矢野浩三郎のレビュー一覧

  • ミザリー

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    登場人物はほぼ2人。監禁された部屋(というかベットの上)だけでほとんどの話が進むシチュエーションでこれだけのページ数を最後まで飽きさせず読ませる手腕はお見事というほかない。

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    2025年01月31日
  • ミザリー

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    ポールが狂ってく文が面白い。アフリカ!
    ハッピーエンドなのもポイント高い。無駄に不穏に不条理に終わるホラー多いんだもん。

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    2024年11月11日
  • ミスト 短編傑作選

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    傑作短編集「ミスト」。
    その中の中編『霧』は、初期のスティーブン・キングの代表作。
    “霧の中の何か”がスーパーに残された人々を襲う。相手が見えないということの恐怖、自分との戦いの中、少しずつ壊れていく人が増える……怖いですね〜。

    他に短編『ほら、虎がいる』『ジョウント』『ノーナ』『カインの末裔』には独特の味わいがあり、また、S.キング得意のしつこいほどの描写と説明と思いきや、意外と読みやすく楽しめた。

    ややキング色は少なめなので、マニアには物足りないかも。

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    2024年08月25日
  • ミスト 短編傑作選

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    ネタバレ

    短編集で5本の作品が掲載されている。

    ほら、虎がいる…7ページで終わる超短編。よくわからなかった
    ジョウント…瞬間移動の話。眠らせて移動させるが、起きたままだと想像を絶する事態に。
    ノーナ…読み終わった後にまた最初から読むと理解できるタイプ。
    カインの末裔…これも10ページと超短編。断片すぎてもっと読みたい。
    霧…タイトル自体は「霧」だが、霧は隠れ蓑なだけでその中にいる全貌が不明な生物との戦い。最後に決着がつかず結果がどうなったかわからないまま、手記が残されるという形で終わるのが怖い。少し前の時代のアメリカの暮らしがわかり、固有名詞がかなり出てくるのがリアル。

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    2023年12月17日
  • ミスト 短編傑作選

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    ○ミスト
    まず始めに、映画とは全く違う結末であること。原作の方が慈悲やら希望やらがあっていい。クリーチャーの表現力とかもさすが。映画を観るとクリーチャーの印象が強過ぎるが原作を読むとそれよりもミセスカーモティの怖さが際立ってクリーチャーよりも人の怖さ優先な感じがよかった。

    ○ほら、虎がいる
    こういう幼い子どもが主人公の話でもこういう雰囲気出せるんやな

    ○ジョウント
    これ、めちゃくちゃおもろかった。ほんまにほんま、ラストまではシンプルにおもろいSF。やけどこれがラストでどんでん返し。どんでん返しっていうか一気にジャンルが変わるっていうか。とにかく起承転と結の切り替えがめちゃくちゃよかった。伏

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    2023年12月12日
  • ミスト 短編傑作選

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    「霧」、映画を思い出し、あのラストを思い出す……。ホラーとしての終わり方、インパクトとしては映画かなと思うけれど、オリジナルのこの、微かに希望を感じる(けれど嫌な想像しかできない)ラストもなかなか良いなと思った。

    個人的に好きだったのは「ジョウント」と「カインの末裔」だった。

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    2023年09月30日
  • 大聖堂(上)

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    ネタバレ

    建築職人のトムの夢は大聖堂を建てること。しかし仕事は無く放浪しその日の食べ物にも困る有様。妻との別れ、再婚、修道院での仕事と別れ。話は壮大で長いんだけど、それは舞台背景、登場人物の考え方と行動が丁寧に描かれているから。物語の中に入り込んでしまってアリエナ(シャーリング伯の娘)のことは辛かった。彼女が中巻で幸せになってくれるといいけど……。ジャック(エリンの息子)はどうなるかな? 早く読みたい。

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    2023年09月18日
  • ミスト 短編傑作選

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    スティーブン・キングを読んだのは初めて。映像が浮かぶ文章力。まるで映画を見てるよう。心理描写も怪物の描写も丁寧で緻密。怪物が出るまでがじっとりと一番怖くて、これ読めるかな?と思っていたけど実際に出てきてからはパニックホラーのように楽しんで読めた。

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    2023年03月10日
  • ミスト 短編傑作選

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    映画がほぼ一緒でびっくりした
    一番気になってた結末は
    あの内容ならしゃあないかぁ
    表現が独特でおもしろかった
    和訳やから分からんけど

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    2022年12月15日
  • 大聖堂(下)

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    最後はきれいにまとまりました!大聖堂という名がタイトルになっていますが、この時代の人はとにかく信心深い。神を恐ること尋常じゃぁない。だから大聖堂の建設が非常に重要になるのでしょう。最終巻では、アリエナが変われば変わるもので、謙虚で強く、冒頭からまずそこに惹かれました!一方、ウィリアムは相変わらずもはや夜盗、こんなん領主か?などいろいろ思いながら楽しく読め、最終章で、トムの妻が死んだ場所に戻った場面ではなんだかこの長い物語の終着を感じました。世界的大ベストセラーと言われるのも納得の作品でした。

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    2021年11月03日
  • 大聖堂(中)

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    終盤にまさかの展開で唖然。このストーリー全く先が読めません。悪党ウィリアムに領地を追われたアリエナとリチャードの姉弟。牢獄に捕らわれた父との面会を果たし、父から領地を取り戻すことを誓わせられ、復讐が始まるであろうところに、これからどうなるのか期待が膨らむ一方。一方、フィリップの大聖堂建立をなんとか阻止しようとするハムレイ家。ほんと嫌な奴らです。ウィリアムが当主になって、本当に天罰が降ってほしいと思うほどの悪逆非道ぶり。いろんな思惑が絡み合って、もうどうなることか。まるで大河ドラマを読んでいるようです。アリエナに何とか幸せになってほしい。

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    2021年10月09日
  • 大聖堂(上)

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    舞台は12世紀のイギリス。単に聖堂を建てるだけの本と思いきや、これが面白い。とにかく先の展開が知りたくて読ませる本です。大聖堂を造ることに魅せられた主人公のトム。修道院の健全な運営に燃えるフィリップ。そして領主的な生まれのボンボンで傲慢なウィリアム。この三人を中心に展開されるストーリー。長い話なのでいろいろありますが、いろんな嫌な奴が出てきます。トムが主人公と思いきや、この人は、赤ん坊は置いていくは、女はあっさり乗り換える。ウィリアムに至ってはもう最低。トムの息子も嫌なやつやし、だからこそ物語が面白くて読んでしまいました。大聖堂は再建できるのか、次巻以降も楽しみです。

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    2021年09月12日
  • ミスト 短編傑作選

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    確かにこれは面白い。SFな「ジョウント」と、表題作の「霧」が好みだった。恐怖だけでなく、それによって起こる人間模様やドラマを描いてくれるところが良いのだろう。結末が異なるという映画版ミストも見てみたいところ。

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    2021年04月11日
  • ミザリー

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    怖かったぁ。映画より数倍怖くて痛かった。(足を斧で切断されちゃうんだよ)
    ミザリーはこの精神異常のおばちゃんの名前ではなく、ポール・シェルダンが書いてる小説の主人公の名前ね。
    ミザリーの続きを書かせる為に買った中古のタイプライターのnの字がなくてそこだけ手書きになっていてなんか不思議だったわ。(ミザリーの小説もこの小説に挿話されている)
    とにかく、あの殺人のスクラップ、一体何人殺してきたの?
    でも結婚してた過去とよくその夫は殺されないで離婚できたよね。
    アニー・ウィルクスそうこの名前よ。この殺人鬼の狂人と雪深い山奥で2人で身動きがとれない状態での生活。
    それだけで発狂しそう。
    やっぱ、スティー

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    2021年01月10日
  • 大聖堂(中)

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    時は移り、ストーリーの軸にも動きが出てきます。以前困難を極める、キングスブリッジと大聖堂建設。中世的な雰囲気も十分に味わっています。それにしても、今の価値観からすると理不尽なことの多いこと多いこと。いよいよ下巻に突入。

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    2020年04月30日
  • ミスト 短編傑作選

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    初、キング。
    なんといっても表題作。映画は絶望のラストシーンでしたが、原作はそこまで踏み込んでいない模様。怖気付く類のホラーではなく、身の危険を感じるテラー的な作風と感じましたが果たして。しかし、長篇はなかなか読む気が起きないんですよね。。。

    それはそうと、SF好き的にはアルフレッド・ベスターの「ジョウント」が出てきたのが嬉しかったり。本書にもSF作品が収録されてたように、他にもSF描いてたりするのかな。

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    2019年12月08日
  • ミスト 短編傑作選

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    面白かったです。
    満を持して「霧」を読みました。
    それまでの短編も面白かったです。
    「ジョウント」、読み初めて既視感…と思ったら再読でした。途中の、奥さんを、出口への通路を切ったジョウント回路に放り込む殺人、恐ろしかったです。天国にも地獄にも行けず、永遠にワープし続ける絶望。
    「カインの末裔」は「ゴールデン・ボーイ」の結末を連想しました。短いですが印象的。
    そして、短編集の半分以上を占める「霧」はすごかったです。怪物と死の恐怖と絶望、閉鎖的な空間での追い詰められた狂気。
    異形の怪物と戦ったり、マーケットから出ていく出ていかないの駆け引きにドキドキしながらも、自分だったらどんな行動取れるかなと思

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    2019年07月13日
  • 大聖堂(上)

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    交錯するそれぞれの運命。
    登場人物の人生の過酷さに時折絶句。
    だが読み始めると止まらない。
    12世紀イングランドの壮大な物語。

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    2018年12月24日
  • ミスト 短編傑作選

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    その町を覆ったのは霧―目の前さえ見通せぬ濃霧。その奥には何かおそるべきものが潜む…豪雨に襲われてスーパーマーケットに集まった被災者を襲う災厄とパニックを描き、映画化、TVドラマ化された伝説の中編「霧」他、「恐怖の帝王」の凄みを凝縮した問答無用の傑作集。キング入門者に最適、キング・ファン必携の一冊!

    ほら、虎がいる
    :不条理系? 状況の切迫さはひしひしと伝わってくる。
    ジョウント
    :SF。「あそこには永遠がある」。霧の次に好き。
    ノーナ
    :ファムファタルものかと思っていたら、サイコものなんでしょうか。いまいち腑に落ちず。
    カインの末裔
    :解説には犯罪小説とあるけれど、上と同じくぴんとこず。

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    2018年08月24日
  • 大聖堂(中)

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    中巻はさらに勢いを増し怒濤の展開に。
    トムの元で大聖堂建設がスタートし、フィリップによる街作りで繁栄していくキングスブリッジ。
    領土を追われた伯爵令嬢・アリエナは羊毛商として身をたてる。
    順風満帆と思いきや、ウィリアムの暴挙で街は火の海に。
    そして愛を深めていくジャックとアリエナも嫉妬に燃えるアルフレッドによって引き裂かれ…。
    本作の面白さはきっちり敵役が悪い奴に仕上がっているところだろう。ウィリアム・ウォールラン・リチャード。転んでも只では起きない曲者揃い。
    大聖堂の完成は?ジャックとアリエナは?
    どんな結末を迎えるか、最終巻も楽しみ。

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    2017年09月20日