あらすじ
バフェットの唯一無二のパートナーとしてバークシャー・ハザウェイを支えてきた伝説の投資家、チャーリー・マンガーの珠玉の名言集。
「今日のバークシャー・ハザウェイを設計したのはマンガーだ。私の役割はいわばゼネコンで、子会社のCEOたちが下請業者として実務を担当してきたのである。」(ウォーレン・バフェット)
「チャーリー・マンガーほど物事を幅広く考えている人間を他に知らない。」(ビル・ゲイツ)
チャーリー・マンガーは、副会長としてウォーレン・バフェットが経営するバークシャー・ハザウェイに長年関わって来た同社不動のナンバー・ツーだ。一般的には「バフェットの右腕」と呼ばれる立場の人物だが、本書を読むと、彼は、それ以上の「バフェットの右腕+左脳」とでも呼びたくなる、もっと重要な存在であることが分かる。 これまで、一般にはバフェットのものとして伝わっていた考えの多くが、実は同時にマンガーのものでもあり、むしろ七歳年上のマンガーがバフェットに多くの感化を与えていたのではないかと思われる節がある。(中略) マンガーは、こうした重要で興味深い人物なのだが、投資の世界で並ぶ者のない尊敬を集める巨人であり、今や資本主義の良い部分のアイコンを一手に引き受けているとさえ言えるバフェットに比べて、世間の彼への注目度合いは不当に低かった。 本書は、バフェットと不可分に重なりながら、同時に一人の男として味わい深い人物でもあるチャーリー・マンガーを、手軽に、しかし、なかなか深く知ることができる、読者に対して、「正直で」「効果的で」「効率的な」本だ……。(山崎元、解説より)
感情タグBEST3
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バフェットの右腕と知られるマンガーの理念や考え方が書かれた本
バフェットと共通している部分があるとは思うが、どちらが鶏か卵かはそもそも不明である
とはいえ投資術というよりはもはや哲学書と同じで、市場に対してどう向き合うかを教えてくれる本であった
定期的に読みたい本である
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2023年もこの本から
No,43 唯一の法則はない
投資の本を読むより、
100社の盛衰・ビジネスモデルを学び、
それにより永続的な競争優位性の存在を確認する。
会計学・経済学と中央銀行について学ぶ。
年に300社以上の年次報告書を読むこと。
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マンガーの投資スタンス、「買ったら持つ」
何故それが良いのか、その為に必要な事は何かが実例とともに語られます。
本来はこれが正解なのでしょう。
ただ、ライフイベントの各種局面で売らざる得ない、庶民の悲しさはまた別の話。
落ち着いた語り口で生き方にも通じる話が展開されます。
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最も大きな学びは、現金を用意しておくこと。今までは余剰資金全て投資に回そうと考えていたが、投資すべき機会に資金がないということがどれだけリターンの機会を失い、悔しい思いをするかを感じとることができた。余剰資金は暴落時の投資資金として温存しておこうと思う。
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・山崎元の解説が秀逸。マンガーは「並外れた胆力のある熟考する勝負師」であると。
・良いキャリアを築くためには三つのルールがある。1)自分自身が買おうとしないものをらないこと、2)尊敬しないヒトのために働かない事、3)一緒に仕事をして楽しい人々とだけ働くこと
・頭を冷やして、理解できる事のみに集中し、チャンスが訪れるまで待つ。チャンスが来たら大きく賭ける。
・だいたい8~10年に1回マーケットが大きく間違える瞬間がある。十分な現金を準備しておいて、金融危機という好機を活用する。
・市況高騰なら、手仕舞い現金にして、待つ。
・分散投資はダメ
・銀行の財務諸表は複雑過ぎて、一般には理解出来ない。よって、もし銀行に投資する場合は誠実な経営者を選ぶ。経営の質は、マンガーバフェットが理解出来るからだ。つまり理解できる事に投資せよ、と。
・冷静になることが甚だしいのは性に関してうより、金融に関してである。
・あなたがカードゲームをしていて、誰がカモなのかわからないときは、あなたがカモなのである。
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普通の会社を安く買って、適正価格になるまで待って売ることがバリュー投資。
一方で、マンガー流は、素晴らしい会社を適正価格で買って持ち続けること。
素晴らしい会社は、成長を続けるので、安く買えなくても良い。
素晴らしい会社とは、長年に亘って、ニーズがなくならず、投資をし続けなくても事業を回し得るものである。
こうした、会社に対して集中投資すること。
また、素晴らしい会社がバーゲンセールになる不況のタイミングで書いまくれるように現金を多く持っておく。
これが、その他の投資家との違い。
なお、この本の解説は、うざったい。
せっかくのマンガーの話を否定してみたり、何したいんだろう。
Posted by ブクログ
2023/01/28
2023年3冊目。ウォーレン・バフェットについての書籍は山のようにあるが、チャーリー・マンガーについての本は読んだことがなかった為、購入。
シンプルだが、非常に含蓄ある言葉の数々にメモを取らずにはいられなかった。一読の価値あり。
Posted by ブクログ
バフェットと一緒に投資会社(バークシャーハザウェイ)を運営し、
バフェットが投資家として成功する現在の考え方に大きな影響を与えた、チャールズマンガー氏。
彼の新聞や取材の言葉を通して、彼の考え方を解説。
138フレーズあります。
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マンガーの投資術ではなく、投資や人生の哲学です。
最後に訳者が書いてますが、良いキャリアを築くためのルール
1. 自分自身が買おうと思わないものを売らない
2. 尊敬しない人のために働かない
3. いっしょに仕事をして楽しい人々とだけ働くこと
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・永続的に伸びる可能性がある良い企業に、株価が下落した割安なタイミングで投資する。
・せっかく下落したタイミングで買えるように常に現金を持っておく。
・株価の上昇は、株を買うのをやめて現金のポジションを積み増せというシグナル。強気相場が最終盤にさしかかる頃には何も買わない。
・あなたがカードゲームをしていて、誰がカモなのかわからないときは、あなたがカモ。
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トイレ本。グレートな価格のフェアな会社より、フェアな価格のグレートな会社。読書、考えること、待つこと、決断すること。現金の重要性。銀行と金融の本質。
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バフェットの相棒、マンガーの名言集。
バフェットと長年バークシャーを経営してきたので、バフェットの言葉と似通う点が多いですが、バフェットよりもさらに合理的な印象。
名言集もよいが、冒頭の(短いですが)マンガーの略歴や、山崎元さんの解説もよかったです。