森功のレビュー一覧

  • ならずもの 井上雅博伝 ――ヤフーを作った男

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    先週最終回のテレ東の「ネット興亡記」はラスボス登場的に孫正義を取り上げていました。ヤフー!の件で使われる彼の写真の斜め後ろには必ず井上雅博がいて、ヤフー!事業におけるニコイチ感を改めて感じながらも、番組的には軽く触れるだけだったので、ちょっと違和感を覚えました。本書を手にしたのは令和になる直前のNHKスペシャル平成史スクープドキュメント第8回の情報革命 ふたりの軌跡~インターネットは何を変えたか~がめちゃ面白かったからです。金子勇と井上雅博。特に井上については毎日触れている情報プラットフォームを本家アメリカと一線を画す日本独自のサービスに育て上げた秘密をもっと理解したいと思っていました。本書は

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    2020年06月28日
  • 悪だくみ 「加計学園」の悲願を叶えた総理の欺瞞

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    第2回大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞受賞作。副題からもわかるように、ひところ国会を賑わせた「加計学園」問題について、著者が叮嚀な取材で追ったもの。本書でまず眼を引くのが、「第一章 第二の加計学園」というタイトル。加計学園問題が森友学園問題と並び称されているのは周知のとおりで、本書では後者についてもちゃんと触れられているのだが、章題の「第二の加計学園」とは、じつは森友学園のことなのである。先に社会問題化したのは森友のほうで、巷間でも加計を「第二の森友」とみる向きもあったが、じっさいは順番が逆で、森友こそ加計の手法を参考にしていたのである。この点をまず正しく理解しないと、この問題の経緯

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    2020年05月10日
  • 総理の影~菅義偉の正体~

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    菅義偉という政治家が何をやってきたか、という経歴はわかったが、私が知りたいのは、この人物の行動の基盤にある価値観であった。それは残念ながらよく分からなかった。

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    2018年05月03日
  • 泥のカネ 裏金王・水谷功と権力者の饗宴

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    the real. as you know, non fiction is. politicians keep in the dark ever.

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    2018年04月30日
  • 血税空港 本日も遠く高く不便な空の便

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    今でこそ我が地元から成田空港へは駅前からバスが発着している。
    しかし、私がよく海外へ行ってた頃にはなかった。

    なので、上野まで出て京成スカイライナーが成田へ出る手段だった。
    スーツケースを転がして、東京メトロの上野駅から京成の駅まで
    えっちらおっちら歩いていたっけ。もう成田に行くまでに疲れちゃう。

    本書は成田をはじめ、日本の空港が抱える問題に焦点を当てた
    ルポルタージュである。

    こんな狭い国土に99もの空港があるんだね。知らなかったよ。
    そういえば千葉県在住の友人に「千葉には国際空港がある。
    埼玉にはないだろう」と自慢された。ふんっ、空港はなくても
    埼玉には新幹線が走っておる。なんて妙な

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    2017年08月19日
  • 同和と銀行 ―三菱東京UFJ“汚れ役”の黒い回顧録

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    昔あったリアルな話。岡野の壮絶な銀行員人生。小西は極悪人というよりも、義理を通す人。本の中の「銀行と小西は持ちつ持たれつ」というのは本当にその通りだと思う

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    2013年09月09日
  • 許永中 日本の闇を背負い続けた男

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    大阪市の在日韓国人地区に生まれた彼がいかにして「日本のフィクサー」としてバブル時代の日本を表社会と裏社会を自由に行き来し、その『思い』を実現していったのか?それが丁寧な取材で明かされております。

    思えば彼もバブルの時代に咲いた『徒花』の一人だったのかも知れないのかな、とそんな思いを抱きながら最後のページを閉じました。 許永中。日本のフィクサーの一人とも言われ、表社会と裏社会を自由に行き来しながら巨額の金を動かす男。本書を読む前の彼に関する知識はそんなところで、確か、実話系の雑誌で本社が原作の漫画が連載されていたかと思うのですが、詳しいことはよくわかりません。

    在日韓国人として大阪に生を受

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    2013年06月27日
  • 血税空港 本日も遠く高く不便な空の便

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    日本の空港について、そして空港がいかにダメなのかと書いた本

    典型的な政官癒着モデルとなっている当局・空港・航空会社の関係を書いてある。

    2009年5月発刊で、2009年のJAL倒産の暁には多くの新聞記者がこれをネタ元にいかにこの産業がダメかをこき下ろした(爆)

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    2012年06月16日
  • 狡猾の人 防衛省を喰い物にした小物高級官僚の大罪

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    まさにタイトルの通り、守屋武昌は狡猾なのだ、と思う。
    エピローグに記述されている、生々しいやりとりからして、
    つくづくと“狡猾“という表現を思い知らされてしまう。

    この事件の本質がいまいちピンとこなかったのだが、
    本書を読むにつれ、何が問題だったのか、クリアになった。

    それにしても、仕事と家庭の立場の逆転は、
    事務次官といえども、悲哀が漂っていて、切なくなった・・・

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    2012年05月14日
  • 狡猾の人 防衛省を喰い物にした小物高級官僚の大罪

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    この本は『防衛省の天皇』の異名をとり、事務次官を四年歴任し、最後は収賄罪などに問われ、2010年に懲役2年6カ月の実刑が確定。その顛末を記したものです。少なくとも僕には彼を断罪することができない…。

    僕は先日、この本の主人公である守屋武昌氏が書いた『普天間交渉秘録』を読みましたけれど、正直な話、全体を通しても筆者の人間像がよくわからなくて、ずいぶんと頭をひねったことを思い出します。

    しかし、このノンフィクションを読んでから守屋氏の人物像というものが自分の中で浮き彫りになってきて、なんというのか…。彼が事務次官というポストを歴任し、『防衛省の天皇』という異名をとっていながらも家庭では長男の

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    2012年03月24日
  • 同和と銀行 ―三菱東京UFJ“汚れ役”の黒い回顧録

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    ノンキャリのバンカー・岡野義市が三和銀行(現・三菱東京UFJ銀行)淡路支店取引先課長に着任した際の最大の使命は、「同和のドン」こと小西邦彦の懐深くに飛び込むことだった―。超弩級のノンフィクションです。

    本書はバブル時代の関西圏に絶大な影響を及ぼした財団法人『飛鳥会』理事長。小西邦彦とそのバンカー人生の殆どを彼との交際につぎ込み『汚れ役』とも称された叩き上げ。岡野義市との『二人三脚』の歩みを描いたものです。

    三和銀行(現・三菱東京UFJ銀行)に商業高校を卒業して入行したノンキャリの岡野は営業力や実務能力を発揮して着実に出世の階段を上っていきます。そんな彼が淡路支店取引先課長に着任した際の最

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    2012年03月19日
  • 血税空港 本日も遠く高く不便な空の便

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    ネタバレ

    日本の空港政策が如何に杜撰なものだったか、そして、空港整備特別会計というどんぶり勘定の予算によって、現在もその杜撰さを巧妙に誤魔化している現状についても、非常によくわかりました。

    空港を作ることが目的化した結果、本当は需要などほどんどない地域にも関わらず、恣意的な需要予測でどんどん空港が作られ、この狭い日本に100近くも空港があるというのは非常に驚きでした。
    そして、そのほとんどの空港で経営が破綻しており、一部の優良空港の利益と税金で補填しないとやっていけないのだという。
    また、そうした地方空港が足かせとなって、羽田空港の国際化が進まないとか。

    つい最近もエルピーダメモリの経営破たんがあり

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    2012年03月01日
  • 血税空港 本日も遠く高く不便な空の便

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    「オープンスカイ」(=空の自由化)の世界的潮流でアジア各国が空港を整備し飛躍するなか、日本は致命的な後れを取った。
    羽田空港は頭打ちの国内線中心。
    米航空会社に占められ新規参入枠がない成田空港は、「アジアの玄関口」の座を周辺諸国に奪われて久しい。
    鳴り物入りでオープンした関西国際空港をはじめ、全国津々浦々99の空港のほとんどが火の車だ。
    その補填のため毎年5000億円もの税金が垂れ流し。
    そんな航空行政の呆れた実態を緊急告発。

    [ 目次 ]
    第1章 静岡空港「開港延期」の裏事情
    第2章 オープンスカイという逆風
    第3章 成田空港の呪縛
    第4章 泥沼の関空経営
    第5章 赤字「空港

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    2011年06月05日
  • 許永中 日本の闇を背負い続けた男

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    主人公の出自からたどれる点で、水谷功事件を題材とした「泥のカネ」よりおもしろい。まるで「血と骨」のアナザーワールドを辿るような物語というべきであろうか。「血と骨」の主人公はまるで魅入られたように朝鮮総連に全財産を寄付し、北の果てに消えていく。この主人公はフェリー会社の新設に出自の夢を抱いていたのか?カネを操り、操られた彼らは今何を思うのか?

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    2011年05月21日
  • 血税空港 本日も遠く高く不便な空の便

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    ネタバレ

    日本の複雑な航空業界の現状について知ることができる1冊である。
    なぜ日本の空港はアメリカの方向性に従わなければならないのか。
    千両大戦後の米国支配に大きく影響されている、日米構造協議の対日解放要求のためである。
    飛行場を立てることで誰が儲かるのか。
    空港整備特別会計により、政府と地方自治体両方である。
    会計は不透明な内容で、財源は利用者からの離着陸料である。
    海外からの需要が高い首都圏の空港が、地方空港の赤字を賄うために、
    国際化が進められていない。
    可能性が生かせず、アジアの他国から取り残されてしまうかもしれない日本の空港の状態がわかった。

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    2010年12月18日
  • 血税空港 本日も遠く高く不便な空の便

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    週刊誌で仕事をしていただけに、文書のまとめ方は上手い。
    タイトルと著しく乖離した内容でもないし、
    まさに名実ともに充実している著作だと思う。

    関係者への取材もしっかりしていて、
    オープンスカイやハブ空港といった言葉の意味もよくわかる。
    羽田空港のD滑走路完成間近のいま、
    改めて読んでみる価値は大いにあるのではなかろうか。

    それにしても、対象的なのはJALとANA。
    対応する人物の役職からして違っているし、
    発言内容もANAのほうが民間企業らしい。

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    2010年08月16日
  • 血税空港 本日も遠く高く不便な空の便

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     日本の空港の仕組みがわかる良書です。その仕組みとは、話題になった高速道路よりもバカらしく、おカネを効率よく吸い取る仕組みです。(空港特別会計を通じて、儲かっている空港の収益を他の赤字空港の補助に混ぜこむ。)
     日本の地方空港の問題点とは、ずばり「作りすぎ」。背後にある地域にどれだけの人口がいて航空路線が必要かが収支を決めると分析します。人口60万人ほどの島根県には出雲空港と石見空港がある。隣接する鳥取県にも米子空港と鳥取空港がある、という塩梅です。
     その中で地域と県を上げて利用率を上げることに成功した能登空港や、貨物取扱で気を吐く小松空港の事例が挙げられます。
     日本とばし、は空の世界にも

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    2010年05月04日
  • 血税空港 本日も遠く高く不便な空の便

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    オープンスカイによりアジア各国が空港整備に力を入れている中、日本だけが遅れを取っているという事実。成田や羽田から海外へ何度も渡航した事があれば経験した覚えのある不便さがどこから来たものなのかがよく分かる。

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    2009年11月12日
  • 血税空港 本日も遠く高く不便な空の便

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    道路やダム同様、必要性を吟味せずに税金を投入して作り、税金を投入して赤字を補填する行政の愚劣さがよくわかる。
    しかも空港の場合は国際競争にもろにさらされるから、その無為無策ぶりと不合理・非能率はごまかしようがなく、完全に日本がアジアで周回遅れに成り下ったのがよくわかる。度し難いね。

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    2009年10月04日
  • 地面師vs.地面師 詐欺師たちの騙し合い

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    プロがこんな簡単に騙されるとは!実話なのでリアリティはあるが、描写が具体的すぎて逆に混乱する。詐欺関連のテーマは実話を元にしたフィクションの方が楽しめる。

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    2026年05月28日