増田俊也のレビュー一覧
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ネタバレ
素晴らしい
没頭して一気読みしました。無駄のないテンポの良い展開とわかりやすい文章です。キャラクターの描き方もよく、馬橋先生の胡散臭い前半印象から後半の最後には
「馬橋いいいい!」と勇姿に叫ばずにいられません。
古い農家が最終決戦場ですが、持てる武器が、
そこん家にある「ありあわせ」というのが、
また最高にリアリティとテンションが上がるポイントです。前半あんなに銃にフォーカスされていたけど
そうだよね、量で攻めてくる野生動物にはたった
一丁の銃は役に立たないよね、と納得です。
そして80代の女性も自分の持てる知恵と武器(仕事道具)
で戦う姿に勇気づけられました。
そして怖いのはこの物 -
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この本を読んで胸が熱くなりました。しかし一方でこうした過去の日本人の偉大な営み、業績がいまとこれからの日本人に伝わらずに失われてしまったのではないのかとも悲しい思いにもなってしまいました。
昔の日本は柔道人口が多くて、日本中でまちぐるみで大きな盛り上がりがあり柔道人気もとても高かった日本なのに。
日本人にとって大切なものが失われていってしまった。
増田さんが胸が詰まった山下泰裕の言葉
木村政彦・山下泰裕対談:オランダでは、会場にヘーシンクやルスカが来ていまして、すごいんです。人気が。外国の人達は、自分の国の生んだ英雄をとても大切にしますね。現在、彼らがどんな職業についているとか、関係なしで、 -
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ー 北海道をアイヌモシリっていうのは知ってるでしょう。これは人間の住む大地という意味よ。かつて北海道というこの広大な土地は、すべてアイヌ民族五十万人とカムイたちのものだった。
それを、開拓の名を借りた私たちの祖先・和人が侵略し、土地も文化も、そしてカムイたち動物も奪ってしまった。北海道開拓の歴史は、そのままアイヌ文化と動物たちの減亡の歴史なのよ。でも、和人も結局すべてを奪うことはできなかった。それはこの地に巨大なヒグマがいたから。そのヒグマに対する恐怖が、今でも北海道の深い森をぎりぎりの線で守ってる。 ー
このミス大賞、だけど、巨大ヒグマとのガチンコサバイバル。ギンコが人間を食べているシー -
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増田俊也『シャトゥーン ヒグマの森』宝島社文庫。
10年以上前に読んでいるが、古本屋で発見し、再読。増田俊也のデビュー作。穴持たずの巨大ヒグマの恐怖を描いた冒険小説である。再読しても、なお面白い。
極寒の北海道・天塩研究林で体重350キロの手負いのヒグマが次々と人間を襲う。『シャトゥーン(穴持たず)』と呼ばれる冬眠に失敗した飢えて凶暴化したヒグマ。ヒグマの正体はかつて主人公の土佐薫と昭が保護したTF4、ギンコだった……逃げても、逃げても、執拗に襲い掛かってくるヒグマの恐怖。
恐らく自分がクマ物にハマったのは、小さい頃に映画館でB級映画の『グリズリー』を観たのがきっかけだと思う。以来、クマ -
購入済み
必読
何故、自分は生きているのか?40を超えてもなお、悩むことがあります。この本には自分にはもう取り返すことが出来ない青春が描かれており、その愚直な青春に心がどうしようもなく動かされて苦しくなりました。
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ネタバレ高専柔道での華々しい活躍を描くのかと思ったら、本編の3分の2くらいの1年生時代が弱音と愚痴ばかり。特に2浪して北海道大学に入学したため、そのブランクで体力が戻らないと言う愚痴が目に付く。また金沢先輩の猛烈な寝技でのしごきがきつい。練習は壮絶で体力の限界を超えるレベルで、それについている根性がすごい。弱音を吐きながらも辞めずに続ける。そんな中で同じく辞めずにいる同級生との友情が熱い。
そうして2年生になるとようやく楽し気になる。
ところが、2年生で迎えた大会でやっと活躍すると思ったら大怪我で欠場したまま物語は終わってしまった。
物語としては不発で華々しくはないのだけど、そんなつらい環境 -
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「木村政彦外伝」というより「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか外伝」です。大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した、かの本は二段組700頁超の大著ですが、そこに収まりきれなかった内容を収めた本で、この本とセットになって「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」は富士山として屹立するとの噂で慌てて手に取りました。どんだけ書けば著者は満足するのか、いや、まだこれでも足りんだろ…と思わせる熱量です。そう、「なぜ殺さなかったのか」に書ききれなかったこと、取材したけど収録出来なかったインタビューだけではなく、出版され受賞したことで生まれた出会いや対談も含まれて、このテーマは連山化の予感がします。考えてみ
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自分は、プロレス中継がゴールデンタイムに放映されていた時代に小学生時代を過ごした世代です。
小学校の高学年の頃、クラスの男子の半分以上は熱狂的なプロレスファン。
学級文庫に「プロレススーパースター列伝」が置かれて回し読みし、プロレス雑誌やムックなどを通じて、プロレス界に伝わる歴史や伝説について学びあったものでした。
そんな小学生なんて、21世紀の今になっては想像もつかないでしょうが。
そんな自分にとって「木村政彦」の名前には、正直「プロレスの王者である力道山に挑んで、あっさり敗れた哀れな柔道王者」くらいのイメージしかありませんでした。
ただの柔道王者ではなく戦争を挟んで15年間無敗の無敵の王 -
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長い!けど満喫しました。「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」に納めきれなかった文章と、残り大部分は木村政彦先生に関しての柔道関係者や有名人との対談から構成されています。木村政彦と山下のどちらが強いのかというテーマでの名選手たちへのインタビューだったり、岡野功先生と語り合ったり、漫画家・小林まこと先生なんかとの対談。柔道関係者にとってはどれも面白い。逆に言うと、関係者以外には全く面白くないと思いますが。オリンピック後の古賀稔彦選手を開始30秒で背負いで投げた(当時リアルタイムで見ていた)堀越選手(天理大卒・名張高校教諭)さんとの対談も収録されていて、マニアックすぎるけど実に面白かった。
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Posted by ブクログ
読書期間:2月7日~11日
最近読んだノンフィクションものでは文句なし、No.1である。2段組の700ページという大部であり、3連休をフルに使って読み切ったのだが、読み終わって、何をレビューすべきか迷っているうちに10日以上経ってしまった。
これまで木村政彦といえば、プロレス勃興期に力道山とともに盛り上げた柔道家であり、力道山と互いに戦って一方的にやられて負けた、というイメージしかなかったのだが、そのイメージが完全に覆された。著者が丹念に1次資料を収集し、関係者へのインタビューを行った結果、見えてきたのは、ひたすら強さを求めて、体を鍛え、技を磨き続け、相手を倒し続けて究極のファイターとなった -
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