増田俊也のレビュー一覧

  • 木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか

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    ネタバレ

    木村政彦と力道山2人の因縁物語だと思いきや、そんな内容ではとどまらない。鬼の木村と言われた柔道界最強の男がなぜプロレスラーに負けたのか。柔道経験者の筆者自身が納得するために丹念に一次資料を洗い、それぞれの出自から解きほぐすというまさに執念を感じる一冊。それぞれの出自だけでなく、柔道やプロレスの黎明期の話についても詳細に掘り下げられており、非常に読み応えがある。これほど筆者の想いが強く伝わるノンフィクションというものも珍しいのではないか。

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    2015年02月18日
  • 木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか

    購入済み

    プロレスの、罪

    高橋本など足元にも及ばぬ一冊。
    勝者がいれば敗者がいる。
    プロレスファンはプロレスの勝利に諸手を挙げ続けていた。
    本書はその裏の、プロレスの罪を我々プロレスファンに突きつけるものだった。

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    2015年02月12日
  • 七帝柔道記 1

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    いやはや。懐かしい。オレの5−6年前の北大っぽいけど,北大だ。瓔珞や都ぞ弥生や水産放浪歌や,懐かしくって涙が出るよ。オレの寮は(秋田寮)無くなったけど,オレらの涙と愛とゲロは北七西十二の十三に今も眠っているのだ。ラブYou北大!!!

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    2015年02月01日
  • 木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか

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    ネタバレ

    天皇御前試合を含むあらゆる試合で15年無敗、伝説の、不遇の柔道家について、調べられる文献と可能な限りのインタビューを元に著された、まさしく入魂の一冊。
    木村政彦の子供時代から、戦前の全盛期、戦後のプロレス時代、力道山に敗れてからの放浪時代、拓殖大学師範時代、そして晩年と、話は進んでいく。
    柔道やプロレス、空手や総合格闘技の格闘技の歴史書でもあるし、師匠の牛島辰熊、因縁の力道山、弟子の岩釣兼生、さらに最終章では岩釣と関係のあった石井慧まで登場し、世紀を超えた人間ドラマのようにも思える。
    本当に強く、人間的魅力にあふれた木村政彦の人生に感動すると共に、本当にすごい本を生み出すことができるもんだ、と

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    2014年08月31日
  • 木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか

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     木村政彦という柔道家のことは知らなかった。この本を読んで、柔道のことも何も知らなかった、ということがわかった。現在の柔道の正史は講道館が書いたもの。でもそれは、かつてたくさんあった流派の一つでしかなかった講道館が柔道を支配し、後付けで書いた「正史」。現在のスポーツ化してしまった柔道とは別の、実戦的な総合格闘技としての柔道の歴史。講道館が消し去ってしまった真実を、木村政彦とその師匠牛島辰熊、二人の"鬼"と呼ばれた柔道家の生き様を通じて白日の下に明らかにする。
     木村政彦の生き様は凄まじい。こんなふうに生きた人間がいた、ということがすごい。その人生はすごいとしか形容できない。

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    2014年07月13日
  • 木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか

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    ラストが「俺たちの戦いはこれからだ」という感じでしみじみした。自然発生的なものと思っていた力道山ブームが、実は周到に作られたブームということに驚いた。木村政彦の霊に黙祷し、もって瞑すべし。

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    2014年05月15日
  • 木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか

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    問答無用の満点。

    悪名だかい「空手バカ一代」でも有名なエピソード、「木村VS力道山」で敗れた天才柔道家木村政彦の一生を膨大な資料と関係者の取材で構成した一冊。

    男としての生き方、人間離れした練習量、勝利へのこだわり……エピソードの一つ一つが面白く、木村政彦の半生を追う、すなわち昭和の日本を追体験するような構成になっていることも面白い。

    ラストの100ページでは木村の余生が描かれるが涙なしで読み切ることはできない。安易に「昔は良かった」なんて言う大人は嫌いだが、破天荒な男たちが暴れまわっていた昭和は今と違う魅力に溢れていたのだなと痛感。

    帯に百田尚樹の推薦文があるだけでスルーしちゃもった

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    2014年03月26日
  • 木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか

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    もちろん5星、いやそれ以上だ。この本で今まで誤解され誤ったイメージで評価されていた.人も救われる人も多いと思う。その価値は大きい。 マスコミの話や作られたイメージには注意しよう。
    それにも増してこの本には根底に愛がある。そのための気の遠くなる期間を要した取材と執念には脱帽である。表層の下には
    人間一人ひとりの気持ちと人生があることを肝に銘じよう。

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    2014年03月09日
  • KIMURA ~木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか~ 1

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    木村政彦氏の体と人格の土台を育む幼少期から、柔道を覚えたての少年後期までが一巻。まだまだプロローグだけど、この真っ直ぐな少年が鬼の木村に変貌して行く過程を、原田氏と増田氏のタッグがどう漫画として展開するのか? 楽しみしかない!

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    2013年11月09日
  • KIMURA ~木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか~ 0

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    漫画化をとても期待して待っていた甲斐があった。先ず牛島熊辰やジャイアント馬場の描写。原作で想像していた牛島氏の所作や佇まいなどがイメージ通りで、声色まで想像出来る。馬場と三原氏、岩釣氏の社長室でのシーンは、常に馬場をアオリで描き対峙する二人は常に見上げる視線。計算されたアングルで馬場の大きさやぞんざいな雰囲気を表現。顔が似てるのはもはや原田氏の名人芸で、それに加えてこの描写力で、木村政彦氏の生い立ちから、原作者増田氏とのタッグでどう展開して行くのか。最近の漫画では決して見られない、梶原一騎原作の空手バカ一代などの骨太な大河の傑作になる予感にワクワクしてます。ぜひ、原作通り木村氏の最期まで続けて

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    2013年11月09日
  • KIMURA ~木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか~ 0

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    中井祐樹選手のヴァーリトゥードジャパンでの闘いが、こういう形でスポットライトが当たったということに、当時の格闘技ファンだった自分としては涙がこらえきれませんでした!
    本作は、増田俊也さんの『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』の劇画化ですが、第0巻は「なぜ、『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』が書かれるに至ったか?」について語られています。
    まさに男の星座と呼ぶに相応しい面々のエピソードを交えながら、本作への思いが盛り上がっていきます。
    その星座の中に、中井祐樹選手がいるっていうことに胸が熱くなります。
    力道山時代から、現在に至るまでプロレス・格闘技を愛するものならぜひ読んでもらいた

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    2013年10月22日
  • 木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか

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    一般には、力道山にプロレスで敗けた男と記憶される木村政彦。マニアには最強の柔道家として知られる鬼の木村。その木村政彦の生涯を軸としながら、明治以降の柔道の歴史、講道館だけではない柔道の歴史や戦後のプロレス格闘界の歴史を、丹念な取材や資料の分析から追った大作。
    武道、格闘技、特に柔道に関わっている人間にはなんとも面白く、またとても勉強になる。とかく虚実入り乱れる格闘技の歴史を裏社会などとの繋がりも含めて丁寧に調べ明らかにしているが、柔道経験者である著者の「木村政彦は最強だ」「真剣勝負なら力道山には負けていない」という思いを証明するために書かれているようなところもあるので、木村政彦関連の話になると

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    2023年03月03日
  • 警察官の心臓

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    「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」からの同著者作品。

    警察官物は、横山秀夫を筆頭に好きである。
    謎解きもさりながら、組織の事情や政治なども描かれていると、大好物。

    久々に読み応えのある警察官物だったかな。

    取り上げているテーマも興味深かった。

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    2025年11月09日
  • 警察官の心臓

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    ヘビー級、一気に読ませる。
    バディもの、ではあるが、芯は大好物の警察もの。
    岡崎が舞台、性産業の重層、叩き上げ蜘蛛の強さと捜査一課エリートの弱さの中にある、人と警察組織の本質を描く。

    木村正彦のドキュメンタリーとは別の世界でも、
    書ききる、同い年の増田俊也、重量級。

    しかし食う量と飲む量と体力がハンパなさすぎ。

    誰か映画にして欲しいな。ネトフリでも、邦画でも。

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    2025年11月07日
  • 警察官の心臓

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    10年近くも前の作品だったのか。なんで読んでなかったのかな。柚月裕子の凶犬の眼を彷彿とさせる大作だったが、展開もスピーディーでブレもなく一気読み。最終章で犯人が何も語らず消えてしますのは、ちょっと残念かな。1人の人間の成長物語でもあった。

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    2025年10月03日
  • 北海タイムス物語(新潮文庫)

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    増田俊也さんの作品をほぼほぼ読んでいるが、これもまた面白い。
    面白いというか、辛い。主人公がどんどん追い込まれていくいつもの流れ。
    学生時代と違い、仕事の厳しさをイヤというほど味わう。味わいまくる。
    何とか乗り越えていくのだが、応援せずにはいられない。
    新聞業界の裏側も学べます。

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    2025年08月19日
  • 警察官の心臓

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    一つの真相に向けて、情報を集めていく作品とは違い、あらゆる角度から情報を集めていく点が他の作品とは違い非常にリアルな作品でした。本当の捜査を見ているような臨場感で良かったです。ただ、内容が風俗の話で、少し生々しい感じがしたので、好き嫌いは分かれそうな作品かなと思います

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    2025年07月22日
  • 警察官の心臓

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    警察官熱いな。。てか警察官て本当にあんな寝ないで仕事するものなんでしょうか…そしてあんなみんな鯨飲馬食なんですかね。笑 
    という本筋から外れたところが気になってしまった。

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    2025年06月22日
  • 警察官の心臓

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    読んでも読んでも進まない展開だが、単に殺人事件を解決すると言う事より、這いつくばるかの様な捜査活動や男性メイン等の人間関係など、兎に角リアルな描写で人間ドラマとして、胸に迫ってきた。特に話の大筋には関係ないけど、273ページに、当時、女子アナを接待で献上するのが当たり前の風潮の様に描かれてたのが、うん?って思ってしまった。本当にじっくり読んで良かった。因みに、題名は警察官のハートとしてほしかった。

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    2025年06月19日
  • 警察官の心臓

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    主人公の華やかさはないが、泥臭く人間味があってそれはそれで良かった。まさかの犯人で意外だったが、終盤がだらけた感があった。3.7

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    2025年06月12日