伽古屋圭市のレビュー一覧

  • かすがい食堂 あしたの色

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     祖母が営む駄菓子屋「かすがい」を引継ぎ、店の奥で子ども食堂をしている楓子の元へ日本語を流暢に話す肌の黒い少年・仁がやってきた。
     両親はアフリカの血を引くフランス人だが、仁は日本育ちの為生粋の日本人。だが、見た目が異なる為日本人扱いされず差別を慣れっことしていた。そんな時、仁がベトナムから来たティエンをかすがいに連れてきて…

     何気なく聞いていた「日本はどう?」、「私達は気にしないから。」と言う言葉、実はかなり上から目線だと気付かされました。日本はさほどカラーブランドとは無縁だと思っていましたが、この話を読んで甘い考えだと痛感しました。明らかなヘイトビラも不快ですが、悪意のない言葉ほど無神

    0
    2021年12月31日
  • ねんねこ書房謎解き帖 文豪の尋ね人

    Posted by ブクログ

    ねんねこ書房で働き始めたこより。店主左久路が本業の傍ら受ける萬相談事の解決にともにあたり、さまざまな書に触れて本が好きになっていく。大正時代ごろの本は全然読んだ事なかったので興味深かった。まだ続くのかな?続編読みたい。

    0
    2021年12月14日
  • かすがい食堂 あしたの色

    Posted by ブクログ

    かすがい食堂シリーズの二作目。前作の摂食障害や子供の貧困に続いて、今作では差別という重いテーマに取り組んでいる。安直な解決を目指さないのは前作と同じで、物語の中だけでもカタルシスを味わいたい向きには不評だろう。加えて、今作はテーマがテーマだけに、ディスカッションの部分が多く、多少説教臭さも生じているのは否めない。それでも理想は語らないが、矜持は捨てないヒロインには救われる。

    0
    2021年11月16日
  • かすがい食堂

    Posted by ブクログ

    事があまりにもうまく進んでいくのは小説ゆえに致し方ないかもしれないけど、それにしてもうまいこといくなぁという印象は受けた。
    収録4編それぞれが、それだけで1冊分になりそうなところを端折ったような感じもした。

    それはそれとして、今の日本が抱えるこどもに関わる社会問題を可視化する内容になっている。
    それだけに、一つひとつもっと深めても面白いかもしれないけど、そうしたら重くなっちゃうのかな?という気もする。

    ともあれ、こどもに関わる職や立場の人は読んでほしい。

    0
    2021年10月18日
  • 断片のアリス(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    設定がVR内というとても変わった設定なのが面白かったです。物語の展開もスピード感があり、するすると読み進めていける爽快感がありました。

    0
    2021年08月19日
  • かすがい食堂

    Posted by ブクログ

    読みやすくて面白かった。
    ドラマ作成に関わっていた楓子が駄菓子屋のおばちゃんに(笑)
    まぁ、設定は多少強引な感じもしなくもないが、家庭でご飯が食べられない子どもたちのために食堂を開く…今の時代に求められたお話だと思います。
    家庭の事情、子供の事情などか「すがい食堂」を求める背景はいろいろですが、こういう子供のいるかもなぁっとちょっと考えさせられるお話でした。

    0
    2021年07月24日
  • かすがい食堂

    Posted by ブクログ

    「子どもの貧困」や「摂食障害」など内容はヘヴィで警戒しながら読んだけど、柔らかい文体のせいなのか、思いのほか読みやすくて傷つくほど落ち込むこともなかった。

    子供たちが少しずつ変わっていくのがおもしろくて、これからどうなるか気になった。続編が出たら読んでみたい。

    0
    2021年07月03日
  • かすがい食堂

    Posted by ブクログ

    駄菓子屋兼子供食堂を開く事になった楓子、貧困や摂食障害の問題を抱える子供達の居場所となる、かすがい食堂。
    子供達の未来に希望あれ、楓子もね子供達から、希望や憧れになる女性へと成長あれと応援してた自分。子供食堂は助かりますね

    0
    2021年06月29日
  • 冥土ごはん 洋食店 幽明軒

    Posted by ブクログ

    私の大好きな”世にも奇妙な物語のラストの話の原作になりそうなお話”。主人公の和泉沢悠人はいい匂いに誘われてとある洋食店に入った。無職だった悠人はその店でアルバイトすることになるのだが、この店には珍しい客が来る不思議な店だった。
    幽明軒という洋食屋には、たまに死者の客が来る。好きな洋食を一品選んでもらい、最後の晩餐を楽しんでもらいながら、生前思い残したことを聞き、出来るだけ解決してあげる、という話。
    作中に登場する料理はどれも美味しそうで、寝る前に読んでいるとお腹がすく。文字の飯テロと言える作品だろう。前半は主人公よりも客である死者のほうが描かれている感じだが、後半になると主人公の生い立ちなども

    0
    2019年10月05日
  • 冥土ごはん 洋食店 幽明軒

    Posted by ブクログ

    少し変わった設定だけど、色んな面でとてもシンプル。
    でも物足りなさを感じない素敵な匙加減、安心安定のフォーマット。

    解説にもあったけど、ナポリタンの表現は最高ですねー!

    0
    2019年09月12日
  • 落語家、はじめました。~青葉亭かりんの謎解き高座~

    Posted by ブクログ

    伽古屋氏、初読み。
    落語が題材ということで気になって読んでみた。

    ミステリー感は極小だけど、最近はそういうほうが好みかも。
    前向きなストーリーで楽しく読めました。

    会話のテンポも含め文章の相性が良さそうなので、
    他の作品も読んでみようかなと思える作品でした。

    ただこの作品に限らず、アニメな表紙カバーはどうにも好きになれないなぁ…

    0
    2019年06月14日
  • 散り行く花

    Posted by ブクログ

    設定の妙に膝を打つ。
    よくぞこの設定を思いついたな……!と。

    罪を犯した女たちと、その罪の匂いを嗅ぐ絵師。
    女たちが罪の呵責から解放される瞬間の美しさのため、絵師は女の罪の謎を解く。
    芥川龍之介の「地獄変」をも彷彿とさせる、芸術家の残酷と、不思議な寛容。

    一話目が一番びっくりした……
    まさか!という展開。

    美しく、官能的。
    また、時代や花などがモチーフになっているところから、連城三紀彦先生の傑作短編集「戻り川心中」を思い出したが、偶然であろうか。

    に、しても茂次郎さんは天然タラシだな……
    子供がいるという設定に、何気にショックだったw

    0
    2019年06月07日
  • 冥土ごはん 洋食店 幽明軒

    Posted by ブクログ

    コンセプトとしてはシンプルで、お話そのものも素朴。でも洋食にある種のノスタルジーを感じるからなのか、雰囲気はとてもいい。来店する死者達の時代がバラバラなのが、何気にこの作品の味を演出していると思う。
    この1冊で物語の輪は閉じてるけど、主人公の今後も含めて続編を読んでみたい。

    0
    2018年12月24日
  • ねんねこ書房謎解き帖 文豪の尋ね人

    Posted by ブクログ

    割と面白かった。関東大震災後の神保町が舞台ですが、あまり時代がかった感じはないです。ミステリーとしてはライトで、さらっと読めてしまいます。いろいろ謎を残しているので、続きそうな感じですね。
    ちなみにねんねこ書房ですが、猫はあまり関係ありません。

    0
    2018年08月06日
  • 散り行く花

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「僕には、罪を背負った女の匂いが、見えるのです」
    犯した罪を一人で抱え込む美しき女達の、激しく妖艶な業を封じ込めた絵に纏わる連作短編集。

    大正時代、美人画で有名な人気絵師・茂次郎の探偵顔負けの推理力が冴え渡る。
    男達から理不尽に抑圧され不幸な環境に喘ぐ女達を、苦悩から解放させ救おうと奮闘する茂次郎。
    飄々と女達の罪を暴く茂次郎の姿に親近感を持った。
    物語の原点とも言える『蜜柑ノ種』の、彼女の選んだ路は切ない。
    それは決して赦されるものではないけれど、彼女の望んだ細やかな夢だけは、茂次郎の絵の中で永遠に遺されたのだと思いたい。

    この物語はドラマ化したら面白そう。

    0
    2018年04月08日
  • 断片のアリス(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    電脳空間のサバイバルゲーム、だけで終わらないのがただのサバイバルゲームではなくここを舞台にしたSF小説な感じです。いかにもSFな終わり方で気持ちいい。

    0
    2018年03月30日
  • 断片のアリス(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    なかなか面白かった。全感覚VRだけど、世界観的にはSAOよりも「GAME WARS」のOASISに近いかな。閉鎖環境でのサバイバル脱出ものですが、VRの設定をうまく活かしています。世界観的には1作で終えるのはもったいないですね。

    0
    2018年03月06日
  • 落語家、はじめました。~青葉亭かりんの謎解き高座~

    Posted by ブクログ

    漫才師になる夢破れて落語と出会い落語家を目指す香乃が、日々の修行の中で出会う謎を兄弟子舎林の助けで探る。毎回落語の話に絡めたストーリー、ドラマ「タイガー&ドラゴン」みたい。落語界の東京と上方の違いや落語の話も語られて興味深かった。シリーズ化したらいいのに、してないのかな。

    0
    2018年01月10日
  • からくり探偵・百栗柿三郎

    Posted by ブクログ

    百栗柿三郎が難事件を解決する物語が4篇だが,登場人物が順に関連を持ってきて最後の「惨劇に消えた少女」で解き明かされる構成は非常に楽しめる.時代は関東大震災後の大正時代だが,あまり古さを感じさせない.柿三郎と千代のコンビが軽妙な会話で事件を解析する過程が楽しめる.

    0
    2016年03月22日
  • からくり探偵・百栗柿三郎

    Posted by ブクログ

    大正ミステリー。実際にシャーロックホームズが活躍した頃の日本を舞台にしているところが面白い。
    是非シリーズ化して欲しいところだが、この作者はそんな読者の希望をぶった切ってしまう潔さがある。そこもこの作者の魅力の一つだ。

    しかし、主人公である百栗柿三郎の出自についても十分物語ができそうな気がする。大正時代そのものにロマンを感じる風潮があるので、大正ミステリーというのは一つのジャンルとして成立すると思うのだが...

    0
    2015年03月15日