林康史のレビュー一覧
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投機で4回成功し4回破産して最後はピストル自殺をした投機王リバモアのノンフィクション小説。著者はリバモア本人ではなく、リバモアにインタビューをしたエドウィン・ルフェーブル氏だが、リバモアの投機に対する考え方が如実に表現されている。投機王になるとはどういうことかが垣間見える小説。
===メモ=================
・俺は株式相場より商品相場のほうが好きだった。商品は株よりも経済や事業の本質を具現している。商品相場でも普通のビジネスと同様、研究と観察に精進することで利益を上げることが可能である。商品相場では株式相場のように一晩で配当が決まったり増減したりというようなこともない。商品相 -
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「伝説の投機王」と呼ばれる、ジェシー・リバモアを題材とした1冊。
リバモアによる自叙伝のような形式で進行する本書ですが、実際は、リバモアへのインタビューに基づき、エドウィン・ルフェーブルが作り上げた、れっきとした小説であります。
詳しくは訳者あとがきにて言及されておりますので、もし手に取られた際にはそちらをご参考の程。
今や昔のウォール街、太古といっても差し支えのない市場環境であるアメリカ市場を舞台に展開するお話なので、経済に弱い方、市場に入って日の浅い方には、率直に言って難しいです。
私も市場に入って日が浅い初心者のようなものなので、想起しきれない点が多々ありました。
ただ、はっとするよ -
Posted by ブクログ
ネタバレ金持ち投資家は平均的な投資家よりも殉難な考え方をしなければならない。
例えば,平均的な投資家よりも金持ち投資家も安全について考えていなければいけないのは同じであるが,金持ち投資家はそれに加えて,より多くのリスクを背負うにはどうしたらよいか考えなければいけない。
平均的な投資家は負債を減らすことを考えるが,金持ち投資家は負債を増やすことを考える。
平均的な投資家は市場の暴落を心配しながら暮らしているが,金持ち投資家は暴落を心待ちにしている。
プランを持つまで投資しちゃいけない。投資はプランであって商品や手法じゃない。
経済的な面で自分がどのうようなじょうたいにあり,将来どのような状態に到達し -
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Posted by ブクログ
売りを好むのは、売り方が少数派であるから。
大衆は買い方で、たいてい間違っている。
スプレッド取引の優位点は、スプレッドとして始め、スプレッドとして手仕舞うときのみ存在する。
最初の損が一番小さい。
ポジションを維持するために他のポジションを閉じるとき、それは過剰取引である。
ビジネスで取引するときは、資金を追加することを考えてはならない。
スコアをつける。毎日、評価益と評価損を記入する。
恐怖は常に無知か生じる。
トレーダーは一度間違えればもう一度間違える。痛いのは2回目だ。間違えを記録するべき。
勇気と蛮勇を混同しないこと。
損は早く忘れること。儲けたことはもっと早く忘れ -
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Posted by ブクログ
4回成功し、4回破産する。
そんな人生があるだろうか。
ジェシー・リバモア。
1877年マサチューセッツ州生まれの米国の相場師。
1940年、ピストル自殺。
この本は彼にインタビューし
彼の相場観を物語として描いたものだ。
そこにはラブロマンスもピストル自殺も描かれない。
ただひたすら、リバモアが
相場とどう取り組んできたかが描かれる。
4回の成功と4回の破産もここにはない。
しかし。
彼が相場と戦い続けた生きざまが
ここにはある。
ひるがえって、相場とは何か。
人間の欲望と幻想とは何か。
それが描かれていると言える。
多くのトレーダーが読むべき一冊として
この70年以上も前の本を上げる。
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Posted by ブクログ
著書では投資ではなく投機として書いてありますので
今回は投機として書かせて頂きます。
著書は投資指南本ではなく投機の心構えという感じの本でした。
自分の投機をしているので良く分かるのですが
投機で最も難しいのは自分自身をコントロールする事です。
これは本当に至難の業ですね。
所有している株の株価が上昇している時は、もっと上がるんじゃないか。
逆に株価が下落している時は、もう少し待てば株価は回復するんじゃないか。
前にこのパターンで利益を上げたから今回もいけるんじゃないか。
TVで証券アナリストの評価が低かったから。
などなど色々な要素(主に期待感や成功体験やプロの予測や根の葉も -
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