増田俊也のレビュー一覧
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気障男 獅子身中の虫 狸小路の西のはずれか… 砂を撒かれたら一発で倒産だ 金玉コース 本田勝一が若い頃いつも寝転がって本を読んでいた伝説のソファだ その人達への蔑称が「工場上がり」だった 空手の秋場あきば 朝毎読が北海道に上陸する前は道新とタイムスの部数は今ほど大きく離れてなかったらしいんだ 文章を書く腕力みたいなもの 白系ロシアのクウォーターなんだよ だから瞳が透き通ったグレイなのだ スタルヒン 大鵬 俺もアイヌと和人のハーフなんだ 知里幸恵ちりゆきえ くでん口伝だけでユーカラっていう叙事詩を代々若い者達に伝えていた とくとう禿頭 会社と手を携えるか 社員はずっと相克に苦しまなきゃいけない
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著者初読み。
「120%お仕事小説」の帯に惹かれ、手に取った一冊。
舞台は平成になったばかりの北海道のローカル紙「北海タイムス」。解説によれば、実在した新聞社なのだそう。
そこに新卒で入社した野々村の成長を描いた作品。
他の方のレビューにもあったが、何故、今この時期に平成初期の新聞社を舞台にした、ブラック中もブラックな会社の小説なのだろう?とその疑問が真っ先に浮かぶ。
平成になったばかりの時代はバブル期でもあったが、実際に新卒の給料なんて、たかが知れたもの。それでも働く昭和の意地のようなものがあった時代だと思う。
そこに不満たらたらで働く野々村の姿は、ゆとり世代にしか思えず、読んでいて、違和感 -
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がんばる若者社会人。目の前のことを地道にやれば達成感が得られたり、天敵のような先輩がふとしたきっかけで身近な存在になったりと、よくある内容と言えばよくある内容だが、読みやすい内容。
しかし、この内容の本を今の時勢で出すのは何故?となってしまった。これまでどおりの新聞は役目を終えつつあり、新聞記者が憧れの職業ということにはならないだろう。権力を監視しているか、と存在意義が書かれているものの、軽減税率にちゃっかり乗っかり、批判的な意見は一切展開しない新聞社にその役割があると思っている人間はほとんどいないだろう。極めつけは、生活苦になるレベルの長時間低賃金労働。昔ながらのご年配の方々向けの内容なのか -
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(01)
人物像が特別に造形されているわけではないが,その分,人と死人との間の存在,死にゆく人間というのが,生き返りそうな人間という存在でもあるゾンビに対し批評的(*02)な立場で現われており,興味深い.
もちろんこの生と死のあわいにあって,超越的に君臨する存在として,ヒグマのギンコがある.食うこと,また,食われることの関係において,人間と非人間の存在を浮き彫りにした点で新味がある.
後半には,飢えの問題が主人公たちをとらえる.彼女ら彼らは,寒冷や積雪にあるわずかな生命の兆候,チシマザサ,エゾマツ,オショロコマ,ヤチネズミ,エゾシマリスなど,人間と同等にサバイバルをしている存在を召し上がる.
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ネタバレ怖いには怖かったのですが、それ以上に面白かったというか…。
「ふっ」と笑ってしまうというか、
「ぷ」と吹き出してしまったというか。
凄惨さも度を越すと笑えるんだなと思いました。笑
巨大ヒグマの攻撃は破壊力に長けていて、
人間が人形のように扱われてしまうわけですが、
それでも必死に戦う人々の姿に時折ユーモアが混ぜてあるとしか
思えない文章というか…
(私だけがそう感じるのかもしれませんが 汗)
例えば…
「立ち上がって右手で左肩を触り、そこから先がないのに気づいて舌打ちした。」
とか。
例えば…
熊の爪が頬を貫通したと分かった瞬間「何するのよ!」と叫んでしまう人 -
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キムカムイの漫画により近い内容でした。
ヒグマの恐ろしさと狡猾さにはとにかくビッグした。こんなに頭いいんだ。作者が北海道出身らしく、北海道の寒さの描写がとても臨場感があり、鼻毛も凍る寒さや、山の厳しさなんかの再現がリアルだった。。。
迫り来る恐怖、寒さと熊との対峙。
ほんとに人間が一匹の熊に襲われ続けるっていうのを、どっかのクマ牧場の新聞記事で読んでたから知ってはいたけど、昔の話だ、、、と、思っていましたが、そう言い切れない臨場感大有りでした。。
登山好きとしては、なんとも他人事とは思えない山情報でした。。。
志茂田景樹の熊の小説も読んでみたい! -
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ネタバレなぜか最近「熊もの」が読みたくなり、「ファントム・ピークス」を再読し、次にこれです。
「シャトゥーン」て何のことかと思ったら、冬眠に失敗した熊、「穴持たず」のことだったんですね。
穴持たず(お腹空いてる)で子連れで怪我してる。
そんなヒグマのギンコが、何度も何度も執拗に襲ってきます。
「いやしつこいだろ!」と思うむきもあるでしょうが、でも今まで「羆嵐」とか「ファントム・ピークス」とかで、ヒグマは自分の獲物に異常な執着を示す、というのを読んでいるので、それがヒグマなんだろうなぁと。
とにかく狙われたら最後。
この本に関しては、ギンコが襲ってくるシーンは迫力がありましたが、なんかアッサリ最初 -
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☆3(付箋10枚/P189→割合5.29%)
いやー、この人はいいなあ。
前2/3くらいが短編集なのですけれど、今後の壮大な物語の序章を感じます。そして後半が七帝柔道記で本当に味があった和泉主将との対談、生の声が聞けるとは。
***以下抜き書き**
・人は、春に生まれ、盛夏を生き、秋を迎えて冬となり、やがて死んでゆく。
人は生き、死んでゆく。
ただそれだけのことだ。
春に死ぬ者もあれば、夏に死ぬ者も秋に死ぬ者もいる。
一歳に満たぬうちに死ぬ者もあれば青春の直中で死ぬ者もある。寿命がまだ尽きぬのに自ら命を絶つ者もある。まだ生き続けたかったのに人生の最盛期なのにアクシデントで死ぬ者もある。逆に -
- カート
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試し読み
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- カート
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試し読み
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著者の木村政彦に対する思い入れが強すぎて、結局は新たな木村政彦幻想が生まれているに過ぎないと思う。
結局のところ、木村政彦は下手クソな三流のプロレスラーだったに過ぎないのだ。ヘーシンクもルスカも敵わなかっただろうというのは、実際に手を合わせたわけではないから、憶測にすぎないし、関係者の証言も、古いプロ野球関係者が沢村栄治に対して語るのと同じ臭いがするのだ。
弟子の岩釣兼生に対する記述も、全日本柔道王者でありながら、不遇の人生を送った岩釣兼生を持ち上げたいという著者の思い入れが露骨に表れている。最後の地下格闘技の王者だったというのは噴飯ものだ。グラップラー刃牙じゃないのだから。岩釣とアマレスの経 -
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これはちょっとね
原作小説も賛否両論あったようだが、「第5回『このミステリーがすごい!』優秀賞」受賞作だそう。
その原作を読んでいないので何とも言えないが、少なくともこのマンガに関しては、最初の入りの時点で✕。
冒頭から登場する、傍若無人で自業自得なハンターはいかにもベタ。
電気が無く、携帯の電波も入らない厳冬期の原生林に、車も無く滞在している人々(しかもそのうち1人は妊婦。なにかあったらどうするのか?)。
いろいろな面でいわゆる常識的な判断と遠く、突っ込みどころが多い。
これなら、まだリアル感と隔絶したモンスターものとかの方が良かったんじゃないだろうか?
この手のジャンルは嫌いじゃない -
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1回だけ(グロ注意)
まあ、1回読めば十分なレベルですね。
何を伝えたいのかよく分からず怖さだけを煽ってる感じ。ただし、グロ注意です。決行惨忍なシーンがあるのでお子様やそういうのダメな人は読まない方が良いです。 こんなトコかな