伽古屋圭市のレビュー一覧
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最初はその古さに直ぐに引っ越す!と意志を固めていた主人公伊緒が下宿先の猫をクッションに、馴染んでいってる。
諸事情から、関西から東京に自分を“探し”に上京した主人公。
そんな。かんたん、見つかるわけないよね?
自分の生きてる意義だなんて。
大層なものを見つけようとしたら、尚更よね。
昔から思ってたけど、自分探しにバックパック旅行でインドとか行っちゃう人いるけど、貴方が感じた自分はただのカルチャーショックであって、探していた自分は大したことなかったってことが大半だから。どっからくるの?その自信?異国情緒溢れた国を旅すれば見つかる“自分”っでのがあるって。
その点,主人公は割合謙虚。見つか -
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シリーズ第2弾。
駄菓子屋『かすがい』を継いで、店の奥で子ども食堂を始めてから一年後。
食堂を始めるきっかけとなった翔琉も小5になり、亜香音も中一になったが通っている。
イジメにあってるのではと思っていた亜香音だったが、単に貧しくて晩ご飯もなく、何かを得るために落とした駄菓子を拾って食べたり、みんなのランドセルを持つことでお金をもらってたりしたわけだが、今回はそのイジメてたと思われた子が家出してるんだと連れてきて…。
今回の話のなかで特に気になったのは、肌の色の違う子が、お店に来たことで起こる問題がかなり強烈だったこと。
第四話のわたしの色、あしたの色では、差別にあった本人の声がかなり響い -
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気になったことなど
・エス: sisterの頭文字からきた隠語。1910年代より現れ、「お目」「おでや」などの他の隠語を抑えて一般化した。
・ たれ、だれ: 近世中期あたり(江戸時代)から変化し始めた。
・ 現在の原稿用紙が一般化し始めたのは明治時代中期くらいから
探偵なんてものは実につまらない行為で、不遜なことであり、真実を炙りだすことが常に正しいとは限らない。それで果たして人が幸せになるのかどうか、僕には判断がつかない。
悪、人を殺すということは許されないことだが、否定できない自分がいること。
以前読んでなかなか面白かった本に続きがあったので読んでみた。
あらすじは前作の続きで -
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主な登場人物は元教員の三吾と、小学四年生の息子真司。真司の友達の隆之介、隣のクラスの茉由利。
三吾の元教員という経験からの話や、教育に対しての見解などが、興味深く、また、共感する内容だった。
三吾の父で真司の祖父である康太郎が、孫の真司との会話の際にジェネレーションギャップを感じさせるのも、康太郎の年代を感じて良い。
幻冬舎文庫の、遠藤彩見著「給食のおにいさん」シリーズを読んだことがあるが、似通ったものを感じた。
どちらも「教育」が関わる本なので、当然といえばそうである。
伽古屋圭市さんの作品を読むのは初めてでした。
面白かったです。続刊が出ることを期待します。 -
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ネタバレ毎回考えさせられるこのシリーズ。
今回はヤングケアラーと子育てについて考えさせてられました。
高校生の三千香は母子家庭で育ち、怪我の後遺症で働けなくなった母の代わりに家事を行う。そんな三千香を見かねた楓子はかすがい食堂に誘うが、頑なに拒否をして…
あまりに頑なな三千香の性格が、かなりしんどかったですけど、最後までかすがい食堂には通わないってのは驚きでした。人にも自分にも厳しいけど、それが必ずしも正しいとは言えず。
以前出てきたアフリカ系フランス人のエミリーの言葉で、「しつけではなく暴力」ってのが身にハッとさせられました。
楓子も三千香の言葉で、かすがい食堂の存続を考えていましたが、もう少 -
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ネタバレまさかこんなにかわいいほのぼのした表紙の本が子どもの社会問題に切り込んだお話だったとは。
摂食障害の子以外はシングル家庭の貧困問題。
子どもに関わる問題はどうしても親が絡んでくるから難しいんだよね。
親のプライドが邪魔をして支援の手を拒んでしまう。
でも食べられなくて困るのも食に関しての正しい知識やマナーが得られずに困るのも子ども。うーん辛い。
結局こんな時に一番早く気づいてあげられるのはかすがい食堂のような場所なんだろうなぁ。
子どもだけでは得られる情報が少なすぎる。
だから大人の力が必要なのよね。
だから親のプライドなんて捨てて支援の手を掴んでもらいたいと思う。
「人に頼ってもいい」これが -
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シリーズ3作目。
今回はヤングケアラーの姉弟の話をベースに、子どもとの接し方(しつけ、教育方)について書かれていた。
叱る、高圧的に命令する、恥をかかせる、罰則を与える、等。
ここに掲げた接し方をしているとどうなるのか。
子供相手の仕事をしていると、その保護者との関わりもあります。
自分の子供に対して、平気で酷い言葉を使う人もいます。側にいるこちらが恐ろしく感じるくらいの事もあります。
そういう言葉を受け取った子供は、これ以上傷つかないようになのか?自分をかばって、嘘をつくことがあります。
そういう場面に出くわすと、少し悲しく辛くなります。
今作も考えさせられるテーマでした。