増田俊也のレビュー一覧

  • 七帝柔道記III 湖に星の散るなり

    Posted by ブクログ

    同じ時期に札幌で学生時代を過ごして柔道をやっていたのでなんとも言えない気分で読んでる 当時の七帝柔道は講道館柔道から異端視されつつも畏怖されていた その後の総合格闘技の隆盛と共に脚光を取り戻して今に至る 当時の社会的な背景や世相を懐かしく読み進めた

    内地 マチに行く 雪道をザクザクと歩く グランド居酒屋富士 金富士 東北大の実在の柔道部員も懐かしい この人いたなー 同じ学年の中井先生の若かりおもかげもたまんないなー 自分はこんなに頑張れなかったな 東海第四とか道警は強かったな 舟久保さんの必殺技の元になったスーパーローリングサンダーの登場も感動した

    こんな青春像って今の時代で受け入れられる

    0
    2026年03月29日
  • モンキーハンティング

    Posted by ブクログ

    増田俊也『モンキーハンティング』宝島社文庫。

    2022年刊行の『猿と人間』を改題、加筆修正し、文庫化。『シャトゥーン ヒグマの森』と同様、動物パニック小説。

    ヒグマに比べたら猿など大したことないと高を括っていたら、『シャトゥーン ヒグマの森』に匹敵する恐怖を味わった。何しろヒグマより頭の良いニホンザルが850頭の集団で襲って来るのだ。しかも、ニホンザルの集団を率いるボスは体重90キロの黒猿なのだ。

    たかが猿などと思わずに心して読んだ方が良い。恐らく今夜の夢には、ニホンザルの軍団が現れるに違いない。

    動物パニック小説と言うとピーター・ベンチュリーの『ジョーズ』を思い出す。スティーヴン・ス

    0
    2026年03月10日
  • 七帝柔道記II 立てる我が部ぞ力あり

    Posted by ブクログ

    増田俊也『七帝柔道記 II 立てる我が部ぞ力あり』角川文庫。

    増田俊也の自伝的青春小説『七帝柔道記』の続編。単行本では『七帝柔道記 III 湖に星の散るなり』が刊行されるようだ。

    旧七帝国大学による15人対15人の団体戦で、寝技中心の七帝柔道という独特の格闘競技に没頭する若者たちの姿が描かれる。

    立ち技中心の講道館柔道に対して戦前の高専柔道の流れを汲む七帝柔道は寝技中心で、スポーツ化した講道館柔道に逆らうかのように武術、武道としての道を歩み、現代にも生き残っているのだ。

    一気読みだった。今の世の中では根性論など汲みされないのかも知れない。勉強が全てではない。若い時にこそ限界まで肉体を動

    0
    2026年03月07日
  • 木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか

    Posted by ブクログ

    格闘技は漫画で読むくらいで強い興味があるわけでは無いが、お勧め本として何回か見たので、読んでみる。
    漫画「修羅の門」を思い出させる、柔道の世界。この基礎知識があれば漫画ももっと楽しくなっただろうなと興味を引く。

    柔道家として活躍した木村政彦の
    ・師牛島辰熊
    ・過酷な修行時代
    ・大会連覇
    ・ブラジル
    ・力道山との戦い
    ・熊本師範
    歴史が語られる。

    100流以上あった古流柔術が、大きく高専柔道、武徳会、講道館の3つになり、戦中戦後で他の2つが消滅し、講道館が独占していくと言う柔道界の流れも興味深い。

    奢れるものも久しからずと言うモノか。戦中戦後の時代にも翻弄されながらも生きる姿が興味深い。日

    0
    2026年02月27日
  • 警察官の心臓

    Posted by ブクログ

    満足満足!男臭くて骨太でハードボイルドな警察モノ、もう大好物!ベテランで辣腕で豪快なのに繊細で小汚くてクセの強い刑事と血気にはやる若手とのコンビ、この二人が反目しつつも絆と信頼を深めながら犯人に辿り着く過程がもう最高!懐も洞察力も深くて人情に厚いそのベテラン刑事がとにかくかっこいい。警察官だって一介の会社員、サラリーマンなのにこの仕事ぶり!寝る間もなく命を削って毎日毎日汗と泥に塗れて地道な捜査を続けて一つ一つ小さな真実を積み重ねて逮捕に持っていく執念が凄まじい。刑事同士のぶつかり合いや探り合いや駆け引きもあり到底一筋縄ではいかない世界なのに根っこのところでは信頼し合い、自己犠牲までして仲間や組

    0
    2026年02月10日
  • 警察官の心臓

    Posted by ブクログ

    めちゃ面白かった。
    とても長いのですが、少しも飽きることなく読み(聴き)続けられました。

    愛知県警本部のエース刑事湯口と岡崎署の変人刑事蜘蛛手がダッグを組、風俗嬢殺しの犯人を追う。
    最初は、蜘蛛手刑事が苦手であったが、どんどん読み(聴き)進めていくと、終盤は、なんだ!この刑事!!素晴らしい‼️っとなった。
    一人一人の警察官を丁寧にに描いている。
    警察官の階級やら、組織の事なども興味深かった。

    0
    2026年02月04日
  • 警察官の心臓

    Posted by ブクログ

     76歳の女性が刺殺された真相を追う警察小説。被害者の女性の、残忍な手口による被害状況もさることながら、東大卒で元アナウンサーという華麗な経歴や、そうでありながら今は貧困生活で現役の風俗女で客をとっていたことも気になる。
     この事件を敏腕刑事と破天荒刑事がバディとなって捜査するのだが、警察の組織の体制や職務を全うするマインドが熱い。また、ここに出てくる女性が性産業に関わる割合、中でも高齢女性が関わっていることには衝撃を覚えたし、どこまでが真実なのだろうと気になった。
     点を一つ一つ線となるように繋げる捜査や、そこに関わる警察官の心根、読みやすいが内容が重厚で満足感いっぱいだ。

    0
    2026年01月25日
  • 警察官の心臓

    匿名

    購入済み

    とにかくめちゃくちゃ面白い!

    警察内部の描写や人間関係、登場人物のキャラすべてがよく描かれている。最後まで読めない展開。読みだしたら止められなかった。とにかく面白い!
    年が明けたばかりだけど、今年わたしが読むであろう小説のベスト・ワンに早くも決定!

    #感動する #ドキドキハラハラ #深い

    0
    2026年01月13日
  • 警察官の心臓

    Posted by ブクログ

    年末にとんでもないクリスマスプレゼントをもらったかのような大傑作に出会えて、とてもうれしい。今までにないカルシウムたっぷりの超弩級骨太警察小説に540頁もあっという間。ラストの幕引きは、大傑作にしては尻すぼみで軽く失望を覚えたが、そこに到達するまでの地道な捜査過程、浮き彫りになる人間模様、一見破天荒にみえる真の警察官の矜持、どれをとっても一級品で文句なし、そして何よりどこで一旦小休止すればわからないほど夢中になる面白さ。警察小説もバラエティ豊かな傑作が数多く上梓されているが、それらとも一線を画すとんでもない大傑作。警察小説ファンは絶対に読むべき一冊。

    0
    2025年12月25日
  • 警察官の心臓

    Posted by ブクログ

    愛知県警察・湯口刑事が、岡崎署の変人刑事・蜘蛛手と組み、岡崎市の池で高齢女性の遺体が引き上げられた捜査をする。
    被害者は東大卒業、元女子アナウンサーという顔とは別に早くから性風俗嬢として働く顔を持っていた。そして、76歳で殺されるまで街娼をしていた。

    国道沿いを走る大型ダンプカーの横では、リヤカーを曳く老人…乾いた土埃りが舞う、そんな風景を目にする土地で鮎子は、500円で老人相手に自転車を走らせていた。
    いったい誰が犯人なのか…


    灼熱の中、我が道を進むがの如く気ままに捜査する蜘蛛手に反発を覚えながらもいつしか湯口も協力するようになる。

    バリバリに癖強めの蜘蛛手だが、一目置くほどの凄さは

    0
    2025年09月27日
  • 警察官の心臓

    Posted by ブクログ

    autumn522akiさんの本棚から

    えがっだよ〜。゚(゚´Д`゚)゚。

    これもう、わいの大好物のやつ
    まぁ、大好物のやつたくさんあるんだが

    警察がコツコツコツコツコツコツ積み上げていくやつ

    そんでただの変人だと思ってた人が、実はとっても正義感に溢れた熱い人で、仲間思いで、かつとんでもなく優秀な人だったってやつ

    その人の人となりを知りにつれて、知らずに影響され、不遜な若いもんが一皮むけて成長するやつ

    身勝手で自分の利益しか考えていないと思っていた上司が、部下を守り、警察官としての誰よりも強い矜持を持っていたことがわかるやつ

    もー、大好きだー!

    ふんふん、そんでね作者の増田俊也

    0
    2025年09月13日
  • 警察官の心臓

    Posted by ブクログ

    構想十年。愛知県警エース刑事と岡崎署変人刑事が追う、哀しき高齢風俗嬢殺人事件。
    圧巻の取材による、圧倒的な熱量。
    警察小説を新生する、超爆発!

    灼熱の岡崎市の沼で、ある高齢女性の遺体が引き上げられた。47ヵ所もの刺創があり、その残忍な犯行に市民は戦慄する。刑事たちの地を這うような捜査の中で浮かび上がってきたのは、被害者の人生の光と闇だった



    いや〜面白かった!
    愛知県民だから更に面白かった!!
    事件の舞台は岡崎市
    愛知県が舞台の警察小説ってあります?
    わたしは初めてです(゚-゚*;)(;*゚-゚)

    そしてまぁ詳しい!
    愛知県警察の組織に詳しい!!
    そして凄まじく風俗を取材したであろう内

    0
    2025年07月24日
  • 警察官の心臓

    Posted by ブクログ

    「七帝柔道記」「シャトゥーン」「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったか?」の増田俊也の渾身の最新作!圧倒的筆致で描かれる高齢風俗嬢殺人事件。構想十年かけたとあって、リアリティがすごい!犯人が気になって、一気読みだった。映画化されたら、面白そう!

    0
    2025年07月06日
  • 警察官の心臓

    Posted by ブクログ

    ★5 リアリティ満載の特捜本部の刑事たち、パワフルで心臓にドスンと響く骨太警察小説 #警察官の心臓

    ■あらすじ
    愛知県岡崎市の沼で高齢の女性の死体が発見された。被害者の女性は東大を卒業、元テレビ局のアナウンサーというエリートだったものの、晩年は貧しい生活を送っており、さらにセックスワークを生業としてた。岡崎署に特別捜査本部が置かれることになり、県警の捜査一課と所轄の刑事たちが事件に挑む。

    ■きっと読みたくなるレビュー
    骨太警察小説 ★5 濃密でしたね~

    550頁ほどのそこそこ厚みのある小説だなと思っていたところ、さらに中身もぎっしり詰まってるという。全くもってサクサク読めまないんだけど、

    0
    2025年05月27日
  • 警察官の心臓

    Posted by ブクログ

    かなり長い物語ではあったが、破天荒ではありながら捜査に真摯に取り組む蜘蛛手刑事の魅力で、539ページを勢いよく読み切った。
    蜘蛛手の相方としての湯口刑事の許容度の低さが、蜘蛛手vs湯口の刑事像の相違が面白い。
    汎用性の低い湯口に対し、硬軟、清濁合わせ飲むように周囲の捜査員を指揮する蜘蛛手の魅力に湯口も引き込まれていく。

    初めて読む作家ではあったが、大変満足できる小説だった。

    0
    2025年05月15日
  • 木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか

    Posted by ブクログ

    読書録「木村政彦はなぜ
    力道山を殺さなかったのか」5

    著者 増田俊也
    出版 新潮社

    p87より引用
    “ それが牛島辰熊だった。牛島は窪田に「柔
    道には圧倒的なパワーが必要なんだ。だから
    バーベルを使ったトレーニングが必要なんだ。
    そのパワーで大根を引っこ抜くようにグーンと
    投げてしまうのがいい柔道なんだ」と言った。
    豪快な人だなと窪田は思った。"

    目次より抜粋引用
    “巌流島の朝
     熊本の怪童
     鬼の牛島辰熊
     木村政彦と高専柔道
     師弟悲願の天覧試合制覇"

     柔道経験者の作家である著者による、史上最
    強の柔道家・木村政彦の人生と戦いを描いたノ
    ンフィクション。雑誌連

    0
    2025年05月01日
  • 七帝柔道記

    Posted by ブクログ

    存在は知っていたけどずっと距離を置いて読んでこなかった 年代的には5歳年上の著者が当時の北海道を舞台にひたすら柔道に打ち込む異様な青春の物語 

    同時期に北海道札幌で、大学で柔道をしていたのでリアルに話が入ってくる 道都大学 道都短大 東海第四 道警などの猛者も懐かしい 北大柔道や東北大の分役は講道館柔道からは異端視されつつも団体戦での凄味は懐かしい

    何度も何度も泣けてくる

    クセになりそうだ

    学年的に同学年の中井祐樹さんがこのあと登場するのが、楽しみになる 北高出身の中井先生を間接的に繋がっていてなんとなく親近感がすごくある

    名古屋大学の小坂先生のDVDも昔持っていたけど最後の小坂先生

    0
    2025年04月26日
  • シャトゥーン ヒグマの森

    Posted by ブクログ

    この本を読んだのは10年以上前ですが、当時本当にヒグマに対して恐怖を感じた本でした。内容的には過激な描写が多いですが、本当にヒグマと対峙すると起こりえる事だと思うと本当に恐怖を感じるそんな本です。

    0
    2025年02月10日
  • シャトゥーン ヒグマの森

    Posted by ブクログ

    テンポがよく、ヒグマの残忍さ、残酷さがよく描かれている。人は矮小で、愚かな存在でしかない事が明確になる冷徹な展開も実にいいし、「熊が襲ってくるだけだろ」が後半からもはやモンスターホラーと化すのに震えた。
    熊は漁をするのが下手だという。獲物を殺してから喰うのではなく、生きたまま捕らえて喰い殺すからだ。この辺は吉村昭の大傑作『羆嵐』でも描かれていたが、エンターテインメントに振り切ったこちらも優れた出来栄え。実に良かった。

    0
    2025年01月08日
  • シャトゥーン~ヒグマの森~ 1

    ネタバレ 無料版購入済み

    手負ヒグマの凶暴性

    ヒグマがいざとなると極めて凶暴になる事例は本多勝一氏の本にも出ていました。
    原作者も当然、そういう資料等は念頭に置いて、この作品を書いたのでしょう。
    研究者や報道関係者、密猟者といった登場人物を揃え、逃げようのないところで実際に子連れヒグマが暴れて登場人物を食い殺していくさまが容赦なく描かれています。
    ヒグマに詳しくない記者もいるのは、読者との架け橋用でしょうか。
    マンガとしては全3巻のようですので、ヤンジャンアプリで読んでしまおうと思います。

    #怖い

    0
    2024年11月05日