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Posted by ブクログ
友情ぐらふぃてぃ?松本次郎としては珍しいメタっぽい要素の入った幻想エロティックバイオレンス友情コメディ。ヤク中メンヘルのべっちんと電波系キチガイのまんだらの二人の女子高生の家出@「河川敷」な話。もしかしたら一種の友情グラフィティなのかもしれない。主人公ははいつもどおり、金髪の派手目なエロ女(べっちん)で、ちゃんと電波女(まんだら)も登場。舞台は東京杉並区だが、例のごとく、空襲があったり妙にビルが多かったりで、妙に世紀末的な現在の東京とは違う東京である。お話はの方はというと、これまた太田出版でのいつもの松本次郎らしく、序盤からとにかくトバしていて、一切状況説明をしないのに何度も時系列を前後させる。おかげで中盤を過ぎるまで、ものすごい突き放されている感じがあるが、不思議なことに終盤になるころには意外に理解できていて、ラストは没入できる。そして意外なことに、今作ではまともな世界設定が存在し、ミステリーっぽいオチも容易されている上、随所にジブリネタをいれるなど結構ギャグ要素も盛り込んできているので、それなりに一般読者にも訴求する内容になっている。フリージアで彼を知った読者が買い求めても、ある程度溜飲が下がるはず。個人的には『未開の惑星』の方が切実さがあって好き(良く考えると今作とテーマが似ているかも)だし、あれが今のところ松本次郎の最高傑作だと思っている。
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