玉岡かおるのレビュー一覧

  • 天涯の船(上)

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    明治の実在した人物なども登場して、壮大なスケールではあります。
    ヒロインの運命も波乱万丈で、ストーリーの先も気になります。
    ただ、ミサオの12歳から40代前半までがこの頁数で描かれているからなのか、一人称の語り口が淡々としているからなのか、描写があっさりめなのが残念。
    あの場面とか、この場面とか微に入り細に入り描かれていたら盛り上がるのになあと感じられる部分も、割とあっさり。
    一人称の地の文が関西弁なのも、微妙に読みにくいけど、とりあえず下巻へ。

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    2016年02月10日
  • クォーター・ムーン

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    あらすじから25歳の主人公さつきが恋愛や仕事に前向きに頑張る爽やか系の話だと勝手に想像して読み始めたら、比重としては恋愛>仕事だったし、25歳という年齢を考慮しても子供っぽい感がある。
    狭い世界でくっついたり、離れたりするので、恋愛面における主人公の葛藤が、これでもかというくらい描写されていて若干くどく感じ、ラストにもカタルシスがなかった。

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    2015年10月03日
  • お家さん(上)

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    実際に存在した会社の女社長、鈴木よねの物語。

    鈴木商店で働く従業員、鈴木よね本人の話がバランスよく描かれているのですが
    山も谷もサラリとし過ぎていて少し物足りなさを感じました。
    今一盛り上がりにかけるので読むのに時間がかかってしまいました。

    話の中で『この時代、女が離婚していることは珍しいことではなく、女の価値を損なうことにはならない』と書かれていて
    明治という時代にもっと堅いイメージを持っていたので少し衝撃を受けました。

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    2015年06月24日
  • お家さん(上)

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    どっしりとした大河小説かと思いきや、
    お家さん自身の回想録の話で、さらりと読める。
    下巻に続くが、読むかと聞かれると、
    特にいいかなって気がする。

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    2014年06月15日
  • をんな紋 はしりぬける川

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    壮絶だった
    これを思えば前作なんて
    まろびだす…だな

    帰ってくる息子が家族の雰囲気を華やかにする
    台風で息子の安否がわからない時の
    不安の大きさ
    現代も変わらないことなのだろうか

    柚喜が取り乱したのは
    おそらく氷菜へ対する一件だけであって
    後は、お見事に冷静を装っている
    そうでありたいと思う

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    2014年02月24日
  • 天涯の船(下)

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     下巻。
     一転してなんというか……うん、恋愛ってすごいですね。
     そして、今もなお、お勝さんが一番強そうっていう不思議さ。お勝さん魅力的だわー。というわけで私は上巻の方が好きなのでした。

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    2013年03月23日
  • お家さん(上)

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    商家に嫁いだ女性の個人商店から大きな商社へと、飛躍するお家さん鈴木よねの一代記。大正から昭和の初めの時代背景は、この作者玉岡 かおるさんのお得意とする物語。

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    2013年01月26日
  • タカラジェンヌの太平洋戦争

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    歌劇は見に行ったこと無いんですが
    身近な阪急沿線の歴史がわかって
    面白いな、と思って読み進めています。
    ーーーーーーーーーーーーーーーーー
    苦しい時代に工夫を重ねて
    生き延びていけたのは、
    また、舞台に立ちたい、
    という希望があったから。

    前の地震の時も、現在も
    意志がある人たちは、強くなれる。
    自分もそうでありたい。
    その時が来たら、きっと、強くなる。

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    2012年09月20日
  • 銀のみち一条(下)

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    ネタバレ

    女として虐げられた不自由な時代に、閉鎖された社会の中でそれでも自分らしい生き方を見出そうとして必死に生きる3人の女性たち。玉岡かおるの描く女性の強さ、たくましさにはいつも脱帽させられる思いです。

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    2012年03月29日
  • 銀のみち一条(上)

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    ネタバレ

    明治時代生野鉱山。西洋の技術を取り入れてもっとも盛んに活動が行われていたその時代は、鉱山にとってはもっとも活発な時代であると共に、常に死と隣り合わせの危険がありました。

    0
    2012年03月29日
  • サイレント・ラヴ

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    バブルが崩壊する直前。震災前の神戸。恋愛にも、生きることにも不器用な主人公。自分自身の境遇を思い、ノスタルジーにも似た懐かしさを持って大学時代が思い出されます。女子大生の哀しい恋愛を媒体に、過去への決別と再生を描いた作品です。

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    2011年11月23日
  • 天涯の船(下)

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    その時代を生きたわけではもちろんないのだけれども、ノスタルジーを感じる作品。

    もどかしいほどの主人公二人のやり取りも、時代背景をうまく取り込んでいるから、不自然ではない。設定がうまいのは、半ばノンフィクションだから?

    華麗なる一族と同じ「匂い」がする。

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    2011年10月22日
  • お家さん(上)

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    ネタバレ

    本を書店でみたときに、双日の前身というところに惹かれて購入しました。はずかしながら、鈴木商店の存在を知りませんでしたが、会社を亡夫から引き継いで、部下を信じて仕事をまかせて、大きくなっていくストーリでした。

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    2011年01月23日
  • お家さん(下)

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    大正~昭和と日本一の売上を誇った鈴木商店。神戸を舞台に、一砂糖商を、未亡人となったよねが女社長として、大番頭とともに一大商社に築きあげていく波乱万丈の大河ロマン。
    鈴木商店自体は米騒動の焼き打ち、更に関東大震災により倒産の憂き目にあうが、育てた子会社関・連会社は今でも続き、連綿と商店の伝統を守っている。

    地の文と、「お家さん」の一人称とが交互に登場し、大正昭和の政治・経済を背景に巨大化していく商店と、一代商社の女社長にのぼりつめながらも、本人は一商店のおかみさんとして店の「オク」を取り仕切るだけ、というギャップがうまく、おんな太閤記的な女の目線の歴史を振り返ることができ、非常に読みやすい。

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    2011年01月13日
  • 天涯の船(下)

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    上巻に比べると、展開が少し遅い印象です。それでも波乱に満ちた生涯でした。
    終わりはあまりスッキリとはしませんが、ある人の人生を描いたものにスッキリも何もないでしょうか。
    登場人物のモデルとなった方々についても興味がわきました。

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    2010年12月29日
  • お家さん(下)

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    神戸の地で偉大な人が、
    会社は番頭の存在が重要。
    ワンマン社長も良いが一人では何ほどにも。
    でも時代の流れも読まないと!

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    2010年10月09日
  • お家さん(上)

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    現在読んでいる本です。芯の通った女性、かつ“お家さん”として決してでしゃばることなく、かつ信念をもって社員・家族に接する・・・そんな女性としての仕事の仕方に勉強させられています。下巻も楽しみです★
    個人的には、お付きの珠喜ちゃんが好きです!彼女のような天真爛漫な性格に憧れます。。下巻では幸せになっていることを望みます★

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    2010年09月19日
  • 天涯の船(上)

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    うーん、ちょっと偶然が多すぎるのが気になるが、朝の連続テレビ小説の原作だと思えば、文字通り、波乱万丈、いや、ページをめくるめくる。 特に上巻がよかった。 ただし、後半は若干失速。 玉岡さんは、神戸周辺を舞台にした歴史小説を他にも書いていらっしゃるので、読んでみたいかな。出張などに連れて行くのによい。

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    2009年10月04日
  • クォーター・ムーン

    購入済み

    男性としてはスッキリしない

    情景の描写は申し分なく生々しく描かれていて読みやすいが、主人公の生々しく揺れ動く気持ちにはついていけなかった。
    随所に主人公の自己中心的な考え方や行動が見られるが、これが一般女性の心境としてはこういうものなのか、あえて幼い女性を描いてみせているのか、分からなかった。
    友人のミドリやちとせは節操がないように描かれており、こちらも男性視点ではかなりイラッとくるかも。
    周囲の人々に頑張ってもらうのではなく主人公が変わるべきと思われるが、最終的に彼女は成長しているのだろうか。

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    2017年04月16日