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台湾への進出が成功、さらに戦争特需の波に押され、一隻の小舟から世界に冠たる巨艦となった鈴木商店。しかし戦後不況という時代の潮に揺さぶられ、やがて関東大震災がもたらす未曾有の衝撃が、その船体を歴史のはざまへと沈めてゆく──そんな困難の中でも、彼らが最後まで捨てられなかった、商売人としての哲学と希望は何だったのか。幻の商社の短くも太い航跡、感動の完結編。
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Posted by ブクログ
城山三郎「鼠」に次いで、久々に鈴木商店に触れた。 奥州藤原氏や平家、織田信長のように、栄華を極めながら、消えていった伝説的な商店。金子直吉の縦横無尽の活躍も、時代という四次元軸への対応は見誤ったのか・ 改めて鈴木商店に触れてみて、私自身が、鈴木商店の流れを汲む会社に所属していたことを誇らしく思えた。...続きを読むその精神を見習いたいし、反面教師ともしたい。
何度も言うが、玉岡かおるが書く女性は本当に魅力的だ。お家さん、よねも同じで、大きなことに関わり成し遂げるが、すごく特別だったり、スーパーウーマンだったりするわけではない。むしろ身近にすら感じられるのは、彼女の感情の動きが細かく記されているからかもしれない。その動きがリアルで人間味溢れていて、よりその...続きを読む人を「人として」好きになれる。
世界各国との貿易を拡大し、その拠点も各国に拡げる鈴木商店。世界経済・戦争・焼き討ち・大震災などに翻弄され続ける鈴木商店とそれを取り巻く人びとが描かれている。神戸製鋼・帝人・日商岩井(現双日)などにも、鈴木商店の経営哲学・理念が脈々と受け継がれている。
日本最強商社であった鈴木商店が倒産するまでの後半部。世代交代や危機管理についての教科書のような一冊。
文庫本で上下巻だったのですが、先週末に途中でやめられなくなり一気に読んでしまい、寝不足に陥った本です。 主人公の鈴木よねは明治、大正、そして昭和初期の日本において世界を股にかけた貿易で、当時の日本で一番の年商をほこった鈴木商店のオーナーです。三井、三菱・・などの財閥の名前は有名ですが、それに勝るとも...続きを読む劣らないすごい”商社”が他にあったとは!まずそれが驚きで読み進めていきました。 神戸において夫が営んだ店を夫亡き後、未成年だった息子たちが成人するまでと優れた働きをする大番頭を中心に店を続けていく覚悟をした"よね"でした。 日清日露戦争で勝利して世界の列強に仲間入りをしようとする日本の躍進に合わせて店は大きくなっていき、個人商店から合名会社へとなり彼女の呼び名もおかみさんではなく大勢の使用人のいる「家」を構えた商家の女主人に与えられる「お家さん」となります。 よねは最初の結婚に失敗しているのですが、その頃兄と一緒に見てもらった占いで出た絵柄が船。神戸の港から出る船を掌中に収めるとの正気とは思えない予言が鈴木商店に嫁いだことで実現していくのです。 登場人物は店が大きくなるごとに増え、歴史上の人物も登場していく大河小説ですから、筋書きは波乱に富んでいます。 時々登場する関西弁のよねの独白がその時々の彼女の心情を生々しく伝えます。個人を超えた大きな店になり、とうに彼女の思惑を超えた取引に印を押すだけの役割になっても、彼女はこの「家」を守るお家さん。この家で起こる様々な出来事のひとつひとつに心を揺さぶられながらも、地道に慎ましくひたすら進んでゆくのです。 最初は凄腕の女主人、実業家を想像していたのですが、よねさんは多分どこにでもいる働きものできっぷの良く面倒見のよいおかみさん。それが、周りの人たちや時代に左右され、それこそ波乱万丈の一生を送ることになるのですから、その不思議な運命の綾を思わずにはいられませんでした。しかし、もしかすると彼女ほど振幅は大きくなくとも誰もが”波乱”を経験して一生を送っているのでしょう。
明治、大正、昭和を太くも短く駆けぬけた商社を通して、歴史と文化と日本人というものをしっかりと伝えてくれる、そんな本です。 また、商売を行っていく中で、それぞれの人生にどのような意味を見つけ出していくのか、登場人物たちが力強く邁進していく様が熱く胸に突き刺さります。国益に一途のもの、会社を守るもの、家...続きを読む族を背負うもの・・・それぞれの生き様に心を動かされます。
読み応えがある作品。上巻から引き続き鈴木商店が一気に上りつめ、さまざまな苦境に立たされ、必死に抗おうとする姿が胸をうつ。 さらによねと強いつながりのある一人の女性の人生が物語をさらに深みを持たせる。 日本の経済が大きな転換期にさしかかった時代を体感できる絶対お勧めの一冊。
総合商社を志す学生には是非読んでほしい1冊。自分は何故総合商社で働きたいと思ったのか、改めて見つめ直させてくれる作品だった。 まさに当時鈴木商店の門戸を叩いた男達と同じ野望を自分も持っている。 世界を相手に海外を相手取り、日本を背負った大仕事を通じて誰も成し遂げたことがないような利益を叩き出した...続きを読むい、日本の繁栄に貢献したい
双日社のルーツとなった鈴木商店の話。 舞台は神戸、お家さん(鈴木よね)と金子直吉を中心とした鈴木商店の栄枯盛衰を描く。 実話ベースの物語は面白く勉強にもなる。熱く事業を拡大する男と、それを見守るお家さん、明治・大正・昭和の時代を戦争の需要の波に翻弄されながらも生きる姿を描く。 ■学 ・樟脳 ・...続きを読む後藤新平 台湾から阿片を無くし どんな山奥にも学校があり教育が行き届いている 世界に輸出できるほどの農業生産国となった ・鈴木商店関連会社 神戸製鋼、帝人、サッポロ/あさひビール、協和キリン、日本製粉
鈴木商店のお家さん。 あの時代に女性が大企業のトップにいたことに衝撃を受ける。 また読む人によって想いを傾ける人物が変わってくるだろうと思う。面白い。 大阪人の私にはスラスラ読めたが関西弁に馴染みのない人はどうなんだろう。聞いてみたい。
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お家さん
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玉岡かおる
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