増田俊也のレビュー一覧

  • 七帝柔道記

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    「七帝柔道」とは、北海道大学、東北大学、東京大学、名古屋大学、大阪大学、京都大学、九州大学の七つの旧帝国大学にはるか昔から受け継がれてきた寝技中心の柔道である。
    主人公の増田俊也は、2浪の末北海道大学柔道部に入部する。
    そこでは「練習量がすべてを決定する」と言うごとく、辛く過酷な、時には残酷な練習が行われていた。
    北海道大学は、近年、七帝の中で最下位をさまよっていた。
    かつての栄光を取り戻すため、終わりのない過酷な練習は続いていく。
    努力の限界を超えても努力を重ねていく部員達。
    それでも努力は報われるとは限らない。
    しかし、七帝柔道の過酷な練習の中にこそ生きるためのすべてが詰まっている。
    先輩

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    2019年02月24日
  • 木村政彦 外伝

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    著者の長編ノンフィクション「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」(新潮社)を読んで、魂が打ち震えるほどの衝撃を受けました。
    「魂が打ち震える」というのは、決して誇張ではありません。
    力道山とのあの歴史的な一戦が、木村を終生苦しめることになります。
    その木村の悔しさに、読者は共鳴せずにはいられません。
    それだけ著者の取材力と筆力が優れているということなのでしょう。
    ぼくが過去10年に読んだ400冊ほどのノンフィクションの中では、群を抜いて素晴らしかったです。
    本書は、その衝撃作のスピンオフ。
    これまた分厚い本で、単行本719ページですから、ほぼお弁当箱です。
    読みごたえも十分。
    第1章「史上

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    2018年10月20日
  • 木村政彦 外伝

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    外伝とついてますが、増補版のような。ボリュームがすごい。
    それぞれの対談がいいんですけど、やはり当時と時間のズレがあるのがなんとも。石井慧の総合参戦がタイムリーな時と、今ではねぇ。そこがちょっと残念。

    古賀兄弟のエピソード、そのまま鳶嶋兄弟の話なのだな。
    思わぬところでつながりました。

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    2018年09月26日
  • 木村政彦 外伝

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    木村政彦はなぜ~を読んだあとのような興奮はなかったが、やはり木村政彦という柔道家が日本にいたというのは日本人として誇らしい。

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    2018年09月22日
  • 七帝柔道記

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    ネタバレ

    ほぼ5に近い4。柔道のことを全然知らない自分でさえ夢中になって読んだ。途中声をあげて笑うほど面白いシーンもあり、退屈しなかった。この続きを読みたい。

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    2018年03月05日
  • 木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか

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    タイトルに対する答えは十分ではない。しかし、とにかく力作であり、読み応えは十分あった。柔道とは武道とは。日本一になるためにはどれだけの努力が必要なのか。鬼といわれる人間たちの凄絶さを目の当たりにして驚嘆した。かつて、グレイシー一族の父であるエリオを倒した日本人がいたことに驚きと誇りを覚えた。力道山とのくだりは、お互いの思惑が色々あるのだろう。どちらが油断したか、ということではないだろうか。

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    2018年01月12日
  • シャトゥーン~ヒグマの森~ 3

    購入済み

    怖かった

    本物の熊と遭遇してから、熊のことを調べるうち
    三毛別のヒグマ事件を知り
    「熊怖すぎ((((;゜Д゜)))」と思ってたところ
    タイムリーにこの漫画を見つけてしまい一気読みしました。

    いや~心臓バクバクでした。
    救助要請より まず子供を避難させてー!とか
    人間達もどんだけタフやねん!とか色々思うことはあったが
    とにかく怖かったです。
    ただ熊に遭ったことがあるか無いかで感想が分かれると思います。

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    2017年10月16日
  • シャトゥーン ヒグマの森

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    ネタバレ

     渓流釣りや狩猟をそのうちしてみたいと思っていたのだが熊が怖すぎて無理になる。本州にいるのはツキノワグマでヒグマではないのだが、それでも熊というだけで超怖い。ヒグマのついていろいろ詳しくなった。

     とても面白くて最後までぐいぐい読んだのだが、最後の方はちょっと大味だった。娘が何度も口にくわえられて連れて行かれそうになるのにあんまり怪我をしていなかった。子供が悲惨な目に会うのは読んでいてつらいのだが、それまで無慈悲な鬼神ぶりを発揮していたのに、トーンが変わっていた。庁舎にたどり着いた時になんで娘を一緒に建物に入れないのだ?と疑問がわいた。

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    2017年09月19日
  • 本当の強さとは何か

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    「シャトゥ―ン ヒグマの森」「木村正彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」「七帝柔道記」の増田俊成氏と元総合格闘家、ブラジリアン柔術家、中井祐樹氏(日本よりもむしろ海外の方がネームバリューがあるそう)との対談形式で構成されています。「本当の強さとは何か」、2016.7発行、武道、格闘に関するどちらかというと地味な対談ですが、それだけに味わい深いものがあります。護身術の話は興味深かったです。空手でも柔道でも3~4年やれば、筋肉量、パワーもついて役立つかもと。体重差、サイズに関する備えはとても重要と。
    最近の「キレル」状態は、心の弱さの裏返し。自分に自信がないからイライラしてしまう。武道は、鞘を抜かな

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    2017年08月14日
  • 木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか

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    日本が生んだ最強の柔道家「鬼の木村」の人生を中心に、日本の柔道界、空手、プロレスといった格闘技界の歴史と裏事情を書いた、ある意味で暴露本。
    ヒクソングレーシーの父で、世界最強の男エリオ・グレーシーに生涯一度の黒星をつけた木村雅彦というとてつもない怪物がいたことを知り、日本人として溜飲が下がった。しかもその映像がYoutubeとかで観れるんだけど、かなり圧倒的だなぁ。大外狩りで既に殺しそうな勢いなんですが...
    元来、日本の中で洗練されてきた寝技や打撃(当身)を重視した総合格闘技としての実践的柔道が、講道館が生き残るための政治として「立ち技重視のきれいな一本勝ちこそ日本柔道」という一スポーツに方

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    2017年05月03日
  • 七帝柔道記

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    なんの小細工もない、七帝戦にかける北大柔道部のクロニクル。ひたすら長大、重苦しく、延々と「苦しい」の描写が続くのだが・・・これが、面白い。

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    2018年10月14日
  • 木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか

    YY

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    アングル

    終盤、頻出するアングルというフレーズが目障りでした。また、冗長であることは否めないと思います。それでも尚面白かったです。

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    2016年11月30日
  • シャトゥーン ヒグマの森

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    極寒の北海道・天塩。冬眠にしくじり飢えて凶暴化した350キロの巨大ヒグマが研究者たちが集まる小屋に襲いかかる。孤立無縁の状況下から抜け出すべく、知恵と策略を練るも…。ひとり、またひとりと餌食に。これまで読んだヒグマものの中では傑作中の傑作。むごく、すさまじく、えげつなく、 えぐかった。食事しながら読むのは絶対オススメしません。

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    2016年08月23日
  • シャトゥーン ヒグマの森

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    これまで小説を読んできて、これ程『ホンマもう勘弁したりーな!』と読みながら懇願した事はないだろう。穴持たず、仔連れ、手負いのハットトリック凶暴人喰いヒグマの恐ろしさは凄まじい。シャレにならない程執念深いのだ!想像を絶する身体能力と異常な執拗さに対抗するには、そりゃハリウッド映画ばりのアクションスターキャラで無ければ話が成り立たないよ。戦闘描写や羆に犠牲になる描写は正直エグいがこれがあるからこそ読み手は絶望感に叩きのめされる。クマのプーさんカワイイ!なんて言ってらんない。ヤッベっぞ!これホントにヤッベっぞ!

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    2016年03月23日
  • 木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか

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    現在の日本人の精神性は、完全に戦後のものなんだということがよくわかった。

    前半の木村政彦の全盛期と後半のその後の人生に対して語り口が変わるところなど、読んでいて作者の気持ちと一体化してしまう。

    自分は世界も時代も知らないなと思う。

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    2016年03月14日
  • シャトゥーン ヒグマの森

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    冬眠に失敗して荒れ狂うヒグマの話。北海道の天塩が舞台。ヒグマの恐ろしさがよくわかる。寒さとかネズミを食うシーンだとか、自分で体験したかのようなリアルな描写力がスゴい。

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    2016年02月04日
  • 木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか

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    分厚い本である。枕にしてちょうど良い高さになる。読み応えがある本だ。木村に関しては、子供時代に熱中したレスリングで力道山に負けた柔道家ぐらいにしか記憶がなかった。しかし、この本を読んでいかにマスコミにより誤った記憶を刷り込まされてきていたのかよく解った。柔道と柔術の違いも理解できた。

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    2015年12月14日
  • シャトゥーン ヒグマの森

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    熊は怖い。すげえ怖い。

    まずは三毛別羆事件のwikiを読むところから始めればいい。そのあと吉村昭の熊嵐を読めば、もうお腹いっぱいで森には一歩も足を踏み出せなくなる。十分だ。
    …なのに読んでしまった。怖いとわかっていて読んでしまった。もう貞子も花子さんも目じゃない。幽霊よ、去れ。この世で本当に怖いのは野生動物だ。

    舞台は日本最北の樹海、北大天塩研究林。何を隠そう、数年前に私が住んでいたあたりの地域だ。
    そこに勤める鳥類学者の元に、年末年始を過ごそうと親族や学者仲間達が集まって来ていたのだが、そこにヒグマに襲われた密猟者が逃げ込んで来る。
    「電話もねぇ、武器もねぇ、車も食料も救助もねぇ。熊は一

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    2015年08月01日
  • VTJ前夜の中井祐樹

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    中井さんの話だけかと思いきや堀越英範という柔道選手の話もあり、そっちも面白かった。最後の対談は少し冗長かなということで星4つです。中井祐樹という人間がますます好きになる話満載です。

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    2014年12月28日
  • シャトゥーン ヒグマの森

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    怖すぎる…。
    ホラー小説が子供だましに見えるくらい怖い。北海道の山間部にはもういけない。
    まさしく弱肉強食。ヒグマの前では人間なんてただの食糧かよ。
    フィクションとわかっているけど、可能性としてはある。速攻で食い殺されると思うが…。

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    2014年11月18日