カントのレビュー一覧
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実践理性批判
この本は、人間はなぜ道徳を持っているのか、なぜ道徳的に生きるように自分で自分に言い聞かせているのか、そういうことを考え、また考えさせる本です。人間には誰しも自分だけの達成したい利益や欲望があるのに、それを中断させてまで道徳的に生きるように命令を下してるわけです。嘘をついて人を騙したり、盗んで手に入れたり、殺人を犯したり拉致したり、そういうことはやろうと思えば出来るはずなのにやらない。やってはいけないとなぜだか知らないけど分かってるから。カントはこの道徳的な命令は、自然因果の系列とは別のものだと洞察した。私達の生きる現実の世界は原因と結果の法則で成り立っている。しかしこの道徳命令 -
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言わずと知れた名著『純粋理性批判』のさわりを少しだけ。
人間の経験を経験たらしめる秘密のベールを紐解いていく。超自然的で形而上学的な概念や存在は我々の直感を超越してしまうゆえにそのブレーキの効かない理性に制限を作る、というよりも焦点を絞ると表現した方が適していそう。
時間と空間がアプリオリに与えられているからこそ感性が生まれ、主観と客観が入り混じるこの「世界」で体験を得ることができる。
物自体を見ることは不可能、その懐疑的思考が後の現代哲学を生み出す礎石ともなっている。
もちろん、批判哲学というすべての理性に対する基礎的学問を生み出すカントの言い分にはフッサールの現象学にも通じる。
ヘーゲルは -
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本書は熟読を勧めたい最初に読むべきカントの著作である。カントといえば三批判、特に翻訳も多い『純粋理性批判』に手を伸ばす人も多いであろう。しかしどの翻訳が良いのかは読者の置かれた状況に応じて変わってくる。その良し悪しを見極めるにはカントその人の文章に慣れる必要がある。三批判に取り組む前に読むものとしてぜひとも勧めたいのが本書なのである。
カントは感性界(現象界)と叡智界(知性界)とを峻別した。わたしたちがどのような世界(感性界)に生きていて、どのようにその世界を捉えるべきかを明らかにするのが『純粋理性批判』であり、そしてその世界の内でわたしたちにはどのような自由が与えられているのか(叡智界) -
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皆さんは物事の理解が、自分の中にある特定の法則に従って行われているのではないか、と疑問に思ったことはないだろうか。
カントはこの『純粋理性批判』の二巻によって、そのような法則の正体を明らかにしようとする。
すなわち感性で思い描いた現象の像(表象)は、知性(悟性)によってカテゴリーに分類された上で、規則に従って総合される。そして自己統合の意識(統覚)でその総合された概念を統一的に理解する。これらの作用によって物事を認識できるというのである。
何を言っているのかわからない方もいらっしゃると思われるので、少しわかりやすく言い換えよう。
物事を認識するには、物事を五感による現象としてイメージ(像 -
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カントの晩年の代表作である「永遠平和のために」、やっと読むことができました。本書は訳注や解説を含めても150ページ程度なのであっさり読めるかと期待していましたが甘かったです。一行一行噛み砕きながら読み進めたものの、カント特有の婉曲的な表現なども多数散りばめられていて苦戦しました。そして本論よりも付録を読み解くことにさらに苦戦し、これは全体の3割くらいしか理解できていないのでは?と怖れを抱いていましたが、最後の訳者による解説によって理解度が一気に8割くらいに上がった気がします。おかげさまで腹落ちしてきた感じがするのですが、少し時間を空けてまた最初から一読しようと思っています。単なる理想像としての