カントのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
○6つの条項
1.将来の戦争の種をひそかに保留して締結された平和条項は、決して平和条約とみなされてはならない。
2.独立しているいかなる国家(小国であろうと、大国であろうと、この場合問題ではない)も、継承、交換、買収、または贈与によって、ほかの国家がこれを取得できるということがあってはならない。
3.常備軍は、時とともに全廃されなければならない。
4.国家の対外紛争に関しては、いかなる国債も発行されてはならない。
5.いかなる国家も、他の国家の体制や統治に、暴力をもって干渉してはならない。
6.いかなる国家も、他国との戦争において、将来の平和時における相互間の信頼を不可能にしてしまうような行為 -
Posted by ブクログ
第2巻では、感性ではなく、知性が扱われている。判断の種類やカテゴリー表が示され、これらの根底にある意識の統一が示されている。個人的には第2版より第1版の議論の方がわかりやすかった。把握・想像力・意識の統一と、時空・再生・概念による再認についてもよく分かる。しかし、カントの純粋理性批判では、人間の考え得ることが示されるはずなのだが、これはおかしな概念で他人をコントロールしようとする社会や権力への批判にもなっている。しかし、人間はフロイトのいうように無意識を抱えた存在だし、神とか三位一体とか不合理な概念を生み出して、自らそれに快を感じるところもある。そういう人間の性質はどう処理されるべきなのかなと
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Posted by ブクログ
読みやすい訳書である。序を後回しにしているのもよい。訳文は流れを意識していているので読みやすいのであろうが、カントの言っている内容じたいが抽象的なので、立ち止まって考えねばならない所もある。カントが純粋理性批判でやっていることは、人間に許される思考とは何かを明らかにすることで、物じたいは知り得ぬので、人間が知ることができるのは現象のみであるという観点が出発点になっているように思う。要するに現在の脳科学がやっているような人間の認識のフレームとか情報処理方法をさぐっているのである。第一巻では、感性が扱われ、空間と時間が人間の感性の先験的規則であることが示されている。