マツオヒロミのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
虚構の20世紀初頭。日本のとある地方都市が舞台。
東洋と西洋の混じりあう不思議な近代浪漫にうっとりと見入ってしまう。
オールカラーで見応えあり。
本をめくった途端に紙質がまるで包装紙そのままなのが、う〜ん粋な計らいだと感じる。
エントランスも素敵…もしかしてちょっと見えてるのは、グランドピアノかしらん。
数段ある階段はレッドカーペット⁇など最初から惹かれる箇所がたくさんある。
1階の服飾雑貨・宝飾品からのスタート、よくある百貨店共通のようで裏切らないのがいい。
お客様は、お着物が多いかなと感じるのも昭和初めの頃だからかも。
2階の美粧部で足を止めてる女学生も可愛らしい。
美しい容器にロマンチックな香りに背伸びしてみたけどまだまだ先かなぁ〜。
3階は呉服。百貨店の全身は呉服商だったというのもどこかと一緒だなぁ…と。
半襟を変えるだけでも一気にモダンに。
4階の婦人服にはごく限られた富裕層か、流行の先端にいるモダンガール達がほとんどだったけれど…。
5階の文具では、万年筆を持った着物姿の女性の舶来品大売り出し案内絵葉書が目を惹く。
6階の大食堂は英国風の内装より来店するお客様の動向の方が気になったり…コミックマンガに騙される。
たまに活字から離れて見るだけで満足したいときがある。
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Posted by ブクログ
乙女の本棚シリーズ♪
谷崎潤一郎さん×マツオヒロミさん
読んでみたかった谷崎潤一郎さん。
こういう感じの文章を書かれる方だったんですね〜!
うわ〜読みにク、、、( ̄b ̄)シーッ!
難しい漢字がたくさん出てきたりして、なかなか勉強になりました笑笑
読みにくさはあったけど、なんとも色気を感じる様な美しさのある文章と、マツオさんの妖艶で美しい装画がほんと絶妙にマッチしてて、めちゃくちゃ良かった〜!!
でも正直、この装画がなかったら初谷崎さん、ここまで楽しめなかったと思う。
日常に飽きてしまい刺激を求める男。
そんな男が見つけた「秘密」。
「秘密」というのは、秘密であるからこそ想像を掻き立てさせられ、心騒ぐもの。
暴かれてしまうと、途端に夢から醒めてしまう。
でも秘密と言われると絶対探りたくなるよな〜笑
欲に底なし。それが人間の性かな。
この男はこれからも夢から醒めるたびにずっと、次の刺激を探すんだろう。
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Posted by ブクログ
日常に倦んだ男が、刺激的な”秘密”を持つべく、気まぐれから夜な夜な女装しては街を練り歩く話。
艶やかな着物に身をつつんで、人々の視線を恣にしては悦に浸っていた男だったが、とある晩、すさまじい美貌の妖女に出会う。まさに一顧傾城のその女は、どこかで見覚えがある気がするのだが……。
という感じで、設定も筆致もちょっとエロティックで読みながらドキドキした。
女と再会した明くる日の晩の素晴らしい大雨に始まり、指定された逢い引きのルールはこれまた随分とアブノーマルで蠱惑的だし、退屈な日常からこんな非日常に連れ出されちゃったら行く末は変態まっしぐらですよ。
秘密、というものの危うい快感を伴う蜜の味。
てっきり男を翻弄して楽しむための演出かと思いきや、自分に飽きさせないためだったのか、真実は悪女とみせかけてとてもいじらしい振る舞いだったのが意外だった。
でも女の気持ち分かるな。幻の国に住む、夢の中の女だと思わせておきたい。秘密を暴いたってなんにも良いことなんてないのだから。それはただの現実なのだから。
それにしても表紙絵がすごく好き。白布で目隠しされた男の色気やばい。 -
Posted by ブクログ
イラスト集でもあり、マンガでもあり、小説でもある。
この1冊をどういったジャンルに分類したらいいのか分かりません。
大正ロマンな雰囲気溢れるキラキラとした宝石箱のような1冊でした。
架空の百貨店を舞台にしたショートストーリー。
1階で働く新人デパート店員。
ちょっと背伸びをして化粧品を買いに来た少女たち。
初めての洋装に挑戦する緊張した面持ちの女性。
マンガで描かれるショートストーリーの他に、この百貨店で使用された(という設定の)パッケージデザインや、包装紙、ポスターなどのイラストが満載でした。
影響されやすいので、この本読んだあとにめちゃめちゃ買い物に行きたくなりました。笑 -
Posted by ブクログ
古典文学作品のコミックス化の企画はたまに見かけますが、本単行本は太宰治。執筆陣の多様な解釈で、時代ものあり、現代もの(YoutubeやTwitterやスマホも出てくる)ありの面白いアンソロジーになっています。
それにしても「太宰にはツイッターがよく似合う。」
作家さんそれぞれの個性が出ていてどれも面白いのですが、出色だったのは、羽生生純さんの現代版「親友交歓」!まさに羽生生純さんの作品なのですが、まぎれもなく太宰治の「親友交歓」。
マキヒロチさんの作品「恥」もとてもよかったです。漫画家宛に上から目線のウザいリプを送り続ける男。原作と性別が逆転していて、舞台も現代に移っているのですがこの違和感の無さ。おかしさと哀しさ。
太宰治の痛くてダサくてちょっと哀しいんだけど思わず吹き出してしまうテイストがバラエティーに富んだ編集で楽しめます。
そして原作を久しぶりに読み返してみたくなったので、青空文庫でダウンロード。便利だなあ。