中島聡のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『2034未来予測-AI(きみ)のいる明日』を読みました。
著者は、中島聡さん。マイクロソフトで右クリックやドラッグ&ドロップといったGUIの普及に大きく貢献した伝説的エンジニアです。最近はYouTubeなどでも発信されていますが、技術だけでなく投資家としても知られています。メタトレンド投資も買っちゃいました、別著!中島さんの本を脳死で買うのがトレンドです笑
さて、この本は、ジョージ・オーウェルの『1984年』へのオマージュとして書かれた未来予測小説です。
面白いのは、未来予測本でありながら、チャプターごとにテーマが別れていて、さらにそのチャプターが前半は完全に小説として進み、後半はその解説として進むことです。新しいなぁ、この構造。
小説編では、AIが当たり前になった2034年の暮らしが、登場人物たちの日常を通して描かれます。「なるほど、AIが社会に浸透するとこうなるのか」そんな未来を物語として体験できるのが、この本の魅力です。そして、その世界の解像度を高める解説編。ここでようやく中島聡さんの顔が見えてきます。
特に印象に残ったのは、少年がドローンを使った戦略ゲームに夢中になるエピソード。ゲーム内で磨いた戦略が、やがて現実の戦争に利用されてしまうという展開です。
ネタバレになるので詳細は控えますが、「技術そのものに善悪はなくても、その使われ方によって結果は大きく変わる」というテーマが強く伝わってきました。
最近のAIは本当に便利です。文章を書き、調査し、提案し、意思決定まで支援してくれます。
ただ、その便利さゆえに、僕らはつい「Go!」を押し続けてしまう。もし悪意を持ったプログラムや仕組みが入り込んだらどうなるのか。最終的に責任を負うのはAIではなく、そのボタンを押した人間です、僕らです。
だからこそ、どれだけAIが進化しても、「最後のワンクリックは自分で判断する」という姿勢が大切なのだろうと思いました。
作中には、お手伝いロボットがいる家庭的のサブスクで広告モデルで…あー!言いたい、言いたすぎるし、もう来てそうな感覚すらある。そんなAIが日常の意思決定に深く関わる社会も描かれています。
ロボット、ドローン、メタバースなど、中島さんらしくテクノロジーと掛け合わせてくれるのもニクイところ。それぞれの技術が単独で進化するのではなく、掛け算で社会を変えていく。
そんな2034年を想像しながら読むと、とても面白い一冊でした。個人的には一番最初の死の概念のテクノロジー化が、ドンピシャで刺さりました。
テクノロジーが好きな人はもちろん、「AIとどう付き合っていくべきか」を考えたい人にもおすすめです。
中島さん、素晴らしい本をありがとうございました。
#2034 #中島聡 -
Posted by ブクログ
とてつもない変化のただなかにいるというのは感じるが、果たしてここからどんな選択を重ねていけばいいのかまったく想像がつかない。先日もいままで人間がやっていた仕事がAIにとってかわり、とても面倒な業務だったので、気持ち的には嬉しい反面、逆にいうと、代わりに自分にできることを考えなければいけないと思うと、単純に喜んでばかりもいられないと感じていたところ。そんなのこれからもっともっと起こるんだろうなぁ。
印象に残ったところ。
・仕事は単なる収入源ではない。生きがいであり、社会との接点であり、自分は何者かというアイデンティティそのものである。その基盤がAIとロボットに奪われる人がやがて社会の8割に達する。
仕事という生きがいを奪われた人類はたとえばメタバースの世界に引き篭もるしかないのか?いや、むしろAI時代はアナログか生きがいが復権する可能性がある。例えばスポーツ。スポーツの本質は究極の非生産性にあるから。逆設定ではあるが、役に立たないからこそ人はスポーツを楽しむ。効率性や生産性、コスパといった成果をAIが肩代わりしてくれるからこそ、人間に残された数少ない聖域は、あえて、非効率的なことを自らの肉体で行う喜び、人間であることを味わう時間である。生産性ゼロ的活動の価値が改めて見直されるのではないかと著者は書いている。
・インターネット、パソコン、スマホ...テクノロジーが社会を一変させてきた。コミュニケーションの方法が変わり、働き方が変わり、娯楽の形が変わってきた。それでも人間は働くことを続けてきて、それらのインパクトは震度3か4の変化だった。今回は例えるなら震度7のとてつもない変化。chat GPTの登場でわたしたちが体験している変化は大きな進歩ではあるが、現在の変化を十分すごいと感じていても、まだ序の口に過ぎない。この先に待っているのはユートピアがディストピアか。
・AIに任せられることは任せて、人間にしかできないことをする。考えること、感じること、人とのつながりを作ること。あなたはどんな生き方を選びますか?仕事という軸が揺らいだとき、何に時間を使い、何に喜びを感じますか?と著者は結んでいる。
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Posted by ブクログ
■ 投資とは「参加」である
本書で最も胸を打たれたのは、単に利益を追うだけでなく「サービスを消費して終わる自分」への物足りなさを投資で解決するという視点です。株主になることを、企業の成長を共に目指す「ゲームを作る側」への参加と捉える。この主体的なマインドセットこそが、著者の投資哲学の根底に流れています。
■ 徹底した「確信」へのプロセス
著者の手法は、驚くほど慎重かつ情熱的です。
時間による選別: ウォッチリストで半年〜1年様子見し、確信が持てれば買い増し、揺らげば潔く売る。この「本命」だけを残すプロセスには、個別株投資の醍醐味が詰まっています。
「3年間の猶予」と「PER20倍」: 倒産リスクを避けるためのキャッシュ確認や、年利5%を基準としたPER評価など、初心者でも指標にしやすい具体的な基準が示されています。
時間分散の徹底: 「いつが底か」に固執せず、投資額を10回に分けて時間分散する実務的な工夫も参考になります。
■ CEOの「根性」と「バックグラウンド」を見る
何よりユニークなのは、経営者へのこだわりです。
特に、困難な局面でも逃げ出さないCEOの「根性」を重視し、生の声から判断する姿勢。また、テック企業においては、エンジニアへのリスペクトを肌感覚で持っている「理系出身CEO」を評価するといった、中島氏らしい独自の選定眼は、個別株を選ぶ際の強力なヒントになります。
■ 個別株投資を「自分の物語」にするために
「シアトル在住の専門家だからできること」と切り捨ててしまうのはもったいない。自分の右脳と左脳を使い、惚れ込んだ企業の「仲間」として投資を楽しむ。そんな、投資を通じた新しい生き方を提示してくれる一冊です。 -
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ロケットスタート時間術はすごい。
それ以上にこの筆者がすごい。
とても良いことをとてもわかりやすく伝えてくれているのに、エピソードがすごすぎて気後れしてしまう。
最後の6章の精神論の方が、なんだかすんなり入ってきた。
最近、「なぜ人は締め切りを守れないのか」という本を読んだので、方向性の違いに迷子になりそうだった。
2冊とも、時間の使い方は生き方だってことを教えてくれたけど、締め切りに対する考え方が全然違った。
それぞれの筆者の年齢もあるのかもしれない。
どちらにも共感するし、自分で答えを見つけていきたい。
この本を読んでいて徐々に思い出したのだけど
20年くらい前に読んでいたブログがある。
アメリカで働いている男性のブログで、なんとなくおもしろくて読んでいたのだけど、急になんだか難しいコンピューターの記事になり、読むのをやめてしまった。
探しても見つからなかったけど、この筆者のブログだったのかな、、
これはたとえば、日曜大工で「ハンマーの使い方」を学ぶのではなく、「くぎの打ち方」を学ぶことに相当します。私にとってはくぎを打つことさえできれば、ハンマーでなくても金属バットでも石でもなんでも十分だからです。
勉強はあくまで手段であり、それ以前に何かやりたいことがなければとくに必要ないのです。そんな暇があったら、もっと本当にやりたいことに時間を注ぎ込むべきです。
本章冒頭の「勉強はするな」の項目の中でお話ししたとおり、「必要は成功の母」なのです。必ず解決策は存在します。やりたいことがあれば、目を皿のようにしてその解決策を探すのです。自分で答えにたどり着けない場合には、徹底的にその分野の本を読み込むでしょうし、その分野で成功している人にヒアリングを重ねるべきです。すると必ず解決策があなたの目の前に現われます。
「無理だ」という人の多くがじつは、そのことについて実際にはほとんど何も調べてもいないし、考えてもいない人だということを、強く心に刻み込んでください。
もちろん私も、やりたいことがすべてできたわけではありません。関わったプロジェクトの7割くらいは失敗に終わっています。常に枠組みを超えて新しいことをやりたがるので、仲間から非難されることもしばしばあります。けれども私はいつも楽しいです。それはやはり、失敗することよりも、自分に不誠実になることのほうを恐れているからです。
目的はここでしょ、って。そうすると走り続けることができた。逆に言えば、そう思っているときにだけ走り続けることができていた。この走り続けられることが最も重要なことだったのです。 -
Posted by ブクログ
前半はロケットスタート時間術など具体的なテクニックの話が中心でしたが、私にとって最も刺さったのは、最終章にある「時間を制する者は人生を制す」というメッセージでした。
「自分が幸せになれる行動をしないと人は幸せになれない」
この言葉にハッとさせられました。無理に集中しようとしなくても没頭できるような、心から楽しめる仕事をすること。そうして仕事もプライベートも丸ごと楽しむことが何より大切だと改めて気づかされました。
いま28歳で、「天職」のようなものを探すのをどこか諦めかけていた自分がいました。でも、この本を読んで考えが変わりました。諦めずに、今からでも自分が心から熱中できるものを探し、それを目標にしていこうと思います。 -
Posted by ブクログ
投資する際にどれだけ当事者意識を持てるかというのがキーワードとなるメタトレンド投資。
メタトレンド投資とは社会の変化を先読みし企業の株を長期保有すること。(社会全体がどの方向へ向かうのかを捉える)
投資を企業を応援する推し活と考えるのは面白い。
かといって最低でも3年間は倒産せずに続けられるか資金的な体力があるか見極める必要はあるけど。
さらに、熱狂しすぎて、冷静な判断力、客観的な視点を失ってないか自省する。
アメリカの企業は『人件費を削減できれば、そのぶん利益率が向上する。ならば、より安価な機械に置き換えよう』と合理的な判断を下すけど、日本は雇用の安定を重視する傾向があり、企業としての競争力という観点で見れば、景気や企業の業績に応じて柔軟に雇用を調整できるアメリカと、それが難しい日本とでは。どちらが国際競争を勝ち抜き、業績を上げ、株価も上がりやすいか明らかなのである。
所々参考になる著書でした。 -
Posted by ブクログ
著者の前作を読んで感銘を受け、他の本を読んでみたいと思って買った本。パーソナルブランディングが素晴らしいのはコーポレートブランディングより広告の費用対効果が高い事、はなるほどな、と思ったが、全体的には前の著書の方が面白かった。
人間、自分に利害があるものに対しては、自然と興味が湧く。聞く:話す=7:3。全員がPMで移動する社会はドラえもんのブリキのラビリンスを思い出させる。せっかくプレゼンや講演を聞いてくれた人に、私が伝えたかったメッセージをおみやげとして持って帰ってもらう。批判コメントが送られてくると反論したくなるかもしれません、しかし話は平行線を辿るのが関の山、たとえ論破しても論点を変えて個人攻撃が続くでしょう。