伽古屋圭市のレビュー一覧

  • 猫目荘のまかないごはん

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    主人公は再就職も婚活も上手くいかず焦る新入り
    俳優志望 YouTuber 
    オープンリレーションシップ
    アセクシャルなど
    個性的なメンツをリスペクトしつつ
    自分の道を見つけるまでの物語

    主人公の考え方が
    柔軟になっていくのは
    やっぱり人との出会いしかないよねぇ

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    2024年01月16日
  • クロワッサン学習塾

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    タイトルからもっとゆるくほのぼのしたストーリーを期待してたんですが、思ったよりダークな感じでした。
    元教師の目線で色々な物事を捉えていく、そんな感じがしました。

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    2023年12月19日
  • クロワッサン学習塾

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    元教師の三吾は、小学4年の息子を連れて実家に戻り、父が営むパン屋で働く。
    息子と同じくらいの少女がパン屋で万引きをするところを見てしまい…。
    その騒動をきっかけに母親が宿題を見てくれない、ということから自分にできることがあるはずだと思い、その母親と多少のいざこざ的なことがありつつも店の定休日に学習塾的なことを始める。
    他にも息子の同級生が、ディスレクシアだと気づいたり…。

    元教師ということもあって、子どもに対してどうすればいいのかとか、取り返しのつかない状態になる前に避けれたらという思いが伝わってくる。

    ちょっと説教くさいところやボランティア精神が強いのでは…と思うところも三吾だからか。

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    2023年12月03日
  • かすがい食堂 夢のゆくさき

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    シリーズ第3弾。

    駄菓子屋の奥で子ども食堂を始めて約二年が経つ。
    楓子のおせっかいは、相変わらずと言えばいいのか…。
    今回は、高校生の三千香が同じ商店街で買い物をする姿を何度か目にして、「ヤングケアラー」だと確信し、うちの食堂へ来ないか?と誘うのだが…。
    しつこく誘われるのにウンザリ気味の彼女は、弟と参加するが、これっきりだと言う。
    辛辣な意見を澱みなくズバズバというのに一瞬度肝を抜かれる。
    そこまで言うんだ…と。
    弟だけが姉の態度を謝って、週に一度参加するかたちになるのもあり…なのか。

    今回はこのほかにも子育て関して、考えさせられることが多い。
    しつけは、教育は、恐怖や懲罰による支配では

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    2023年11月27日
  • かすがい食堂

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    映像業界で働いていた春日井楓子は、激務で仕事を辞めてから祖母が営む駄菓子屋『かすがい』を継ぐ。
    どうにか慣れた頃、ひとりの少年が来るたびにきっちりと三百円分のお菓子を買うのに気づく。
    まさか、これが晩ご飯とは…。
    これをきっかけに店の奥で、三百円の駄菓子の代わりにハンバーグを作っていっしょに食べる。

    シングルマザーで貧困家庭、時間もなく子どものことも見る時間がない状態では、晩ご飯も毎日作れていない。
    それでいいわけはないが、どうしようもないということだろうか…。

    楓子は、居場所のない子どもたちのために、みんなで囲む食事が美味しいことを気づいてもらえたらという思いもあるのかもしれない。

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    2023年11月25日
  • ねんねこ書房謎解き帖 文豪の尋ね人

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    職探しでようやくたどり着いた書房は
    よろず相談もしていた。

    粘り勝ち就職、と思っていたら
    何故店長が渋っていたか、も判明。
    時代背景を考えると、確かに女性一人は危ないかも。

    本を売り、相談をして謎を解く。
    人死はないので、日常ミステリー、に分類しても
    大丈夫でしょうか??
    最後、関わってはいますが、違いますし。
    探し人は、いつか分かるのでしょうか??

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    2023年11月22日
  • 冥土ごはん 洋食店 幽明軒

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    亡くなった人が最後の晩餐を食べに来る洋食店。思い入れのある料理を提供し、店主は死者の話を聞いて心残りを紐解いてゆく。死んだ原因を探るとか犯人を探すとかじゃなく話を聞いてそれに対する解釈を伝える感じ。死者は話を聞いてもらうことで心残りが解消され美味しいご飯を堪能して去ってゆく。ご飯が美味しそう。

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    2023年11月08日
  • 猫目荘のまかないごはん

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    タイトルから、おいしいものたくさんで、猫が活躍すると思ったんだけど、ちょっと予想とは違ったー。
    決して嫌いなタイプのお話ではないのだけど。
    猫目荘の2人の大家さんを含め、住人たちもそれぞれに魅力的だし。猫のボタンももちろん可愛い。
    主人公の伊緒だけでなく、他の住人のことももっと知ってみたくなった。
    シリーズ化、あるかな。

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    2023年10月29日
  • かすがい食堂

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    人間は何のために食べるのか?その問いに答えを探し、さまよっている子供たちがでてくる。いや、答えを探しているのは子どもたちではない。何に困っているのかも分からない子どもたちに寄り添い、いっしょに答えを探している駄菓子屋かすがいのおばちゃん楓子が主人公の物語である。献立を決めて、買い物に行き、調理をする。そんな当たり前のことが当たり前ではなくなっている子どもたちがでてくる。いや、コンビニ弁当やUber eatsが大活躍の現代では、どちらが当たり前か、、?毎回の食事風景からは、たちのぼる湯気や鼻をくすぐる匂い、美味しい物を食べた時の笑顔まで見えてくる描写で、こちらまでお腹が空いてくる。やはり、食べる

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    2023年08月10日
  • かすがい食堂 夢のゆくさき

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    ネタバレ

     子育てや躾を学び考えるということは、人間とは何かという根本を問いかける作業でもある。駄菓子屋かすがいの店の奥で子ども食堂を営む春日井楓子はお節介をやきながら、子どもたちと一緒に成長していきます。読み応えのある作品です。加古屋圭市「かすがい食堂 夢のゆくさき」、シリーズ№3、2023.4発行。

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    2023年06月28日
  • クロワッサン学習塾

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    新味を出そうと色々マイナーチェンジは加えているものの、物語の基本構造が「かすがい食堂」と同じなので、同工異曲の誹りは免れ得まい。とはいえ、本作では主人公が元教師と設定されているので、今の学校や教育が抱えている問題点をストレートに斬る部分が多く、今子供の問題を考えるならここがやっぱり本丸だよなあという気にさせてくれる。ある時点までは機能していた、一生懸命に勉強をして、テストでいい点を取り、良い学校に入って、大企業もしくは官公庁に入れば人生安泰という成功モデルは、今や完全に無効化している。大企業に入ったからと言って、今は何も保証されないし、中央官庁なんて単なるブラック職場である。にもかかわらず、大

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    2023年06月16日
  • かすがい食堂

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    ネタバレ

    東京の下町にある駄菓子屋"かすがい"の奥の台所で、子供に食事を提供する"かすがい食堂"。提供するとは言っても、食べる子供も一緒に買い物したり料理をする変わり種の食堂だ。
    世にいう"子ども食堂"程規模の大きなものではなく、家庭や学校などで問題を抱えた近所の子供数人に、食事を共にすることで息抜きをさせてくれる場にもなっている。
    "かすがい"の店主・楓子が、子供を見下したり一方的に施したりするのではなく、常に同じ目線でじっくり向き合い寄り添う姿勢に好感が持てた。

    ネグレクト、摂食障害、貧困。現代の子供たちを取り巻く問題

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    2023年04月29日
  • かすがい食堂

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    親の事情で食に恵まれない子供達に、食事の一助とすべく手を差し伸べる駄菓子屋の楓子。夫々の子の置かれている立場、環境に配慮しながら何が出来るのか、試行錯誤しながら共に成長していく様が清々しい。

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    2023年04月27日
  • からくり探偵・百栗柿三郎

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    読み終わった最初の感想は「う~ん微妙」。

    理由としてはトリックのリアリティの無さ。大雑把ともいえる。

    例えば、第一話に出てくるホムンクルスとそれを入れた容器。”本来は強い刺激臭のする特殊な溶液にひたされていた”と書かれているのでそれはおそらくホルマリン(ホルムアルデヒド)。

    こんなものが換気がしにくい地下で開封されたら、少なくとも残り香くらいはあると思う。ましてやそれを包んだもの(布)を持ち出す(人がいる部屋を通る)なら、気付かない人がいないと思うのだけど。これが念入りに準備されたものなら尚更。

    各話間の幕間(大正という時代設定から、おそらく東京大震災の出来事)は、この後どうなってしま

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    2023年04月03日
  • かすがい食堂

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     主人公は楓子・25歳。会社を辞め、祖母から創業60年の『駄菓子屋かすがい』を引き継ぎます。ある日、300円分のお菓子を食事代わりに購入する少年を見るに見かね、集客や商売抜きに『かすがい食堂』を始めます。
     ネグレクト気味の母親と少年、摂食障害と少女など、困難を抱えている子どもたちに寄り添い、食べる意味をともに考えながら、人と未来を食でつないでいく展開です。
     店名の「かすがい」は苗字なのですが、「子はかすがい」の通り、楓子が暗に何かと何かをつなぐ役割を果たす例えでもあるのでは、と考えます。
     貧困などの難しく重い問題へ、少し楓子のお節介・介入が過ぎているようですが、一人でできることの限界を認

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    2022年09月23日
  • かすがい食堂 あしたの色

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    ネタバレ

     駄菓子屋で大人が買っているのは、お菓子ではなく、思い出w。 加古屋圭市「あしたの色」、かすがい食堂シリーズ№2、2021.11発行。今回は「差別」がテーマでしょうか・・・。難しかったです。悪気のない差別、見えない差別・・・。「リラックスして読みたいな」が正直な読後感です。

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    2022年05月26日
  • からくり探偵・百栗柿三郎 櫻の中の記憶

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    『からくり探偵・百栗柿三郎』続編。

    発明家兼探偵の柿三郎先生が様々な謎を解いていく四話と、序章、幕間、終章からなる構成です。
    通いだった女中の千代さんが住み込みになり、前作の事件に関わっていた玉緒ちゃんも同居して“表”に出ております(その先の“若紫”的展開には触れられていませんでしたが・・)。さらに、犬のハチも加わって、何だか楽しそうな「百栗庵」です。
    前作でのご活躍のお陰(?)で、本書ではすっかり“名探偵”扱いの柿三郎先生。今回も安定の名推理を見せてくれます。
    そして、女中兼助手の千代さんも第三話「さる誘拐の話」では、なかなかの謎解きを披露してくれます(勿論、柿三郎先生の補足は必須ですが)

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    2022年03月17日
  • かすがい食堂

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    ご飯を食べさせたくなるのはわかるけど親から怒られるよ…と思ってしまう自分も嫌になるが、簡単なようで難しい問題が今後も続くのだろう。続きが楽しみ。

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    2022年03月07日
  • かすがい食堂

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    あっという間に読めてしまう。文章が、平易。
    駄菓子屋をやっていると、自然と子どもたちのことが、わかってくるし、気にもなってくるだろう。ちょっと、介入しすぎで、おせっかい。簡単に解決する。子どもにお説教ぽくないようにと言いながら、お説教ぼい。

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    2022年02月14日
  • かすがい食堂 あしたの色

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    駄菓子屋のお姉さん、子ども食堂で世界と出会う!
    多様なお客さまをほかほかごはんでお出迎え
    なんて帯には書かれていた。
    確かにそうなんだけど、想像していたよりも内容の濃い作品でした。
    色々と考えさせられたし、これからも考える事の多いテーマだと思う。

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    2022年01月24日