伽古屋圭市のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
猫飼いは猫の絵が本の表紙についてるとついつい手に取ってしまう。
小説のなかで、決して猫スキスキ~だけではなく要所要所で猫をさわって元気もらう、現実味のある登場のしかたです。
夢を追いかけるのは無駄なのか、親に否定された生き方をしてていいのか…悩む『(元)漫画家』の主人公。
この中で、ちょこっとだけ出てくる叶ちゃんが鋭い。将来やりたいことは、と聞かれて『イタリアの、森と湖のそばでくらすこと、国連で地球温暖化に取り組みたい』こと。すごいねぇ素敵な優等生だ、と思ったら、叶ちゃんはもっとすごかった。『違うよ、地球は守らないし、私たちには守れない。どこまで行っても人間のための活動だよ。だって、…』ほんと -
Posted by ブクログ
日本の教育制度や担任による指導の限界を探り、元教員である主人公がそれをアシストする、という物語。おもしろい。教育とは何かを考えられる。
p.52
地域差はあるのだろうが、自分が子どものころ、宿題の丸つけを親にやってもらってから提出する、というやり方はなかったように思う。教員になるために勉強しているとき、最近はこういう方法が出てきていると知ったのである。
理由はさまざまにあり、親自身に学習に参加してもらうのが大きな目的のひとつだろう。通知表の数字や教師の評価だけでなく、自分の子がなにが得意でなにが苦手かをじかに知ってもらい、親子による学習の機会を促すためである。親の負担は多少増えるが、子ど -
Posted by ブクログ
前回のいおちゃんが大家になってからの大家目線でのお話かと思ってたら新しい主人公のお話だった。
好きなことを仕事にするっていうのは好きなことが純粋に楽しめなくなるって分かってたけど実際今回読んでみてやっぱり辛いなって思った。
やりたいことがなくても人は生きていかなきゃいけないし、簡単に死ねないし、生きるなら楽しみたいし、でもどうやったら楽しめるのか分からないし。みたいな事をずっと考えちゃうのだけどやっぱり1人でこもってたらなにも変わらないよなって再認識した。
色んな人の色んな人生観とか考え方を見て、聞いて、話すから自分の価値観も広がるんだなって。
私もそうしなきゃなって。外に出なきゃなって思った -
Posted by ブクログ
優しい気持ちになる一冊でした!
駄菓子屋「かすがい」の雰囲気や香りが想像できる心がほっこりする物語です^^
楓子は訳あって仕事を退職し、駄菓子屋の"おばちゃん”(25)として祖母が営んでいた「かすがい」屋を受け継ぐ。
駄菓子屋「かすがい」は地元の小学生たちから愛され毎日子供たちの声が絶えない。
でもその中には問題を抱えた子もいる。
貧困家庭や親の仕事の都合、摂食障害といった様々な悩みを抱えた子供たちを楓子は「食」を通じて救う物語です。
ただ "ご飯を食べれば解決!!” のような考え方ではなく、それぞれの問題に深く入り込み考えさせられる一冊でした。