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アメリカ金融界の伝説の投資王リバモアの伝記小説。株式と商品相場で巨万の富を築くも相場の暴落で全財産を失う。その人生の教訓、市場の欲望と幻想は今に生きる。
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Posted by ブクログ
異常に面白かった。 リバモアの半生を描いた自伝のような内容。 驚きなのが本人が書いていないにもかかわらず、リバモアの投資哲学や相場に対する考え方、投資に対する姿勢などが詳細に書かれており、金言、箴言、至言の宝庫だということ。 どの仕事にも言えることだと思うのだが、個人的な見解として、ハウツー本...続きを読むなどのように既に抽象化されたものを自分の中に取り入れるよりも、こういった詳細な事例を基にして、いったん取り込んだ後に自分なりにブツブツ考えながら物事を抽象化したほうが、よりその本質に近付いていけると考えている。 もし自分が導き出した概念が間違ったとしても、それを修正していくことでより身についていくと感じる。 マニュアルのようにすでに最適化されたものを要領よく覚えていくことが一番効率的なのだろうが、試行錯誤して部分最適を考慮しながら全体最適を図っていった方が、個人的には遠回りでも良いと思っている。 (つまり私は要領が悪く、人の話をあまり聞いていない) マーケットの魔術師にしてもそうだが、そういった意味で真実が細部に宿っているなと感じる。 このように市場や相場の機微に触れることができる書籍は、めったにないと感じる。 どちらかというとリバモアはバフェットやグレアムといった投資家というよりはトーレーダー(投機家)なので、ウォール街のランダムウォーカーでいうところの砂上の楼閣学派にあたると思う。 そのため、ここに書かれていることがフィットしない人も多いと思う。(ランダムウォーカーでは砂上の楼閣学派は基本的に破綻をきたすと記されているので) しかしながら 自分の判断が正しいと自信をもってゲームに臨む すべきではないことを学ぶ 投機家の最大の敵は自分の中にある 辛抱強く待つ 研究を怠らない など、この書籍は投資に関してだけではなく、人生において大切なことを教えてくれる。
100年以上前のことが書かれているが、全く遜色ないことに驚かされる。人の心理は今までもこれからも変わらないことが実感できる。 情報に頼るな、カモになるな、をはじめとした金言に溢れている。小説調なので非常に読みやすい。
1923年が初版とは思えないくらいに今の相場と類似点が多い。テクノロジー、法規則などは変わっても、人の感情はいつの時代も変わらない、ということ。マーケットにおいての投資家の心理を学ぶ著書として、ぜひ読むべき一冊。
人生で最高の本 投機をやった事がない人も楽しめるし、投機をやった人は間違いなく最高の本だと思う リバモアの生き方、相場哲学はこれからの人生の参考になるし、同時に投機家は国を滅ぼしうるんだと思った。今はインサイダー取引が出来ないからわからないけど、こういう生き方はすごく憧れる
今やキーワードになってしまった「市場」は、投機家やディーラーだけで構成されているわけではない。 わたしたち一人一人の欲望と幻想の総体、実はそれが「市場」の正体なのだ。 本書は、ギャン、ソロス、と並ぶ天才的な投機家であるジェシー・リバモアを描いた「小説」である。
アベノミクスで金融市場は活況を呈しているが、 そんななか、新たに投資にチャレンジしてみようと思う人にとって、 本書で記されているリバモアの言葉は、とても興味深い。 リバモアの時代とは、随分と異なるものの、 投資の基本というものは、変わらないのだと痛感する。 リバモアも失敗しているからこそ、その言...続きを読む葉は重い。 翻訳本ではあるが、翻訳文はとても読みやすくなっているので、 そんなにつっかえることなく、読み終えることができた。
伝説の相場師、ジェシー・ローリストン・リバモア。彼の生涯をモデルにした『小説』です。大変内容はいいのですが主人公であるリバモアの一人称が「おれ」というのだけはどうも…。 この本は投資家、ならびに市場関係者が『バイブル』といって長年受け継がれてきた本です。投資をやろうとする上でこの本と伝説の...続きを読む相場師、ジェシー・リバモアの名前を知らないという方は財産をすべて失う前に一読されることをお勧めします。内容は彼の投資一代記です。 大まかに言うと相場で4度巨富を築いて4度破産して、モルガンやロックフェラーを向こうに回し、一匹狼を貫いた『投機王』。アメリカに有名な相場師やファンドマネージャーは数多いれど、投機の世界で『王』の称号を持つものは彼しかおりません。 僕もずいぶんと彼には影響を受けたものです。14歳で家出同然に都会に出てきて、証券会社のチョーク・ボーイから合百(株のノミ屋)を荒らしまわって、相場の中で成長する彼に。相場に失敗して破産しても何度となく立ち上がって虹をつかむ彼に何度感銘を受けたのかわかりません。 今後僕は何度となく、この本を読みます。やはり彼の面影は今後も追い続けていくことでしょう。市場関係者はもちろんのこと。これから相場をやろうとする人や伝記、ビルドゥングスロマンとしても十分に楽しめます
投資と投機を行っている人にオススメの一冊。 リバモアという男の生き様や投資哲学、そしてマーケットに生き残ることの大事さがわかる本である。
20世紀初頭の投機王Jesse Livermoreをインタビューして作成された本です。 これ、訳もかなりよいと思う。 直訳調でなく、適度に行間を埋めてあるし、業界に詳しくない人、当時の知識がない人(要するにわし)にも、基本的な用語がわかれば、かなり理解できます。 読んでない方は是非一読されることを...続きを読むおすすめします。
読みやすい
物語調なのでストーリーを追うだけでも面白いと思います。ストーリー内に投資の格言や経験が書かれており参考になる。
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欲望と幻想の市場―伝説の投機王リバモア
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エドウィン・ルフェーブル
林康史
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