工藤精一郎のレビュー一覧

  • 罪と罰(下)

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    困窮は選択肢を減らし狂わせるに充分で
    理論は狂った思想に正当さを与えるのに充分で
    愛は生きる理由に充分なんだ

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    2025年03月15日
  • 罪と罰(上)

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    青年が老婆を殺害した事によって性格や思考が変わっていく様に最初はついていけなかったが、後半にいくにつれラスコーリニコフの聡明さを思わせる描写が増えていく。
    彼の論文の主張では思想が強くて非常に面白い。
    愚かな母や妹に対していたたまれなさを感じた。

    母と娘のその後の顛末やペトローヴィチとラスコーリニコフの探り合い、最後に現れた男等を下巻に期待。

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    2024年12月17日
  • 罪と罰(下)

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    ネタバレ

    青空文庫で読んだので下のみ登録。
    元々海外文学はカタカナの名前が覚えられず苦手だったんだけど、ロシア文学は輪をかけて覚えられない!あだ名もあるので呼称がコロコロ変わるし。長いけど、結構駆け足で読んでしまったので何度か読み直すべきだなあと思った。話の流れをさらったから次はもう少しかみ砕いて読めそう。まあ長いからなかなか手が出しづらいけど……。以下、感想。
    ・皆貧しく悲惨な暮らしだけど、みんな発狂していくので、貧しさに伴う不安っていうのは人間を狂わせるものなのかなと思った。自分に置き換えて考えても、お金がない時の焦燥感といったら尋常じゃない。官吏の奥さんとか気の毒過ぎた。
    ・罪を犯した後のラスコー

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    2024年10月16日
  • 罪と罰(下)

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    ネタバレ

     貧しいエリート学生ラスコーリニコフが、殺人を犯した罪と如何に向き合うかを描いた作品。
     彼は、大いなる善行のためには、その過程において一つの悪行も厭わないことが必要であると考える。また、真の英雄であれば、悪行に対して、罪の意識を負わないはずであるとの思想を持つ。
     水面下で激動する帝政ロシア末期において、社会主義的思想ばかりが先行し、人間として大切なものが見失われていることを指摘した作品と理解した。

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    2024年11月23日
  • 戦争と平和(四)

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    最終巻である
    後半から最後にかけてトルストイの独白の分量がさらに増え、
    ああ、トルストイはこれほどの思いを伝えるために血肉を削いでこの小説を描いたのだ!
    受け止めきれないほどの重厚な内容を紐解くのだが…

    注)ネタバレあります


    ■ヘズーホフ家
    大資産家メガネ太っちょのピエールの家

    フランス兵の捕虜となったピエール
    目の前でロシア人捕虜がフランス兵に処刑されるのを目の当たりにし、常に死の恐怖と向かい合わせの状況を経験
    しかし究極の貴い精神と素朴な心を持つ大した地位のない元百姓カラターエフと出会い、心が洗われる
    ピエールはこの劣悪な状況下とカラターエフとの出会いにより「苦悩の限界と自

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    2022年12月14日
  • 戦争と平和(三)

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    3巻は今までとは違い随所にトルストイの肉声をハッキリ感じる場面が多い
    物語を登場人物たちに任せておけず、どうにも我慢できず本人が思わず登場しちゃったの⁉︎…という感じから始まり、もう我慢できない!とばかり彼の強い思いがあふれ出る
    ナポレオンの登場回数もかなり増え、いよいよ大詰めの「ボロジノの戦い」が始まる
    非常にリアルな戦場描写と百姓から商人から貴族から兵士から官僚からあらゆる立場の人たちが描かれており、彼らの心情の変化などが読み手を巻き込んでいく


    ■ヘズーホフ家
    大資産家メガネ太っちょのピエールの家

    私生活では相変わらずの放蕩男ピエール
    妻のエレンのイカれぶりもエスカレート(同時

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    2022年11月21日
  • 未成年(上)

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    ドストエフスキーの五大長編のひとつ。

    他の四作はすでに読んだが、これが一番読みにくかった。
    読みにくいというか…話の筋がよくみえないというか…話に乗りづらいというか…。
    あと名前の覚えにくさも一番だったかもしれない。
    同じ名前の公爵が二人もいるし…。

    主人公のアルカージイはまさに『未成年』というかんじで、いわゆる若気の至り的な部分が多く、読んでいて恥ずかしくなってしまうような場面も多かった。
    本書は『偉大な罪人の告白である』とされているので、これから下巻でいろいろあったり、アルカージイが成長したりするのかな?と思うけど実際はどうだろう…。
    実父のヴェルシーロフとの関係性もどうなるのか。

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    2022年11月18日
  • 戦争と平和(一)

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    ナポレオンのロシア侵攻によって引き起こされた世界史の大きな流れと、
    ロシア貴族の家庭(主に三家若しくは四家)の出来事を2つの軸とした壮大な物語

    こちらは以前読んだ「20の古典で読み解く世界史」で
    トルストイ曰く「歴史を動かすのは英雄でもなく傑物でもなく名もなき民衆それぞれの生活なのだ」というこの一文に心惹かれ
    これは死ぬまでに絶対読まなくては!と意気込んだのだ
    が…
    予想はしていたものの、読み始めは辛くちっとも進まない…
    相変わらずの長ったらしい「ロシア名+〇〇侯爵、〇〇子爵、〇〇伯爵夫人…」
    そんな彼らのサロンで繰り広げられる噂話もりだくさんの会話(はぁ…)
    ブツブツ文句言いながら頑張っ

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    2022年10月05日
  • 父と子

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    あっさりしていて、意外と世代間の違いとかあまり印象に残らなかった。バサーロフの親はひたすら不憫...

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    2022年05月10日
  • 父と子

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    ネタバレ

    アルカージイ、バザーロフの子世代と、その親世代のすれ違い。一切を否定しようとするバザーロフたちも恋に落ちればロマンチストになってしまう。バザーロフに愛の告白を誘導しておいて拒否するオジンツォーワが謎。結局アルカージイはカーチャへの愛を選んでバザーロフトは決別し、バザーロフはオジンツォーワに愛されることなく戻った郷里で病死する。ニヒリストの挫折。

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    2021年05月03日
  • 父と子

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     kazzu008さんのレビューを見て、読んでみようと思った。
     書かれた時代は1862年、ロシアの農奴解放の年である。「子」の一人はアルカーシャ。ロシアの田舎の大地主の息子で、貴族階級。もう一人の「子」はアルカーシャが尊敬する親友のバザーロフ。バザーロフは雑階級で医者の卵で何事も信じない「ニヒリスト」で、その新しい考え方がアルカーシャを魅了している。二人が大学を卒業して三年ぶりに帰省する際、アルカーシャは自分の家にバザーロフを連れてくる。貴族階級の古い頭の父親とその兄(伯父)には、バザーロフと彼に賛同するアルカーシャのことが理解出来ない。まだ、父親のほうは、最近の本などを読んで、一生懸命若者

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    2021年02月01日
  • 死の家の記録

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    前半面白くスイスイ読み進めたが後半でペースダウン。同じ牢屋に入ったとて、元貴族は他の囚人の仲間入りはできない。階級意識はどこにでもある。

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    2021年01月03日
  • 未成年(下)

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    なんだか少し話に入り込めなかったというか、ついていけなかったというか。登場人物はそれほど多くないのだけれど、なんでだろう。
    もう一回読んだらまた変わるかなあ。

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    2019年01月12日
  • 未成年(上)

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    まだ上巻だけなので、なんとも言えないけど、たいして面白くはない。

    グダグダしてる。
    ドストエフスキーはいつも前置きと時間の流れがおそーい長いが、これは次読もうと思える引っ張っていく力がなかった。私にとって、だけど。

    事件と言えば後半には出てくるけど、あぁそうだったの。…という感じで。

    アルカージィ、未成年だよなぁ。なんだかイラっとくる。

    最後まで読むけど、下巻は面白くなるのかしら。

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    2018年08月11日
  • 戦争と平和(四)

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    かなりボリュームのある本。正月から読み始めて、やっと全巻を読破。最後になるほど、ストーリーとは別の歴史論的な内容が。
    エピローグの第1部の最後に、アンドレイ公爵の息子が決意をする部分があるが、そこで終わってしまっており、収まりが悪いような。
    元々、続編でも書く予定だったのだろうか?

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    2018年02月21日
  • 戦争と平和(三)

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    この巻は戦争の描写がやや多い。
    ついにナポレオンがモスクワを陥落させる。
    その戦闘や戦闘が引き起こす混乱の中で様々な登場人物の悲哀が描かれる。

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    2018年02月12日
  • 戦争と平和(二)

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    面白くないわけではないが、読み進めるのが非常に困難だった。まだ第2巻。
    前巻と違い、戦争の描写はなく、つかの間の平和に起こる人間の愛憎劇が描かれる。最後のナターシャの破滅と再起の兆しの部分はグイグイ読めたが、そこまでが長くかかった。

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    2018年01月28日
  • 戦争と平和(一)

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    ナポレオンがロシアに侵攻を始めた際、それを迎え撃ったロシア側の話。
    華麗なロシアの社交界が、描かれ、そこで生きる人々と、それとは対照的に描かれる戦場の描写。
    それらを通して、人間の業が浮き彫りになっていく。

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    2018年01月09日
  • 罪と罰(上)

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    数十ページのこしたまま読み控えている「カラマーゾフ」も凄いが『罪と罰』もさすがドすとえふすきー引き付けるられる。ラスコーリニコフの白昼夢っぽい独白が永遠とつづくがなぜかなかなか良い。罪と罰の反対語ってなんだろう、検索すると同じ様なことを考える人っているものだ、けっこう質問してる(笑

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    2026年01月21日
  • 未成年(下)

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    私には難しかったです。まず登場人物の名前! 同一人物でも何の断りもなく複数の名前で呼ばれるので、中盤辺りからは誰が誰やらわからなくなってしまいました。そこを圧して最後まで目は通しましたが、テーマも非常に複雑で、どこがメインで、なにをどう考えれば良いのか、個人的には理解できませんでした。新しい訳がでたらまた読んでみようと思います。
    ただ1つ、面白く思ったのは、解説の「マカールの言う神の名を頻繁に唱える無神論者とは、ドストエフスキー自身のことではないのか」という指摘です。通読中は気付かなかったのですが、言われてみれば確かにそうかもしれません。個人的に、ドストエフスキーは神を信じてはいないが、神を信

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    2015年11月23日