細田守のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
小説よりもやはり映像で見たほうが良さそうな作品。
映画は見に行ける予定がなく本を手に取ったが、歌唱シーンなどはやっぱり映像のほうが勝るだろうなあと。
小説では、現実では地味で静かな女の子が、急にUの世界で歌いだして(どういう歌声、曲調なのかは描かれていない)、いきなりフォロワーが爆増して有名になるような描写なので、これは映像ありきな作品だなと感じた。
誹謗中傷と応援メッセージでまみれるUの世界。
インターネットのSNSと同じだ。
少しでも有名になれば、フォロワーが増えれば、それだけアンチも増える。
みんな匿名で、本当の姿かたちは画面上ではわからない。
「私刑」、そして、自分本位の誤った「正義」とやらを振りかざす人々。
ただ他人を屈服させたいという「正義」。
そんな被害者を「救う」には、やはりリアルでの手段が必要になる。
サマーウォーズの仮想空間はそう考えると平和な世界だったなあ。
竜とそばかすの姫は、社会派で現代の問題を題材にしていた。
「あの人」はなぜ、ベルが鈴だとすぐにわかったんだろう。
「50億分の1」とはいえ、案外近くにいるものだなと(遠すぎたらお話にならないもんね…笑)
そして細田守監督作品、ほんっとにクジラがよくでるなあ… -
ネタバレ 購入済み
映画を観た時はあまり共感できなかった作品。
しかし、ぜひとも小説版を読んでみて!と言われて実際読んでみたら見方が変わった。
映画ではつらいことがあってもずっとニコニコしていてあまりわからなかったが、
花も沢山悩み、時には極限まで精神的に追い詰められていたことがわかった。
こどもたちを病院に連れて行けなかったのも、人間と狼という2つの側面がある以上、安易に薬を与えられなかったという理由がきちんと書かれていて納得した。
ただ、花がどうして大学生のまま妊娠・出産にいたってしまったのか(たとえば大学を諦め、薄給ながら働いている設定とかだったらまだ受け入れられたのかもしれない…)、
また、雨が狼として生きる道を選び山へ行ってしまった後は周りにどう説明したのか、
そのツッコミどころ二つがどうしても残ってしまったので、そこまできちんと作者の意図を説明してほしかったように思う。