カントのレビュー一覧

  • 道徳形而上学の基礎づけ

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    ネタバレ

    カントの名言「汝の意志の格率が〜」をこの年になって詳しく知りたくなったので読んでみた。この名言に関連する「定言命法」、「仮言命法」、「目的の国」、「自律」という高校倫理で取り上げられるカントの思想も本書で登場するので、カント哲学に興味を持った人はまず読んでみてほしい。カントの著作の中では読みやすい方と言われているが、素人にはそれなりに応える一冊だった。本文と同じくらい長い訳者による解説があるのが救い。本書を読んで『実践理性批判』まで読んでみようと思うかどうかが、カント哲学を志すか否かの別れ目になりそう。

    本書を読む前に、世界には2つの世界、我々が知覚する世界(感性界)に対して、経験や知覚を全

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    2022年01月02日
  • 純粋理性批判 5

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     本第5分冊の帯には「最大の難所、あのアンチノミーがついに理解できる」とある。アンチノミー。この歳になるまで全く知らなかった言葉だが、それほどまでに重要な概念なのだろうか。ともかく読み進める。

     前分冊に引き続き、主眼は経験を超越しようとする理性の批判。西洋形而上学における「世界が絶対的・無条件的全体性を有する」という理念はどこから出てくるのか。カントは経験可能な総体としての「世界」と、現象が全体性を持つための条件としての「自然」からこの問題にアプローチするが、それぞれ対応するカテゴリーを2つずつ当てがうため、検討するアンチノミーも4つになっているというわけだ。

     ここで「無限」の概念が重

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    2021年07月11日
  • 純粋理性批判 4

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     「批判」の内容からすれば、人間の客観認識を構成するメカニズムを詳解する「超越論的感性論」から「原則論」までが前半とするなら、理性の限界を論ずる本第4分冊の「超越論的弁証論」以降が後半ということになるだろう。しかし実際の章立ては大きく「Ⅰ. 超越論的原理論」と「Ⅱ. 先験的方法論」の2部構成であり、全体の8割が前者に含まれている。こういう章立ての奇妙さも「批判」を近寄り難いものにしている要因だと思う。

     本分冊で焦点が当てられるのは「理性」。純粋理性概念、即ち〈理念〉を利用して知性の働きに統一を与えながら、事象の原因を際限なく遡上し〈無条件的なもの〉の探究に邁進するという本性を持つ。この理念

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    2021年07月11日
  • 純粋理性批判 1

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     まさかこの年でカントを読み始めるとは思ってもみなかったが、最近読む本読む本にやたらカントへの言及があり、そんなら一度読んでみようと決めた次第。訳書の中では最も平易だという触れ込みのこの光文社古典新訳文庫を選んだが、それでも僕には超難解。本文は全体の約半分しかなく、残りは訳者による頗る丁寧な解説が占めているという相当に親切な作りだが、それでも1回読んだだけでは殆ど理解できず。予め簡素な入門本を読んだ上、本書の本文と解説を何度も何度も行き来しつつ自分なりの読書ノートを作ってもまだよくわからず、最後に詳細な解説本を読んでようやく何となく、といったところ。通常の4、5倍は時間をかけ文字通り四苦八苦し

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    2021年07月12日
  • 純粋理性批判 2

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    先に入門書を読み過ぎたか、、、

    大凡で色々理解しちゃったあと、こっちを読むと、入門書ではぼんやりしてたところがクッキリして気持ちいい!というのはあるのだけど、どうしても超越論的とか、アプリオリとかにだんだんと辟易してきて、あーもー鬱陶しい!という気持ちになってくるというか、そして眠くなってくるというか、、、

    理論の厳密さは入門書では得難いけども、なんとなくつかんじゃうと、この延々との厳密さについていけなくなりました、、、

    こうなるのでは、と、予想してましたよ、自分のことなんでね、、、

    入門書を3冊も読んだせいで、書いてあることの衝撃的な発見はあまりなく、論理の厳密さはとうぜん、こちらの

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    2020年08月04日
  • 道徳形而上学の基礎づけ

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    事物・言動の良し悪しの判断に、
    普遍性となりうるかどうかと問うことが道徳性を備えたものであるかどうかの判断となる。

    客観的かつ長期的かつ本質的な視点をもつ重要性を、気の遠くなるようなロジカルで組み立て、この原理の正当性と有効性を論じている。

    難解な書と言われるカントの著書だが、
    岩波文庫の『永遠平和のために』と比しても少し読みやすくはあった。

    カントの超がつくほどの規則正しい生活感と、このロジカルな思考の組み立て方に、カントという人間の特質を感じて仕方がない。

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    2019年01月17日
  • 道徳形而上学の基礎づけ

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    毎度のことながらカントの几帳面な議論の進め方に感動しつつも、厳密さにこだわるあまり、一見同じような内容の議論が延々と繰り返される、半ば宗教書のような展開には、集中力がきれそうになる。が、読み通せました。訳者による150頁以上にわたる解説も大変参考になりました。内容的には、ソクラテスやプラトンが訴えていた「善く生きる」ということを、ガチガチに理屈で固めて主張しているような感じです。

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    2018年09月19日
  • 純粋理性批判 1

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    経験なしで認識ってできるんだろうか?
    先験的な認識ってどうやって可能なのか?
    神秘主義や聖書の啓示とどうやって付き合っていくべきか。
    改めて問いかけられてみるとむむむ。

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    2018年03月09日
  • 永遠平和のために

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    カントの実践哲学を現実の政治に当てはめて考えるとどのようなことを論じうるかを、カント自身が示した名著。

    カント自身が本書のタイトルを「風刺的」と呼んでいることに象徴されるように、永遠平和など実現不可能な絵空事と見なされがちである。
    カントはただ理想を語っているのではなく、人間の本性を「利己的」とし、法的状態が構築される以前の自然状態を「戦争状態」とした上で、地に足の着いた議論を展開している。

    人間が利己的で、各国家が言語と宗教によって互いに隔離されているということは一見戦争の種であるように思われるが、カントはむしろ、そのような現実があってこそ、平和は構築可能だとする。人間の利己性は社会契約

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    2016年10月04日
  • 永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編

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    カントの晩年の著作を集めたもの。
    カントの中では、短くてわかりやすい。
    抽象化された一言一言は、現代の諸問題、例えばイスラム国とかトランプさんとか、イギリスのEU離脱とか、そういったものも痛烈に批判しているようにも感じる。

    学ぶことがなぜ必要か?
    戦争はなぜ起きるのか?
    反社会的思想はなぜ必要なのか?
    道徳だけではなぜ平和にならないのか?
    国家とはなにか?

    そんな問いに、明確に答えてくれていて、気持ちが良い。

    人間は、矛盾した存在だからこそ、進歩してきた。
    それをきちんと認めた上で、より高い次元に哲学的に考察することが必要なのではないか。

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    2016年09月19日
  • 永遠平和のために

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    第二章がかなり衝撃的。「自然状態は、むしろ戦争状態」「平和状態は、創設されなければならない」。おそらく「永遠平和」の理念、思想が、これらの言葉に凝縮されている。まるで第一次世界大戦と国際連盟創設を予言していたかのように。

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    2016年01月28日
  • 永遠平和のために

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    永遠平和のためには無味乾燥な法律だけでなく、道徳的な哲学者の意見も政治に取り入れられるべきというカントの願いが込められている内容。哲学や道徳に対する重要性を改めて認識、確認することができました。

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    2015年03月19日
  • 実践理性批判1

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    なにかするときにどうしてそうするのか。どのようなしくみによってそうすることを判断するのか。簡単に言えばそんなことが書いてある本です。
    行動原理は経験主義に非ず道徳によるということを言っておられます。
    最初何言ってんのと思うようなことも1ミリも疑問を残さず解消してくれるのがすごいです。純理を読んでいればそんなに難しさは感じないけれど、必ず純理を読んでから読みましょう。
    ていうかカント読んでから「哲学」にくくられる分野の読物をカント以外読めなくなってしまった。咀嚼に時間がかかるようになっているというか、思考の道を放置しすぎてて荒れ地になっちゃってる感じがしないでもない。それが唯一の害。しかしその他

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    2014年03月18日
  • 純粋理性批判 4

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    ブックファースト渋谷文化村通り店で買いました。

    読み始めました。
    (2013年6月6日)

    「初版の誤謬推論」は、文章、論理の運びが美しい。
    酔いますね、これには。
    (2013年6月19日)

    読み終えました。
    (2013年6月20日)

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    2013年06月30日
  • 純粋理性批判 3

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    買いました。
    青山ブックセンター本店
    (2013年2月25日)

    読み始めました。
    (2013年5月9日)

    やっぱり、こう、分かるというのは、偉大なことです。
    こうした訳業をなさる人は、偉大です。
    また、訳業を支える出版社も、偉大です。
    また、それを支える読者がいるということに勇気をもらえます。
    (2013年5月10日)

    14歳の時に、『啓蒙とは何か』を手にしてから、
    カントは常に、自分の近くに置いていました。
    でも、この『啓蒙とは何か』を除くと、
    常に、もやもやして、分からないのがカントでした。
    分かるカントに出会えて、本当にうれしい。
    (2013年5月10日)

    山手線車内、原宿駅付近

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    2013年06月06日
  • 純粋理性批判 2

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    ジュンク堂書店池袋本店で購入しました。
    (2013年2月3日)

    読み始めました。
    (2013年2月7日)

    読みます。
    (2013年4月18日)

    読み終えました。
    (2013年5月9日)

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    2013年05月09日
  • 純粋理性批判 2

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    人がどのようなプロセスでセカイを認識しているかが示されいるのかな。カテゴリーの部分はしっかり覚えたい。
    しかしまだ、七分の二…

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    2013年02月01日
  • 永遠平和のために

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    1795年に公刊されたカントの小著。おそらくカントの政治論では最もよく知られている著作であり、国家連合体制の提案など今日の国際関係構想の源泉ともなる提案が多々含まれている。バーゼル講和条約を諷刺するかのように、予備条項、確定条項、秘密条項、補説という構成をとる。各々の小論のなかで、これまでカントが展開してきた道徳論に基づく義務としての平和達成を、目的論に基づく平和達成の予言によって客観的実在性を補完するという全体構成をとっている。一国での共和制実現、国家間での国際法の遵守、交際権としての世界市民法など、18世紀末に書かれたとはいえいまだに政治的に課題とされうるような提案を余すところ無く展開して

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    2013年01月24日
  • 純粋理性批判 1

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    店頭で目が合ったので、買いました。
    読み始めました。
    (2012年12月18日)

    「解説」部分を読み終えました。
    カントが分かった気にさせてくれるのが素敵。
    (2013年2月6日)

    深い森へと踏み行ってゆきます。
    (2013年4月3日)

    カントが分かる、ということは、
    ちょっとした出来事だ。
    これは、大変な訳業です。
    訳者と版元に最敬礼。
    (2013年4月8日)

    読み終えました。
    よく咀嚼できたかな?
    (2013年4月18日)

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    2013年04月18日
  • 永遠平和のために

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    カントの平和論が「ひとりひとりの心を変えれば世界は変わる」にとどまらない単なる理想論、単なる理念的なものではないことが分かる。

    「一緒に生活する人間の間の平和状態は、なんら自然状態ではない。自然状態はむしろ戦争状態である。」
    と現実を受け入れ認めつつ
    「それゆえ、平和状態は創設されなければならない」
    と、その現実を国家間において、具体的に様々な条項を提案することで永遠平和を実現しようとしているのである。

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    2012年10月24日