あらすじ
「庶民宰相」の虚飾を暴く。
「私は雪深い秋田の農家に生まれ、地縁、血縁のない横浜で、まさにゼロからのスタートで政治の世界に飛び込みました」――菅総理の所信表明演説は、「叩き上げ」「庶民派」という自らのイメージを最大限にアピールするものだった。しかし、『悪だくみ』『官邸官僚』などで知られるノンフィクション作家・森功氏の徹底取材により、そのイメージは虚飾に彩られたものであることが明らかになっていく。「父は秋田のいちご王」「裕福だった少年時代」「集団就職ではなく家出して東京へ」「大企業にすり寄った横浜市議時代」「ハマのドンとの蜜月」「出来レースだった総裁選」「新自由主義者とIT業者が糸を引く利益誘導型政治」……国家観なきまま最高権力者となった新総理の実態を丸裸にする。評伝『総理の影 菅義偉の正体』に総理誕生後の新章を大幅加筆のして新書化。
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Posted by ブクログ
後援者にとってみれば菅の存在は面倒見の良い力のある政治家と映るであろう。民との繋がりも非常に深く、それが頑強な政治基盤となったと言える。しかし先の横浜市長選で藤木企業が応援した山中氏が新しい市長となったことは、菅と民との関係がどのように変化したのか知りたいところである。これを機にIR問題について改めて勉強してみたいと感じた。
Posted by ブクログ
菅義偉元首相について書いた一冊。
首相になってからの政策は元より、それ以前の神奈川の小此木の秘書から始まり、横浜で出馬して総理になるまでの過程がよく分かった。