【感想・ネタバレ】銀のみち一条(下)のレビュー

あらすじ

生野にも押し寄せる、近代化の荒波。落盤事故やストライキを乗り越えて新しい鉱山が動き出す。女たちの運命もまた然り。エリート技師の夫とすれ違う咲耶子、家族を養うため町の有力者に身請けされた芳野、父の遺言で嫁入りが決まった志真。恋に泣き、夢破れてもなお続きゆく人生。苦しい過去を背負いながら、やがて再生の未来へとつながるそれぞれの銀の道とは──感涙必至の大長編。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

これでもか、これでもかと繰り返されるたくさんの試練。ページをめくる手が止められなくなってしまった。

人は持って生まれるものがあるのだと感じた。
また、道は必ず「直利」ができるのだとも。

すごいパワーがみなぎる感じが最後にあふれてきて、やっと何とか物語が終わったという感じ。


何度か訪れたことのある生野銀山。すぐ近くに、これほどの歴史を持つ遺跡があることをとても誇りに思う。

コロナが落ち着いたらぜひまた一度訪れたいと思う。

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2022年04月04日

Posted by ブクログ

明治そして大正時代初期が時代設定になっているとはいえ、世間の無責任な言動や噂話、絶えることのない好奇心は現代においてもまた同じことか。登場人物である三人の女性たちに降りかかる無情ともいえる試練・不幸。こうした難局の中で、彼女たちはそれぞれ、どうのような「一条のみち」を見い出し、進んでいくのか。生野銀山の痕跡に足を運んでみたくなった。

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2015年05月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ああ読み終わってしまったというのが、一番最初の感想。もう少し、この物語の中にいたかった。芳野最期を見たかった。「惻隠の情」を胸に、最期は何を想うのだろうか。自らに誇り高く生き切るのかなぁ。雷太みたいな男への憧れももちろんあるけれど、芳野みたいな生き方にも憧れてしまう。うーむ、やはり前世は女なのか、自分。

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2013年04月27日

Posted by ブクログ

面白かった。

生野銀山って、そう遠くないし、聞いたことはあるけれど、ほとんど知らなかったけど、
日本が近代化する時代に、こんなに活気がある所だったんだな。

でも、女性には生き辛い時代だったんだな。

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2022年05月12日

Posted by ブクログ

時代や状況に振り回される中、それぞれが「直利」を通して再生していく姿が清々しい。「何をするために産まれてきたのか」なんだか後半は胸にグサグサくる言葉ばかりでした。

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2012年04月03日

Posted by ブクログ

玉岡ファンの方の推しでこの本を選んで読みましたが、明治から大正にかけての男尊女卑や、古い結婚観、搾取する側とされる側の対立などの時代性やドロドロのメロドラマ的内容に些か読み疲れが・・、女性はこういう展開が好きなのかな?
3人の女性の生き方の物語ですが、3人とも一人の男性との恋愛関係に引いたり押したり。親の遺言で結婚したものの、他の2人と夫との関係を考えたり。下巻では次々と人が亡くなってゆく展開に気が重くなってゆく。最後も田舎の噂になり、自殺も考え街を出たお嬢様がどうなることかと思ったら、最後の10ページでやっと幸せの兆候が現れた。
この最後をもっと膨らまして掘り下げてくれると、読み味は全く違ったのだが。

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2021年10月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

女として虐げられた不自由な時代に、閉鎖された社会の中でそれでも自分らしい生き方を見出そうとして必死に生きる3人の女性たち。玉岡かおるの描く女性の強さ、たくましさにはいつも脱帽させられる思いです。

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2012年03月29日

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