神楽坂淳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
評判の料理屋ばかりを狙う盗人の噂がある。
十両盗めば死罪のご時世で、その盗人はどの店からも九両しか盗まず、評判の店ゆえそのくらいで身代が傾くこともないため届け出しないらしい。
その噂を確かめるべく、月也(の後ろにいる沙耶)に奉行の筒井から密命が下る。曰く、「評判の料理屋になり、九両泥棒を捕まえよ」と。
なかなかの無茶振りである。
だが、沙耶は協力者の音吉や牡丹たちと知恵を絞り、事件を解決するのでした。
履き物ひとつに身分があるといったような江戸の風俗も控えめに話に花を添えていて、知識欲も満たされます。
まぁ、わたしの知識欲なんて、たかが知れてますが。
本編とは関わりありませんが、一冊で -
Posted by ブクログ
若き遠山金四郎と、その妻になるべく押しかける大身旗本の娘けいの話。
設定としてはまだ奉行になる前で、跡継ぎ争いに巻き込まれるのを嫌った金四郎が町人として過ごしつつ、よろず相談みたいなことをしている。
賭場や岡場所に出入りする遊び人であるものの身を窶すことはなく、後の南町奉行となる礎も感じさせる。
一方のけいは旗本のお姫様でありながら金四郎の妻になるべく町人として生きようとするのだが、浮世離れした物言いが面白い。
賭場の胴元が殺される事件を扱うのだが、金四郎がけいをやたらと連れ回したり、けいのその身分から同心や火盗改にも一目置かれたり、単なる金四郎の妻(まだ見習い)ではなく、助手のような役目 -
ネタバレ 購入済み
またまた、次に続く……
またまた、次に続くになった。こういう話の切り方には、作為を感じるし、ちょっと、イラッとする。一冊で、話が終わる方が、読みやすいのに……