増田俊也のレビュー一覧
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愛知県警察・湯口刑事が、岡崎署の変人刑事・蜘蛛手と組み、岡崎市の池で高齢女性の遺体が引き上げられた捜査をする。
被害者は東大卒業、元女子アナウンサーという顔とは別に早くから性風俗嬢として働く顔を持っていた。そして、76歳で殺されるまで街娼をしていた。
国道沿いを走る大型ダンプカーの横では、リヤカーを曳く老人…乾いた土埃りが舞う、そんな風景を目にする土地で鮎子は、500円で老人相手に自転車を走らせていた。
いったい誰が犯人なのか…
灼熱の中、我が道を進むがの如く気ままに捜査する蜘蛛手に反発を覚えながらもいつしか湯口も協力するようになる。
バリバリに癖強めの蜘蛛手だが、一目置くほどの凄さは -
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autumn522akiさんの本棚から
えがっだよ〜。゚(゚´Д`゚)゚。
これもう、わいの大好物のやつ
まぁ、大好物のやつたくさんあるんだが
警察がコツコツコツコツコツコツ積み上げていくやつ
そんでただの変人だと思ってた人が、実はとっても正義感に溢れた熱い人で、仲間思いで、かつとんでもなく優秀な人だったってやつ
その人の人となりを知りにつれて、知らずに影響され、不遜な若いもんが一皮むけて成長するやつ
身勝手で自分の利益しか考えていないと思っていた上司が、部下を守り、警察官としての誰よりも強い矜持を持っていたことがわかるやつ
もー、大好きだー!
ふんふん、そんでね作者の増田俊也 -
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構想十年。愛知県警エース刑事と岡崎署変人刑事が追う、哀しき高齢風俗嬢殺人事件。
圧巻の取材による、圧倒的な熱量。
警察小説を新生する、超爆発!
灼熱の岡崎市の沼で、ある高齢女性の遺体が引き上げられた。47ヵ所もの刺創があり、その残忍な犯行に市民は戦慄する。刑事たちの地を這うような捜査の中で浮かび上がってきたのは、被害者の人生の光と闇だった
いや〜面白かった!
愛知県民だから更に面白かった!!
事件の舞台は岡崎市
愛知県が舞台の警察小説ってあります?
わたしは初めてです(゚-゚*;)(;*゚-゚)
そしてまぁ詳しい!
愛知県警察の組織に詳しい!!
そして凄まじく風俗を取材したであろう内 -
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★5 リアリティ満載の特捜本部の刑事たち、パワフルで心臓にドスンと響く骨太警察小説 #警察官の心臓
■あらすじ
愛知県岡崎市の沼で高齢の女性の死体が発見された。被害者の女性は東大を卒業、元テレビ局のアナウンサーというエリートだったものの、晩年は貧しい生活を送っており、さらにセックスワークを生業としてた。岡崎署に特別捜査本部が置かれることになり、県警の捜査一課と所轄の刑事たちが事件に挑む。
■きっと読みたくなるレビュー
骨太警察小説 ★5 濃密でしたね~
550頁ほどのそこそこ厚みのある小説だなと思っていたところ、さらに中身もぎっしり詰まってるという。全くもってサクサク読めまないんだけど、 -
- カート
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試し読み
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読書録「木村政彦はなぜ
力道山を殺さなかったのか」5
著者 増田俊也
出版 新潮社
p87より引用
“ それが牛島辰熊だった。牛島は窪田に「柔
道には圧倒的なパワーが必要なんだ。だから
バーベルを使ったトレーニングが必要なんだ。
そのパワーで大根を引っこ抜くようにグーンと
投げてしまうのがいい柔道なんだ」と言った。
豪快な人だなと窪田は思った。"
目次より抜粋引用
“巌流島の朝
熊本の怪童
鬼の牛島辰熊
木村政彦と高専柔道
師弟悲願の天覧試合制覇"
柔道経験者の作家である著者による、史上最
強の柔道家・木村政彦の人生と戦いを描いたノ
ンフィクション。雑誌連 -
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存在は知っていたけどずっと距離を置いて読んでこなかった 年代的には5歳年上の著者が当時の北海道を舞台にひたすら柔道に打ち込む異様な青春の物語
同時期に北海道札幌で、大学で柔道をしていたのでリアルに話が入ってくる 道都大学 道都短大 東海第四 道警などの猛者も懐かしい 北大柔道や東北大の分役は講道館柔道からは異端視されつつも団体戦での凄味は懐かしい
何度も何度も泣けてくる
クセになりそうだ
学年的に同学年の中井祐樹さんがこのあと登場するのが、楽しみになる 北高出身の中井先生を間接的に繋がっていてなんとなく親近感がすごくある
名古屋大学の小坂先生のDVDも昔持っていたけど最後の小坂先生 -
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ネタバレ柔道をテレビで見るのは、オリンピックのときに見るくらいで、普段は見ることはあまりない。そのテレビで見ている柔道は講道館柔道といって、加納治五郎氏が確立した柔道である。
単に、柔道というと講道館柔道のことをいって、その講道館柔道とは別に七帝柔道(寝技中心の柔道で、戦前の高専柔道を引き継いでいて、七校の帝大で行われている)というものがある。「練習量がすべてを決定する柔道」といわれている。
物語は、主人公(著者)を乗せたディーゼル機関車が札幌駅のホームに入ってくるところから始まる。七帝柔道を知らない私は、ここからどんな物語が始まるのかわくわくする。その七帝柔道に青春をかけた物語である。
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筆者こと主人公は「七帝柔道」という寝技中心の柔道に憧れ、2浪の末にその一角を占める北海道大学に入学した。そこから物語ははじまります。『寝技中心の柔道』に己の全てを賭ける男たちの青春を描いた小説です。
実をいうと僕は、大学時代に1度だけ、七帝戦、もしくは七大柔道大会というものを見たことがあるんです。ここで行われる柔道は、講道館ルールと呼ばれるオリンピック等で見られるものではなく、現在で似た様なものはブラジリアン柔術のように(ルーツが同じだから当然といえば当然)ひたすら寝技で戦うというもので、さらにいうなれば関節を極められてもギブアップはせず、締め技が入れば落ちる(意識を失って気絶する) -
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「七帝柔道記」を読んでから10年以上経ちました。その後すっかり増田俊也のことを忘れていました。しかし彼はずっと書き続けて来たのです。無骨で理不尽で不器用で無茶苦茶で孤高で無邪気でホモソーシャルで純粋で傷だらけの「青春」を。今や鉤括弧付けないと恥ずかしい「青春」を。2011年に「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」で出会い、その後「七帝柔道記」「北海タイムス物語」「木村政彦 外伝」と読み継いで来ました。なのに10年ぶりの不意打ちに意表をつかれ、そして涙してしまいました。この本の主人公たちが「寝技は練習量がすべてを決定する」高専柔道という異形のスポーツ(?スポーツと呼べるのか?)に魅入られ、ひ
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七帝柔道記を再読してから読むべし。
続編というよりも、合わせての超長編。
ラストの七帝戦は一気読み必須。もう自分の息継ぎも忘れそう。
闘う彼らは1人抜くのもやっとかもしれないが読んでるこっちは常に15人抜き、いや両校合わせて30人抜きなのだから!!
緊張感みなぎる練習や試合のシーンもいいけどそればかりじゃないのもいいですね。
緩急が良く効いていて読みやすい。
『右組みでいけ』のセリフは最高過ぎたな笑
エピローグも非常に良いです。
三作目執筆中とのことだが、OBとしての話になるのか。はたまた書き漏らした番外編になるのか。
またも再読してから読むだろう!!