伽古屋圭市のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ伽古屋圭市さん、初読。
大正時代に活躍した画家の、未発表作品を寄贈したいという申し出を受け、学芸員の鷲尾つぐみが目にした美人画は、圧倒的な力を持っていた。
「僕には、罪を背負った女の匂いが、見えるのです」….当代の人気絵師として知られる茂次郎が、モデルとして選んだのは、人を殺めながら、罪を隠して生きる女性たち。
茂次郎は、何故そんな女性たちを題材に求めるようになったのか。
4つ目に配された、冒頭の絵のモデルである雪江の物語で、晩年まで茂次郎の求め続けた…もしくは囚われ続けた女の美しさの秘密が明かされる。
表紙の絵と、帯の文句に惹かれて手に取った。
ミステリというより、不思議譚の趣。
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Posted by ブクログ
なんと言っても、円紫さんがいるからなあ、そして落語を題材にしたミステリー、先行作品もかなりの数になったなあ、と思いながら読みました。
楽しく読み終えたので、よい作品だったと思います。
登場人物はなんというか淡い雰囲気で、特殊な世界を題材にしながら、あまりその特殊感が強調されず、それが、主人公の悪戦苦闘ぶりをふんわりと伝えているのかな。
兄弟子二人のキャラクターは今後育っていくのだろうか。
そのほか、今後を大いに期待させるところの多い作品でした。
この小説とは話が別ですが、「たちぎれ線香」は何度聞いても、涙が落ちます。素晴らしい噺ですよね。