・免疫系は侵入者である病原菌は排除するが、共生している腸内細菌は非自己成分であっても、
体にとって安全なもの、有益なものであれば攻撃しないと言われている。
・がん細胞:細胞の遺伝子に異常が起きて、無軌道に増殖するようになった細胞。
周囲の正常な細胞との境界を侵し、どんどん増殖していく。
この
...続きを読む性質を浸潤という。浸潤が進むと、血管やリンパ管の流れに乗って、体の様々な場所に転移していく。
このサイクルが進めば、やがて重要な臓器が侵され、生命の危機となる。
・炎症性サイトカイン:がん細胞は炎症性サイトカインを大量に放出する。
そうすることで優先的に体中から栄養豊富な血液が引き寄せられ、結果的にがん細胞の増殖を促進する。
この状態が続くと、体の様々なバランスが狂ってくる。
・がん細胞は、正常な細胞が細胞分裂する際のコピーミスによって、
健康な人でも1日に数千個、作られていると言われている。
・制御性T細胞:T細胞の暴走を抑え、免疫異常を起こさないように調整する。
細胞(自己成分)や有益な細菌を攻撃しないように、免疫細胞の働きを抑える機能を持っている。
がん細胞の場合、もともと自己から生じた細胞なので、異物(非自己成分)とはみなさず、
免疫細胞の攻撃を抑制してしまう。
・悪玉菌の有害性:腸内腐敗、細菌の毒素産生、発がん物質の産生など、
免疫力が下がったり、便やガスの臭いがきつくなったり、下痢や便秘を引き起こすなど、
人体の健康に様々な悪影響を及ぼす。
・免疫力の向上:乳酸菌の多糖体→樹状細胞活性化→
サイトカイン産生→NK活性の上昇や、特定のウイルス抗体の産生が高まる
・NK細胞の活性化:「笑い」による刺激→間脳→神経ペプチド(情報伝達物質)が活発に産生→
神経ペプチドがNK細胞の表面に付着→NK細胞の活性化
・免疫力とストレス:ストレス→リンパ球の働きが低下→免疫力低下
・サイトカイン:特定の細胞に働きかける蛋白質の総称。
・パーフォリン:キラーT細胞が感染細胞を攻撃する際に放出する物質。
・腸内環境が変化し、善玉菌が優勢になると、がん細胞に力を与える要素が減る。