カントのレビュー一覧
-
人間が思考するのは、他者に考えた内容を伝達するためである。そして他者に思想を伝達するためには、他者の立場から考えることが必要なのである。完全な独語には、だれも耳を傾けようがないのである。アーレントが指摘するように「我々は他者の立場から思考することができる場合にのみ、自分の考えを伝達することができる...続きを読むPosted by ブクログ
-
本論でさらに詳しく考察されるが、「道徳的な法則にかなっているようにみえ」(同)る行為が、その行為者の道徳性のためではなく、たまたまその行為者にそなわっている偶然的な要因のために行われることも多いのである。たとえば友人が好きで、困っている友人を助ける人がいるとしよう。この人の行為は、友人にたいする愛...続きを読むPosted by ブクログ
-
イマヌエル・カント(1724~1804年)は、プロイセン王国に生まれ、『純粋理性批判』、『実践理性批判』、『判断力批判』の三批判書を発表し、認識論における所謂「コペルニクス的転回」をもたらした。ヘーゲルへと続くドイツ古典主義哲学(ドイツ観念論哲学)の祖とされ、彼による超越論哲学の枠組みは、以後の西洋...続きを読むPosted by ブクログ
-
「永遠平和のために」を読むにあたり、これか岩波かで迷ったが、こちらにして正解だった。さすがは後世に名を残すだけの事はある。キリスト教が支配する地域と時代ながら、一部のカソリックに対して批判するところがあったり、なかなか面白く読めた。二百数十年前も、偉大な人が考えてる事は同じだった。
読んでいたら、...続きを読むPosted by ブクログ