森功のレビュー一覧
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元JR東海会長 葛西敬之氏がいかに権力を握り、首相や官邸の人事にまで影響を及ぼすほどの存在になったのかを辿るノンフィクション。
葛西氏は国鉄民営化の際、労働組合問題を解消して一気にその名を上げ、民営化後のJR東海で頭角を現します。労働組合問題に取り組む中で警察官僚との人脈を築き、それを基に財界、政界へのパイプを太くして行きました。
JR東海の経営者としては、東海道新幹線に”のぞみ”を導入し、運航ダイヤの見直しによって輸送力を増大させ、品川駅の開業など多くの実績を残し、そして最後の総仕上げとしてリニア新幹線プロジェクトを進めます。
財界人脈の中でも、安倍、菅の元総理とのつながりは非常に強く -
Posted by ブクログ
戦後日大がマンモス化していく過程を古田重二良から田中英壽、そして林真理子に至る支配の構図を主眼として追うルポルタージュ。冒頭と結末部分の四割程が林体制に割かれるため、アメフト部の薬物事件に纏わるガバナンス不全が大きく印象に残る構成だが、本書の情報源自体、どうしても田中時代から残る生え抜き職員達に偏り、「田中にも良いところはあったが、林は全く駄目(大意)」とのトーンが拭えていない。確かに薬物事件の処理自体はお粗末としか言いようがないが、理事長逮捕に至った組織犯罪の源としての田中体制と、その体制を引きずりつつも外部から刷新をもたらすべく乗り込んだ林の事件対応を同列に論じることにはやや疑問を感じる。
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Posted by ブクログ
日大問題については月刊誌FACTAで何度も取り上げられていて、特に田中理事長については、裏社会との繋がりも含め、絶対的権力者として長年栄華を誇っていたことを知っていました
しかし数年前に突然訪れた、田中理事長と、女帝と言われたその妻の転落と死を、まるで昭和の極道映画のようだと思って見ていたので、興味を持って読んだ一冊です
The issue with Nihon University has been covered multiple times in the monthly magazine FACTA, and I was aware that Chairman Tanaka, in -
Posted by ブクログ
地面師たちの実態、手口を丹念に取材して一冊にまとめたルポ。とてもよく取材されていて面白いのだが、筆者の文章が下手くそ過ぎてとても読みにくかった。
時系列にまとまっていなく、話しがあちこちに飛び、複雑な登場人物も整理されないまま書かれているため、何度も立ち止まっては戻って読む必要があり、内容は面白いのに読んでいてとてもストレスを感じた。
積水ハウスをはじめとして、大手企業が騙された地面師事件を取材しているが、なんと言っても被害額55億円という積水事件がこれまでの地面師事件史上最もスケールが大きい。
なぜあれほどの大企業が騙されてしまったのか、その経緯を丹念に見ていくと、単に騙されただけではな