さんば挿のレビュー一覧
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異世界ファンタジーの戦記物というと往年の名作「ロードス島戦記」を始め「空ノ鐘の響く惑星で」「火の国、風の国物語」などの傑作がありますが、この「天鏡のアルデラミン」もそのリストに加わってくる作品でしょう。それほど面白く、また今後を期待させる作品でした。
個人的に、何よりの魅力は主人公イクタのキャラクター。
基本的に怠けたがりで軍を嫌っており、しかし指揮官としての才能に溢れ軍人の道を歩む様はかの魔術師ヤン・ウェンリーと重なります。。
まぁ女たらしという点でヤンとは決定的に違うわけだけどw
「怠け者で女好き」という言い方をするとどうしようもないキャラな気がするけど、そんなイクタが機転を利かせて道を -
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ネタバレ「このラノ2013」で全くのノーマークだったところでなんと13位。
確かにとても面白かったと思いますが、既刊2巻(というか対象期間内では1巻)の段階でここまで評価されるのはさすがに過大。いかにも「ここから物語が動き出す!」みたいな終わり方するので。
これが評価されるなら、「エスケヱプ・スピヰド」とか「烙印の紋章」とかももう少し評価されてもいいと思うんだけどな。
六花の勇者もそうだけど、協力者層は「今は地味でも今後に期待」な作品を推す傾向ですよねー。
内容としては、まあこのラノのコメント通り。
戦争嫌いの怠け者の主人公が、運命に翻弄されて一国の英雄に祭り上げられていく。しかも主人公には軍師と -
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帝国、キオカ、アルデラ&アナライの会談開始。▷アリオ《そもそも、精霊とは何なのだろうね?》p.28。ついに話がそこに向かう/アリオ《断言するが、救われた人間ほどつまらないものはない》p.91。アリオの考え方を明らかにするのは最終巻の前の巻くらいかと思ってたけど、ここで/「神の試練」の過程でイクタとジャンは互いのことを概ね理解する/イクタの言葉、ミアラの心、ジャンの世界は揺らぐ/今明かされる「精霊」の、この世界の現在のありようの理由。▷『渚にて』な感じ。けっこう感動的。
イクタがシャミーユに《君は凍った時の中にいるべきじゃない。もしまだ凍っているのなら、それは僕が必ず溶かしてみせる》p.21
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ハロだって悪いことくらいする!(p.245)
シャミーユ《露ほども考えていないのだ。――自分の命に他者を犠牲にして守られるだけの価値があるなどとは。》p.24
トルウェイ《「――恐れろ――」》p.27
ジャン《人間は本質的に集団行動を旨とする生き物さ。》p.31
パトレンシーナ《あなたが望み続けた破滅は、こんなところで始めちゃっていいほど安いものじゃないでしょう?》p.48
イクタ復活《僕は――この世のあらゆる悪意から、あなたを守ると誓うよ》p.71
サザルーフ《ふふふ……これからは情け容赦なく元帥閣下と呼んで苦労を押し付けてやる》p.177
トリスナイ《なぜ今さら帰ってきたのですか?》p. -
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シャミーユは心を捨てて畏れられからっぽイクタだけを持ってる/キオカ主任執政官アリオ・キャクレイ《平等の概念は人間と折り合いが悪い。》p.98/シャミーユの恐怖政治。《そなたらの君主はとうの昔に正道を歩んでおらぬ。》p.152/トルウェイ《イグセムの代わりに、ヤトリさんの代わりに……!》p.219/サザルーフ准将《何も聞こえなーい!》p.220/ナナク《あては会いたい。》p.230/ポルミ《アンタの話を聞きに来たんだ、マシュー》p.239/シャミーユ《イクタ・ソロークは余のものだ。》p.243/マシュー《おまえらがいない戦場で、おれはひとりぼっちだ》p.253/ハロ《夢の時間はこれでおしまい》p
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あの時からずっと、僕は君のことを存在の片割れだと思っている。右手と左手のように、右脳と左脳のように、ふたつでひとつのものだと(p.265)/あんたは、約束を果たしたのよ(p.459)[内容]この巻はヤトリの話。ヤトリとイクタとの絆の蓄積/精霊という不可解な存在の意味と、殺せないトリスナイ/最後に現れるのはヤトリなのか、イグセムなのか。まずイクタが勝ってヤトリがイグセムでなくなりただのヤトリになるという形しかあり得なさそう/シャミーユに異変。[感想]おお、最悪や。実は…やったらええんやけど。
■この巻の簡単なメモ
・ちょっと昔の話から始まる。イクタの父、バダ・サンクレイ存命の頃、八歳のヤトリ -
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レミオンの反乱/イクタはレミオン、イグセムとの三すくみに持ち込むことには成功したが王の確保ができていない/トリスナイの策に釣り出さざるを得ない三陣営/トリスナイの目的は、というより利益は?/トルウェイvsヨルンザフ・イグセム。今回はトルウェイが主役。《戦場は、臆病者(ぼくたち)のための場所なのだと。》p.281/ヤトリvsルシーカ・クルツク/そしてイクタvsトリスナイの神経戦が始まる。
■簡単なメモ
・レミオンの反乱。
・ソルヴェナレス、ヨルンザフ、ヤトリのイグセムは飢餓城に集結。
・「ヤトリを喪いたくない」とイクタは言いレミオン、イグセムの戦いをかつての「旭日連隊=グラ・メストリエ」を復 -
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凡庸なマシューが凡庸なまま、だからこそ輝きはじめているのを読者は応援するのでは? イクタは元々評価していたようだが/イクタは「爆砲」に近いものを設計し戦局を互角にすることもできそうに思うが作る気はなさそうだ。兵器開発競争をしたくないのかもしれない/イクタ、決心す。
■この巻の簡単なメモ
・ダンミエ・カンロンはハロを「同志」と呼んだ。ということは二人はキオカのスパイなのかもしれない?
・海戦開始、イクタの策は成功するか?
・「常怠」と「不眠」二度目の、低レベルな邂逅。
・中央に異変!? ヤトリ離脱する。ジャンの相手なんかしてる場合じゃない。
・イクタは自己の出自を明かし解決に乗り出す。
・次 -
Posted by ブクログ
おもろいです。ずっと以前アニメおもろかったので原作もと思ってました/後に「常怠常勝の智将」と呼ばれるイクタ、自らを剣とするヤトリ、イクタすら驚愕した計画を秘めているシャミーユ皇女を軸にカトヴァーナ帝国の滅びが描かれる(たぶん)/かなしい結末が予測されるが?/ちょっと不安定なところもあるけどイクタの現実的かつ飄々とした態度などキャラと会話が魅力的/イクタの作戦も魅力のひとつ。
/幹部候補生試験に向かう船が沈没、嵐の闇夜にボートひとつで投げ出されたイクタ、ヤトリ、ハロ、マシュー、トルウェイ
/なんとか流れ着いた島は敵国キオカ共和国の領地だった
/シャミーユ姫を救った件で異例の帝国騎士の称号授与、 -
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ネタバレ 購入済み
今回は良かった
今回は話はあまり動かず、キャラクター達の内面を描いた巻でした。 個人的には今までの巻の中でも比較的気軽に読めたって感じですね。
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