矢野浩三郎のレビュー一覧

  • シャーロック=ホームズ全集14 シャーロック=ホームズの事件簿(下)

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    (内容)
    若い戦友同志の物語「白面の兵士」ほか、最後に残した言葉が事件の鍵となる「ライオンのたてがみ」など6編。最後の短編集下巻。

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    2017年03月03日
  • 大聖堂(下)

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    すべての事象がつながっていく、その構成はおもしろかったですが、以下、完全に個人の趣味なのですが、こんな構成なら冒険活劇のほうが好きだ~
    いや、中巻と下巻は1日1冊読めたから、おもしろかったはおもしろかったんです!!

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    2016年07月22日
  • 大聖堂(下)

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    面白い。一気に読ませる。ストーリーがちょっとご都合主義的?そんなことはまあいい、と思える位に読んで楽しめる。

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    2015年07月21日
  • 大聖堂(下)

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    三部作の最終巻。物語の主人公たちは二世代目に。話はイギリスから飛び出てフランス、スペインへを経て再びイギリスへ。数十年にわたる物語は、当初のなぞを明かして完結。ストーリーの初期に姿を消していたウザキャラが、終盤に再登場するも最後はハッピーエンドに至る。イギリスの無政府時代の国内政治の状況が物語の基盤にある。スティーブン王とヘンリー王のいさかいには相当ページを割いている。行政組織が不在ななかで、教会が行政や自治体としての機能を果たすことにも多くの説明がされる。イギリス人ならおそらく誰もが知っている歴史にのっとって進行する話なのだが、そこに関する予備知識が全くないことがもどかしかった。

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    2015年03月15日
  • 大聖堂(中)

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    協会の大聖堂を建築するという軸となるストーリーに、スティーブン王と女帝モード(マチルダ)の対立による内戦、羊毛生産、羊毛取引の先渡し取引、といったサイドストーリーを織り交ぜながら話は進行する。上巻の中心人物だった「親方トム」の登場頻度は減り、彼の子供達世代がストーリーの中心となっていく。下巻の展開が楽しみ。

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    2015年03月10日
  • 大聖堂(中)

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    (六章)
    ウィリアムに襲撃され没落したバーソロミュー家。アリエナと弟のリチャードは王に会うためシャーリングからウィンチェスターへ向かうが、王は別の地にいることを知らされる。次の手段として、父の助言をもらいたく、投獄されている牢屋に会いに行くと そこにいたのは骸骨同然の変わり果てた父だった。そこでリチャードはシャーリング伯になることをアリエナはそれを実現させるため弟を支えることを誓う。父と最後の会見の後、父が金を預けていた修道院を訪れるが、金はほとんど使われていた。金を稼ぐため仕事を探す二人だったが、身分もなく後ろ盾もないため、なかなか見つからず。叔父のサイモンのところにも行くが、匿ってもらえず

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    2015年01月25日
  • 大聖堂(下)

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    聖職者フィリップを中心としてその周りの人々を主人公とした群像劇。
    600ページ級を3冊なので結構なボリュームだが最後まで面白く読めた。
    群像劇なんで渡る世間は鬼ばかり的な感じがしたね。
    こっちで事件が起きてると思ったらあっちの人はあっちの人で別なこと企んでて、そうこうするとあの時のあの人が再登場して・・・みたいなそんな話。

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    2014年11月29日
  • 大聖堂(下)

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    大聖堂建設の件は思ってたより早く収束して、この下巻では話の本流から外れてしまう。けどそれを補って余りある程に群像劇が面白い。神の奇跡、逆転裁判、伯領奪還に市民の団結などなどテンション上がる要素がてんこ盛りで、ハラハラしながら徹夜読みした。こんな素敵な作品に出会えたことを神様に感謝。

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    2014年07月30日
  • 大聖堂(上)

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    12世紀イギリスの物語。大聖堂の建立を目指す修道院を舞台に、様々な人達の思惑が絡み合うヒューマンドラマ。三人称で書かれてて、複数の主要人物に視点を切り替えながらお話が進む。視点は善人だけでなく悪人にも切り替わる。誰に切り替わってもハラハラドキドキワクワクする。

    謎の死刑執行、王位継承をめぐる謀略、修道院長選の取引。略奪される伯領、森に住む不思議な親子、燃え落ちる大聖堂。まだ上巻なのにすごい展開、めちゃくちゃ面白い。

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    2014年07月04日
  • ミザリー

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    作家の葛藤と監禁の恐怖といろいろ混じってすさまじい作品になっておりました。

    読み終えるのにずいぶん時間がかかってしまいました。

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    2014年07月02日
  • 大聖堂(中)

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    伯爵令嬢アリエナと弟リチャードは、陰謀により父を亡くし城を追われてしまう。路頭に迷うふたりに手を差し伸べたのは修道院長フィリップだった……。

    中巻は主にアリエナとフィリップの視点で語られる。敵方ウィリアムの視点がところどころ挿入されることにより、長大な物語にめりはりを生んでいる。

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    2014年07月02日
  • 大聖堂(下)

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    権謀術数蠢く権力闘争。二転三転する物語。最後は民衆の総意が権力を凌駕して大団円を迎える。

    著者が描く登場人物はなんと魅力的なことか。悪の限りを尽くすウィリアム。寛容でありながらも姦淫を許さぬフィリップ。後半の主役であるジャックも天才肌ながら一癖も二癖もある性格で描かれる。癖のある登場人物たちが織り成す出来事が物語に深みを与えている。

    当初、時代考証が甘いのではないか?と感じていたが、あとがきにて著者は敢えて先の時代の事柄を盛り込んだ理由に納得した。

    それにしても著者はアリエナに厳しすぎる。次から次に悲劇が襲う。もうちょっと優しくしてあげて欲しかった。それに負けないアリエナは、文学史上に残

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    2014年04月30日
  • 大聖堂(中)

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    キングスブリッジ修道院の大聖堂再建を軸とし、重厚な人間ドラマが折り重なって繰り広げられる。物語の深みに反して登場人物は驚くほど少ない。そして各人の性格や立場、善悪も明確であり、それが読みやすさにもつながっている。個人的には所々描かれる経済的発明エピソードが面白かった。

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    2014年04月30日
  • 大聖堂(上)

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    12世紀のイギリスを舞台にした大聖堂建立をめぐる壮大な物語。心に葛藤を抱えて生きるきわめて人間らしい人々が織りなす群像劇に圧倒された。上巻は主に建築職人トムと修道院長フィリップの視点で描かれている。美しい大聖堂を建てたい、というふたりの夢ははたしてかなうのだろうか。今後の展開が気になる。

    2010年、TVドラマ化。『ダークエイジ・ロマン 大聖堂』。

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    2014年07月02日
  • 大聖堂(下)

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    上中下というボリュームに加えて、中身が濃い! 親子、夫婦、恋人、師弟やライバルなどのぐちゃぐちゃな人間関係に絡むようにして、陰謀、謀略、殺人、破壊、権力闘争に復讐劇などのこてこてのプロットが幾重にも重なってストーリーを肉付けしている。ドラマに目が行くかと思いきや、大聖堂建設にまつわる現場の息遣いや、信仰に対する独自のスタンスなど、ディテールが細かく、内幕モノとしても読める部分が土台を支えているので、全体的にバランスがいい。

    ストーリーは潔く展開し、キャラクター造形もわかりやすい。長い物語ではあるが、大まかな流れは、敵対グループの非情な策略を経て、村と人々が着実に成長していくというもの。登場人

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    2014年04月05日
  • 大聖堂(下)

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    かなり面白かった。
    最後の最後はどんどん引き込まれていった。
    養老孟司の解説もなかなか興味深かった。
    英文学に興味が出た。

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    2018年11月25日
  • 大聖堂(上)

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    綿密な構成と幾多の伏線が張り巡らされた荘厳な物語。大聖堂という一つの象徴を用いて変化のダイナミズムを描く筆力に圧巻させられる。

    本作品を読むうえで読者側にもある程度の素養が求められる。まず12世紀のヨーロッパは現代と大きく異なり、暗黒時代を抜けたイタリアのルネサンス前の比較的後進的大地であった。品位と野蛮が交錯する、前近代的な混沌とした時代であった。そうした時代のなか大聖堂建築を夢見る野蛮な建築職人のトム、品位の象徴でありながら残虐なウィリアム、中立的な聖人と人間的危うさを兼ね備える修道院長フィリップスの対比が見事に冴える。国家と修道院で繰り広げられる権謀術数と、それに翻弄されるトムの姿が、

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    2014年03月24日
  • ミザリー

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    鬱々とした、まさに古典的な名作といった趣でした。映像化作品は怖くてあんまり見たくないような気すらします(笑)

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    2014年02月06日
  • 大聖堂(上)

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    大聖堂建設に秘められた、様々な策謀の数々。
    中世のイングランドを舞台に繰り広げられる修道院運営、そして、王国の権力争いなど事細かに描かれている。そしてその陰謀は手段は変われども、やはり昔も今もあまり変わらないのかもしれない。フィリップ院長vsウォールラム司教。アリエナvsウィリアムの対立軸が面白い。

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    2014年01月15日
  • 大聖堂(上)

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    まだまだ序の口なのかどういった展開になるか予測がつかないが、続きは早く読みたくなった。

    赤児は子守唄にスヤスヤ眠る。ゲップをしたくなると、口の端をゆがめる、それが笑っているように見える。

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    2018年11月25日