玉岡かおるのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
激動の人生を綴った前編から、後編はメロドラマっぽい感じになりました。
「縁」というよりは、ご都合主義的な感じを受ける場面が多々あった。
そもそも、前編で光次郎さんが男気を発揮していたら、このすれ違い状態にならなかったんじゃないかと思うとすっきりしない。
光次郎さんは、それができる立場だった筈なので、余計にそう思う。
お互いに精神的には長年パートナーを裏切っていたわけで、個人的には奥様の矩子さんが気の毒だなと思ってしまうので、良かったねーと素直に思えない。
以前読んだ『クォーター・ムーン』もすっきりしない後味で、この作者さんとは感性が合わないのかなあ……。 -
Posted by ブクログ
大正~昭和と日本一の売上を誇った鈴木商店。神戸を舞台に、一砂糖商を、未亡人となったよねが女社長として、大番頭とともに一大商社に築きあげていく波乱万丈の大河ロマン。
鈴木商店自体は米騒動の焼き打ち、更に関東大震災により倒産の憂き目にあうが、育てた子会社関・連会社は今でも続き、連綿と商店の伝統を守っている。
地の文と、「お家さん」の一人称とが交互に登場し、大正昭和の政治・経済を背景に巨大化していく商店と、一代商社の女社長にのぼりつめながらも、本人は一商店のおかみさんとして店の「オク」を取り仕切るだけ、というギャップがうまく、おんな太閤記的な女の目線の歴史を振り返ることができ、非常に読みやすい。
-
購入済み
男性としてはスッキリしない
情景の描写は申し分なく生々しく描かれていて読みやすいが、主人公の生々しく揺れ動く気持ちにはついていけなかった。
随所に主人公の自己中心的な考え方や行動が見られるが、これが一般女性の心境としてはこういうものなのか、あえて幼い女性を描いてみせているのか、分からなかった。
友人のミドリやちとせは節操がないように描かれており、こちらも男性視点ではかなりイラッとくるかも。
周囲の人々に頑張ってもらうのではなく主人公が変わるべきと思われるが、最終的に彼女は成長しているのだろうか。