどうなることかと思ったら、最後の10ページでやっと幸せの兆候が現れた。
この最後をもっと膨らまして掘り下げてくれると、読み味は全く違ったのだが。
-
Posted by ブクログ
夏休みに長い本を読んだ学生気分が懐かしい!ってなわけで『エデンの東』に続いて読みました。
『天涯の船』玉岡かおる
エデンよりは短いんですけど上下巻1000ページもあるし、明治大正昭和にわたり時代背景も長く、スケール大きく、波乱万丈盛りだくさんの物語でした。
はじめにきらびやかな宝飾品がミステリーに登場、お姫様の替え玉、米国留学(明治の初め鹿鳴館の頃ですぞ)、替え玉のミサオの苦労、オーストリアの子爵に求婚される、遠距離恋愛、禁断の恋と続いて、少女コミックも真っ青です。
玉岡かおるが3年もかけてお書きになった力作だし、明治からから昭和の歴史的人物(たとえば岡倉天心、新渡戸稲造、...吉田茂まで!)もばっちりはめ込んであっておもしろいのです。
わくわくドキドキ、ジェットコースターものがたりの興奮なんですが、うーん、やっぱりわたしには何か足りないんですよね。ああおもしろかったでいいんでしょうけどね。 -
Posted by ブクログ
徳川秀忠の娘にして豊臣秀頼に嫁いだ千姫。その半生をお付きの女房・松坂局から描く。
大坂城落城後、本多忠勝の孫忠刻に嫁ぎ、そのことで本多家は栄え姫路へ移ることになる。
更には長女勝姫と長男幸千代を授かり幸せな日々も絶頂期。だがこの後に辛い日々が待っていた。
『姫さまとは、あらゆる草や石を踏みつけても、そこに敷かれた緋毛氈の上をまっすぐに進むお方。姫さまが、毛氈の下に何があるかを気に掛ける必要などござりません』
千姫の妹・松姫が朝廷への徳川幕府の影響力を強めるために強引に入内させられようとするときに松坂局が言う言葉が印象的。
実際の千姫がどういう人物なのかはわからない。この作品のように松姫の宮中での暮らしを思いやり、夫忠刻と仲睦まじく夫の死には慟哭したのかも知れない。
ただ自分の進む道一つ自分では決められない、時の将軍の娘であり後の将軍の姉というあまりの血筋の良さゆえに翻弄された彼女には様々な恨みを買っても上記のように凛として前を向き進む他ない。
そしてそのために常に傍で支えた松坂局と、宮本武蔵の養子・三木之助との邂逅は切ないながらも一生独り身を貫いた松坂局にとっての美しい思い出として良かった。