森功のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2010年1月に2兆3000億円もの負債を抱えて倒産し、現在は必死の再生をしている途上であるJALの 59年間にわたる堕落ぶりを描いたノンフィクションです。ここまでの魑魅魍魎が渦巻く世界があるとは。
この記事を書いている際にもJALは大きな動きを見せているようですが、ここで描かれているのは国策会社から『民間化』され政・財・菅の思惑の舞台となり、内輪では内輪で強力な労働組合と社内政治と権力闘争に明け暮れる幹部をはじめとするJAL職員や大小さまざまな不作為などが前編にわたってまさに魑魅魍魎の伏魔殿の様相を呈しており、最終的には2010年1月とうとう2兆3000億円もの負債を抱えて倒産した5 -
Posted by ブクログ
2025/02/17「日大魔窟」森功☆
森功氏の取材力、視点の大きさは定評がある。本書も裏切らないが、日大の今後は不安が残る。人口減少の中での迷走は日本と同じ。
日大は我が国No.1の巨大大学。この組織は、チームプレイではなくトップの独裁的リーダーシップにより今日の姿を作り上げた「個人商店」。
独裁者の権力は絶対であるが故に、組織の腐敗は進み、破綻する。
日大の最近の不祥事、田中英壽理事長問題・スポーツ運動部問題などに対応できない組織体質問題が肝。
トップが強力な独裁者でなければ組織のガバナンス・マネジメントは出来ない。林真理子理事長はどうして立候補したのか?彼女は本質的課題を全く承知していな -
Posted by ブクログ
本書は一人の男を主人公にし、政官業「癒着」の核心や“政治とカネ”のリアルを描いた、アングラノンフィクションであります。現在の事象に至る『萌芽』が書かれており、「オトナの世界」を垣間見ることが出来ます。
この本は『平成の政商』といわれた水谷功を中心とした『政治とカネ』の問題をあぶりだしたノンフィクションであると捉えております。
描かれているのは建設会社を舞台にした政・財・官の癒着の構図で小沢一郎やその秘書をしていた石川智裕氏や亀井静香議員までが勢ぞろいし、ドロドロとしたやり取りが繰り広げられております。
小沢・石川両氏は僕なんぞが是非を論じる人間ではないのは重々承知ではありますが、彼 -
Posted by ブクログ
一度信用したものを疑わない人間の弱さを痛感した。
素人目に見ても明らかにおかしな点
・本人確認書類であるパスポートの氏名や生年月日に誤りがある。
・地主が自分の干支を言い間違える。
・取引相手からそんな取引をした覚えはないという主旨の手紙が届く。
などがあるにも関わらず、名の知れた大手ディベロッパー(積水ハウスなど)はなぜ騙されてしまうのか?
こんなに資金のある会社が詐欺を働くわけがない。
地主も、土地も、この目で確認したから大丈夫だろう。
この勝手な思い込みこそが、脆弱性を生み出している。
前提を疑う事は、不動産の世界に限らず必要だ。 -
購入済み
Netflixで話題の地面師たちが気になったが、そもそも地面師詐欺の実態をよく知らなかったので、予習がてら本書を購読。Netflixのネタにもなった積水ハウス事件やその他にも有名どころの地面師詐欺事件を網羅的に取り上げ、大物地面師の関係性や様々な事件の手口も紹介されており、地面師詐欺というものを知るには最適。比較的簡潔に事実に基づいてまとめられており、ボリュームもさほど多くないので、読みやすいが、どうしてもそれぞれの事件の記述は薄いので少し不完全燃焼感はある。本書と「地面死たち」「保身」の3点セットで読むと積水ハウス事件の全体像が見えてスッキリする。