松本次郎のレビュー一覧

  • 女子攻兵 7巻(完)

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    この日常は現実か、妄想か。狂っているのは自分か、世界か。何かがおかしいのに、実感がないのに、日常に呑まれていく…。
    ツキコが創った世界に囚われ、キリコであることを受け入れていくタキガワ。タキガワという人格は妄想なんじゃないか、ナイフで刺したら普通に死ぬんじゃないかって、ギリギリまで不安でした。コクピットが開いた時の、ツキコの妄想が壊れた時の、この解放感‼︎
    タキガワはクソな人生を最後まで捨てられなかった。仕事への使命感だけではないと思う。

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    2016年01月03日
  • 女子攻兵 6巻

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    肉体という殻の内側から見たこの世界は真実なのか? 見たいものを見て、信じたいものを信じるこの認識は歪んではいないか?他者との関係性の中で、姿かたちを変えただけでも、ぐにゃぐにゃと変容するこのあやふやな自我は何者なのか? 混乱する。この混沌だけが本物だ。
    預元者に騙され、ツキコに導かれ、異次元奥深く狩場にたどり着いたタキガワ。いやキリコかな? 次巻が最終巻らしいです。好きな漫画なので、もう少し続いても良かったんだけど。

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    2015年05月05日
  • 女子攻兵 5巻

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    女子高生型巨大兵器(中の人はオッサン)が操縦する昆虫型戦闘機が乱れ飛ぶ空中戦です‼︎ 愉快ですね〜。素敵ですね〜。
    世界の有様がコレなのだから、無理して正常であろうとするタキガワの方が異常なのかも。
    女子攻兵と同化することが精神汚染でなく、この世界への適応であるなら、女子攻兵の五感に身を委ねてしまえばいいのかも。…倒錯してます。

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    2014年07月07日
  • 地獄のアリス 6

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    「世界一の殺人鬼になる」と宣うシュウと実現不可能な夢を語って仲間を戦死させるケンジ。
    どちらがより狂っているんだろう?
    生きるために今やれる事をやる。そんなイライザが一番現実的でまともかな?

    彼らのこの世界は地獄だ。
    リアリストも夢想家も殺人鬼も無様に足掻き続ける。
    そこには混沌を生む活力がある。
    混沌を受け入れる寛容がある。
    劣悪な環境でも狂っていても生きようとすることに救いがある。

    どう終わるのか不安だったけど、予想外に良いラストでした。

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    2014年04月29日
  • 女子攻兵 2巻

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    近頃の男の憧れはもはや『女子高生と付き合いたい』ではなく、『女子高生になりたい』なのかも。
    異次元空間、女子高生化する狂気と正気の狭間で、戦場の不条理も描きつつ、弾丸と血と内蔵を撒き散らし女子攻兵(男が搭乗中)が跳躍する。
    とにかくまぁ振り切れてます。
    すごく面白いんだけど、そんな自分の正気を疑ってしまう...。

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    2013年10月05日
  • 地獄のアリス 4

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    ギャグなのかシリアスなのか混沌としている。良い人も悪い人も実態がブレブレで皆ちょっとおかしい。でもだからキャラクターが愛せるなぁ。狙撃シーンは本当にかっこいい。

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    2013年03月18日
  • 地獄のアリス 4

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    狂気と理性、正義と悪、デスとラブ、そういうのが紙一重のキワキワのところでせめぎ合ってるこの感じ。
    好きです。

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    2013年01月26日
  • 革命家の午後

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    所々に差し込まれるメタな目線が心を浮つかせる。
    この世界が夢だとしても、
    「愛している」と言える誰かと巡り会えることが出来たら、
    少しは救われるような気がする。

    そんな気持ちになれた。

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    2012年01月12日
  • 地獄のアリス 2

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    おっぱい。ツンデレ娘(イライザ)のおっぱいのサービスショットから景気よくスタート。

    主人公が暮らすことになった町は、勢力ごとに地区が分かれていて、主人公とは別の地区で暮らすケンジに、新しい世代で作る新しい世界のため、力を貸して欲しいと頼まれる。

    2巻では、それら地区同士のピリピリした緊張状態が、アリスを強奪しようと狙う勢力の暴走で、一気に崩れて戦争へと発展してしまう。

    アリスは可愛いだけの人造人間ではないことがほのめかされるが、いまだ未知数の存在であり、そうしている内にも、争いは激化していく。

    もう平和な状態に戻ることは難しくなってしまった。

    そして、オイル交換をして調子が良くなるは

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    2011年10月14日
  • 地獄のアリス 1

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    荒廃した砂漠と町。暴力と秩序がない交ぜになった世界で、主人公の少年はセルロイド(人造人間)の少女を連れて生活している。

    彼の特技は「狙撃」。離れたところから百発百中、手や頭だけを吹き飛ばすことも容易くできてしまう。

    悪党が盗んだものを、悪党を排除することで回収しているのだから、自分は悪いことをしていないという理屈で、物資とマンガを漁って気ままに暮らしているが、悪党も減り、生活が苦しくなってきた。

    ある日、強姦されかけているところを助けた女性のキャラバンと再会し、護衛の仕事をしながら、一緒に町で暮らすことになる。

    町では、仲間のツンデレ娘が登場したり、悪党にからまれて致命的な「弱点」が判

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    2011年10月14日
  • 地獄のアリス 1

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    試し読みで雰囲気に惚れて購入。
    まだ序章って感じだから続きが楽しみです。
    マキルダがめちゃくちゃタイプ!

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    2011年06月16日
  • 未開の惑星 上巻

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    『ウェンディ』は松本次郎という人の中にあるものが
    うるさいぐらいに溢れだした作品だった。
    だからこそ途中から収集がつかなくなってしまい、
    利かないブレーキはそのままに、為すがままぶっとばしていた感じだった。
    (作者曰く、そういう意図でやっていたらしいけれど)

    そういうごちゃまんとしたものが、そのエネルギーを失わないまま
    咀嚼されて出てきたのがこの『未開の惑星』なんだと思う。
    彼の中にある狂気が、丁度いい具合ににじみ出ている。

    これから先、「何かおかしいな」と疑問を感じたとき、
    どうすればいいのかわからなくなったとき、
    わたしはこの作品をきっと読み返す。
    それはきっとここから歩きだす力をくれ

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    2010年11月04日
  • べっちんとまんだら

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    松本次郎の描く女の子が好きだ。話は適当なような感じもするが、ぐっとくるとこはぐっとする。ストーリーと直接関係ない会話が大ゴマで描かれてたり。そういうところも好き。ナチュラルに出てくるジブリネタは今後真似しようと思う。

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    2010年07月12日
  • べっちんとまんだら

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    単行本化まってました!とにかくかわいい、はさまれたこねたににやっとする本。大好きだけど友達に気軽に貸せる本ではない

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    2009年12月15日
  • ウエンディ

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    作中に過分な暴力行為/性的描写が出てくるので、
    堂々と人にお勧めしにくいのですが……。

    舞台を現代、『ピーター・パン』を下敷きにしながらも、カラーはまさに『真逆』。
    主人公の女子高生が、『あるできごと』をきっかけに、『ネバーランド』へ訪れることになる。
    現実と幻想を行き来する、ダークファンタジーーです。

    そんな話でありながらも、読後感が爽やかなのが好印象。

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    2009年10月04日
  • ウエンディ

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    わたしが一番最初に松本次郎と出会った作品。
    やばい。何がやばいって世界観がやばい。
    新しい世界をわたしに見せてくれた。
    これに出会ってなかったら今の本棚は出来ていなかったと思います。

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    2009年10月04日
  • ゆれつづける

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    実態と幻想が混じっているのにとても現実的、ただやっぱりよくわからない。
    でもこれがシュルレアリズム?
    説明難しいですが、絵がすきなのは確かです***

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    2009年10月04日
  • ゆれつづける

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    敬愛する松本次郎の初短編集。独特の世界観がやはり魅力的。非現実的なようで現実的。その逆も然り。個人的にガスマスク兄妹のシリーズが好きです。特にサンポーラとクレゾーラ。豚に犯されるAV女優やら、松本節で突き抜けています。松本次郎は絵柄など、好みが大きく分かれると思うので、興味のある方はこれを試してみたらどうでしょうか。

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    2009年10月04日
  • beautiful place(3)

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    桃子やシモンの知り合いのフードトラックの親父がシモンの目前で狙撃、警察からの委任捜査権を取り付け桃子ら女子挺身隊が犯人を追うことになるというエピソード。

    桃子の狂犬ぶりがやや控えめになって、シモンともバディ感がちょっと出てきた。 先の展開はまだ読めないけど、従来の女の子ガンアクション物とは一線を画すハードコアな作品だけに長く続いてもらいたい。

    しかし、threezero あたりから桃子ら女子挺身隊たちのアクションフィギュア出ないかな。

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    2025年04月08日
  • beautiful place(3)

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    この1巻で完結するストーリー
    シリーズを貫通する長いストーリーはありません
    刑事ドラマのように単発の繰り返しでもいいし、
    三つ編み(シモン)さんが絡んでいくことで大きな事件が現れてくるかもしれません
    現代の物語の形式は、双子の冒険譚と言うけれど、別にそれを避ける必要もありまぜん

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    2025年04月04日