【感想・ネタバレ】女子攻兵 6巻のレビュー

あらすじ

EZOの攻撃で負傷し、一人見知らぬ土地に不時着したタキガワ中尉は、ナオミをはじめとするプラント警備の傭兵達と出会う。高度な精神汚染状態を維持する彼らに警鐘を鳴らすタキガワだったが、逆に精神汚染促進剤を注入され、女子高生「キリコ」に意識を乗っ取られそうに……。異次元の奥地で、己の罪を背負い、過酷な環境に身を置きながらも女子攻兵に乗り続ける人々の人生が交差する――。そして、ついに標的「ツキコ」ことスワンプヴィーナスに搭乗するパイロットの正体が明らかに!!

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Posted by ブクログ

肉体という殻の内側から見たこの世界は真実なのか? 見たいものを見て、信じたいものを信じるこの認識は歪んではいないか?他者との関係性の中で、姿かたちを変えただけでも、ぐにゃぐにゃと変容するこのあやふやな自我は何者なのか? 混乱する。この混沌だけが本物だ。
預元者に騙され、ツキコに導かれ、異次元奥深く狩場にたどり着いたタキガワ。いやキリコかな? 次巻が最終巻らしいです。好きな漫画なので、もう少し続いても良かったんだけど。

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2015年05月05日

Posted by ブクログ

伝令兵のモリヤマ伍長の言葉。
「つまり生きる意味の主体性は自分にあるという事です 与えられる条件や制約は人によって違いますが それによって己の目的意識を失うべきではありません」
彼の履歴は虚構だったのだろうか。精神汚染に因り、モリヤマ伍長と言う、神を信じ正義を重んじる兵士を作り出したんだろうか。

哲学的な観念の下りもあり、一読で「理解」して読んだと言う感想になる漫画じゃないが、観念的な物で終わってる話ではない気がする。ツキコが自我としての背景を得る為には…と言う話だったのだろうが、既にツネフサを精神汚染で「ツネフサ」としてタキガワの傍に置き、女子高生と言う背景を得たのか?どうとでも深読みしたくなる。
だからあの衝撃のラストなんだろうか…完全に読み手の解釈に任せる、と言う作品だろうが、タキガワが女子攻兵に搭乗して「精神汚染」され「女子高生化」してしまう事に抗っている様がアナログで、こう言うのは有りだ、と言うリアル感で夢中で読んでしまう作品だった。

何が虚構で、何が真実なのか。凄い漫画だ。

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2018年02月13日

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