カントのレビュー一覧

  • 永遠平和のために
    1795年の本です。カントのこの考え方が、国際連合の元になったと言われています。


    難しい命題ではありますが、薄い本で手に取りやすく、よくまとまっていて読みやすいです。


    人が一緒に平和に生活するというのは自然ではなく、自然状態=戦争であり、だからこそ平和とは創設しなければならない
    という考えが...続きを読む
  • 永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編
    飜訳は分かりやすかったけれども、内容そのものが難しかったので、ついて行けませんでした。

    翻訳者である中山元氏の平易で丁寧な解説のおかげで、すこしは分かった気になったけど。この解説だけ読んでおけばいいような気もする。本末転倒だけど。それぐらい解説は素晴らしかった。
  • 永遠平和のために
    興味深い作品ではありますが、如何にもモダンな進歩主義で自分の肌に合わなかったのでこの評価。あくまで古典であって、現役の思想ではないと感じました。
    なお、自分にとって初のカント作品なので、理解が足りていない可能性は大いにあります。

    国際的共同体が成立する必然性についての論証は、論理展開としては納得で...続きを読む
  • プロレゴーメナ 人倫の形而上学の基礎づけ
    とりあえず「人倫の形而上学の基礎づけ」を。カント難しいかなーと思ったけど、短いしすいすい読めた。短いだけじゃなくて、内容もちゃんと理解できる頭に入ってくる。なんだ、カント恐るるに足りず、だね。
    と思ったら、いちど読んだやつだった。そりゃすいすい読めるよ。。。

    「プロレゴーメナ」
    『純粋理性批判』が...続きを読む
  • 純粋理性批判 1
    感性と理性の関係。
    イギリス経験論とドイツ観念論と合流点。
    コペルニクス的転回。対象が認識に従う。
    物自体を知ることはできない。

    あくまで(1)を経たに過ぎない。道程は長い。
    (2)はちょっと後回しに。
  • 永遠平和のために
    カント曰く「公法の先験的公式」から、公表性と一致しない政治的格率はすべて不正なのだそうですよ、安倍さん。
  • 永遠平和のために
    その昔、哲学科卒の叔父が、小さかった私の枕元で読み聞かせをしていたものと聞いて読みましたが、叔父さん、これを2歳やそこらのガキによんでやってもわかんないよ。
  • 永遠平和のために
    平和条約には未来の戦争の火種を残してはならない。平和のためには常備軍はあってはならない。
    そんな感じのお話。
    スイス辺りは比較的この条件に合致しているかもしれないが、今の世界は全然平和とは無縁といえる。
  • 永遠平和のために
    永遠平和について几帳面に語った書。

    机上の空論と一蹴されないために、批判をひとつずつ虱潰しにしていき、かつその根拠をあげていっている。
  • 永遠平和のために
    永遠平和は蜃気楼

    もしカントが今生きていたとしても、きっとまだ同じ事を言ってるんだろうなぁ。
    いつまでこれを言い続けるんだろうなぁ。
    いつまでもこれを言い続けなければいけないんだろうなぁ。
  • 純粋理性批判 2
    第2巻では、感性ではなく、知性が扱われている。判断の種類やカテゴリー表が示され、これらの根底にある意識の統一が示されている。個人的には第2版より第1版の議論の方がわかりやすかった。把握・想像力・意識の統一と、時空・再生・概念による再認についてもよく分かる。しかし、カントの純粋理性批判では、人間の考え...続きを読む
  • 純粋理性批判 1
    読みやすい訳書である。序を後回しにしているのもよい。訳文は流れを意識していているので読みやすいのであろうが、カントの言っている内容じたいが抽象的なので、立ち止まって考えねばならない所もある。カントが純粋理性批判でやっていることは、人間に許される思考とは何かを明らかにすることで、物じたいは知り得ぬので...続きを読む
  • 永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編
    カントが性悪説をとっているとは思ってなかった。確かにアダムとイヴは禁断の実を食べてエデンから追い出された。
     カントは自ら考えよと僕たちを啓蒙する。彼が期待しているのは、こんな一昔前の哲学書をフムフムと読んだ気になることじゃ無いんだろう。がんばらさせて頂きます。
  • 永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編
    古典新訳シリーズ、確かに岩波より読みやすい。永遠平和のためにだけ読んでいるとどうしてそんな呑気に希望的なことを言えるのか分からないのだけど、人間(個々のではなく人間という類自体)の進化に対する信頼というか確信というかが基底にあることも、他に収められている短編の文で分かって面白い。
  • プロレゴーメナ 人倫の形而上学の基礎づけ
     『純粋理性批判』の解説書である『プロレゴメナ』は、既に『純理』を読み終えた後であるからして、非常に読みやすかった。が、『実践理性批判』の前夜祭である『人倫の形而上学の基礎付け』は、『実理』を未だ読んでいないために、非常に読みづらかった。しかし読んでみて、やはり『実理』は読んでおきたいな、と思わせる...続きを読む
  • 永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編
    カントの入門にはちょうどよいと思う。読みやすいし、カントが小難しい思想家なのではなく、理性的で危なげない思想家なのだと分かる。
  • プロレゴーメナ 人倫の形而上学の基礎づけ
    「人倫の形而上学の基礎づけ」が面白かった。四つの義務は興味深い。どうして、怠けてはいけないかということも分かる。