齋藤孝のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
2024年からの新1万円札の顔となる渋沢栄一。
私も大河ドラマに合わせていくつか本を読んでみているところだが、実にドラマチックで、大胆で、有能で、大変な強運を持っているとびっくりするばかり。庶民⇒幕臣⇒政府官僚⇒民間人へと渡り歩き日本経済の基盤を作り、明治維新の元勲たちや新選組や徳川慶喜と親交があり、ノーベル平和賞候補になり、本人は長生きしたって、まさに時代の生き証人ではないか。
こちらの本は、「論語で商売をやってみせる」という渋沢栄一の人生や考え方と、論語の活用法で読み解き、そして現代にも通じる道着や道徳、働く心構えを示しているもの。
現代のビジネスや対人関係での考え方にも役立ちます。 -
Posted by ブクログ
すでに何冊も同様な本を出していますが、
常に言い続けることこそが齋藤氏の使命
であると考えているのでしょう。
そのくらい学ぼうとしない人、学びたい
けれど、どうしたら良いのか分からない
人が増えているのでしょうか。
「どうしで人は学ばないといけないのか」
という素朴な疑問に答える「なぜ勉強す
るのか」「なぜ人は学ぶのか」から始ま
り、「学んだ先には何があるのか」「学
びが身についたというのは、どういう状
態を言うのか」など、改めて聞かれると
答えに困ってしまうような疑問に答えて
いきます。
やっぱり人は生きている限りは学び続け
ることが「生きる」と言うことなのだな
と思い知らされる一冊で -
Posted by ブクログ
コロナ禍の真っ只中に書かれたであろう一冊
です。
たとえこんな先の見えない状態であっても教
養を深めなさい、と齋藤氏は言います。
先人たちも同様に時代の波にもがき苦しんで
いたのです。その中から人間らしく生きる道
を探ってきたのです。
自分一人で闘うのはツライです。しかし偉大
な先人もみんな闘っているのだということを
読書を通じて学ぶことができます。一人では
ないと実感できます。すると力が出てきます。
推進力を得ることができます。知的刺激を推
進力にして生きてくと、見える景色が変わっ
てきます。
冒頭にガンジーの言葉が引用されています。
「明日死ぬかのように生きよ。永遠に生きる
ように -
Posted by ブクログ
文系、数学どちらも嫌いじゃない。
文章を読むのは好きだし、学びがある。
数学は説明が苦手な学生時代だったな。
生活の中に数学を用いる事は多少あった。仕事、料理。
投資は株とかした事ないけど、波のあるレートを観ると、それをどう活用したら、投資が上手くなるのかは理解してなかった。
上がり調子の時、この先も上手くいくと過信して猪突猛進すると
いきなり急降下する未来が待ち受けていた時に対処しきれない
今、スピードはどうなのか、上がっている時、下がっている時、それぞれを直線でなく、点で見た時、
上がっている場合のスピードが早ければ、自覚して
調子に乗らずにいる事で、何があっても策を練る事がで -
Posted by ブクログ
私は他人の気持ちや言葉の背景を汲み取れずに、勝手に怒ったりすることがあります。
それがいわゆる「読解力」がないということなのでしょう。
そんな他人とのコミュニケーションをもっと良くしたいという期待を込めて読みました。
この本は、書籍の読解もそうですが、上記でのべた他人の言葉の意図を汲み取るための「読解力」を鍛えるトレーニングをたくさん紹介しています。
その中でもヒット曲の歌詞を自分なりに解釈するトレーニングは、すぐに実践できました。「答え合わせ」として、歌詞の解説はネットでいくらでも出てくるのが良いです。いろんな人の解釈や、本人の歌詞に込めた思いと自分の解釈を比べるのが楽しいです。
歌詞 -
Posted by ブクログ
齋藤氏の「座右」シリーズ第四弾は、世阿弥
です。
室町時代に能を日本の演芸の一つに昇華させ
た功績を持つ、今なら一流プロデューサー兼
役者と言ったところです。
当時は様々な演芸が将軍家から援助を受けよ
うと芸を競い合っていました。
それゆえ次の世代に対して「秘伝」を残した
とされるのが「風姿花伝」「花鏡」などの書
です。
現代では誰もが読むことができますが、本来
は門外不出であり、明治の後半までその存在
も定かではなかったそうです。
そんな一子相伝とも言える世阿弥の言葉は、
現代の我々にも刺さります。
佐渡へ島流しの憂き目にあうなど、決して順
風満帆ではなかった世阿弥のメンタルの強 -
Posted by ブクログ
『友だちって なんだろう?』
お勧め本として紹介されていたので、考え直してみたいテーマだと思い、手に取りました。
まだ、読み始めたばかりです…。
中高生向けのアドバイス本ですが、大人だって人間関係に悩みます。人生を通して課題となるテーマです。
わたし自身、「合わない人ともうまくつきあう」力が欠けているのでは?と考えながら読みました。
人生は、学校・職場・コミュニティ・プライベートのすべてのステージが人間関係を形成する訓練の場だと感じます!
決して自分の責任を感じることなく、これからの振る舞いを考えていくというポジティブ思考で、勇気が湧いて来ます!
悩んだ時に、いつでも手元に置いて読み直した -
Posted by ブクログ
2024年の新一万円札の肖像となる渋沢栄一氏。
先日そのデザインが発表されましたね。
「日本の資本主義の父」と称されるほど、現在
まで続く多くの企業を設立し、日本の近代化を
支えました。
その精神は「論語と算盤」という著書からも分
かるように論語を基礎としています。
特に比較して面白いのは、当時渋沢氏と同様に
多くの事業を興した三菱や三井の財閥系です。
第二次世界大戦後は財閥は解体されましたが、
それまででも渋沢財閥というのは存在しませ
んでした。それゆえ現在にまで続いているの
です。
なぜか。
多くの民間企業を起業して、拡大させていた
のは財閥系と共通しています。この違いは何
か -
Posted by ブクログ
私は世の中何か一つの真理があると思っていた。それをずっと探究(そんなたいそうなものではないが…)するかよようにあれこれと経験したり、本を読んでいたつもりだった。
それはプラトンの言う「イデア」物事の本質を常に探そうとする西洋思想が、いつのまにか自分に刷り込まれていたものだったと、この本を読んで気付いた。
西洋哲学はその後も発展して、カントの言うように、イデアを全て現実世界の経験的認識に当てはめない方がいいと言う考えや、フッサールの言うように現実は微妙にあいまいで概念上存在する100%完璧な存在ではないという考えに至ってきている。
そして、さらにはマルクスやフロイトなどどんどん思想が変化して