【感想・ネタバレ】クロワッサン学習塾のレビュー

あらすじ

元教員のパン屋さんが無料塾を開く!
小学校の教員を辞め、実家のパン屋で働く三吾は、店でみかける少女が気にかかっていた。彼にはかつての教え子への後悔もあって……。

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Posted by ブクログ

小学校の教師を辞め、パン屋を営む主人公。
子供達との関わりがすごく素敵で
子供達を一人の人としてちゃんと見ていて、しっかり学びになるようにアシストしている。
クロワッサン学習塾、子供の頃にあったらなー。

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2025年10月14日

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読みやすく、面白かったです。
黒羽さんに見つけてもらった子供達は本当にラッキーだなと。次巻も読むのが楽しみです。
近藤さんが妙にリアルに感じました。

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2024年07月27日

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学習塾に通う子どものそれぞれの悩みが
丁寧に書かれていて面白かったです。
クロワッサン学習塾の名前の由来がわかってスッキリしました。

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2024年06月11日

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「ねぇ、なんで勉強しなきゃいけないの?」
と子供に聞かれた時、ちゃんとした答えを言える大人はどれくらいいるんだろう。
私もこの本を読む前は、「勉強をしないと苦労するからだよ」と、あやふやな回答しかできなかった。
だが、主人公の黒羽三吾の答え方を読んで、私はやっと納得する答えを見つけたなと思った。

小学生の頃って、なぜか分からないが、親に内緒で危ない行動をしたい気持ちがある。(私は、特に何もしなかったはず…。)
だからか、息子の真司が親に内緒で冒険に出かける物語を読んで、ちょっと懐かしいなと思った。
激しく叱咤するのではなく、行動を客観的に振り返りながら、良い点・悪い点を息子自らに考えさせる、こういう怒り方も良いなと思った。

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2024年05月22日

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パン屋×教育。
とても興味深いお話で、教育者として学ばされることがたっくさんあった。。学ぶってどういうこと?を再確認するためにまた読みたい。

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2023年07月10日

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街のパン屋さんを舞台に、元小学校教諭ので現在2代目修行中の主人公が小学生の息子とその同級生達を相手に無料塾を開く。 商売でなく、また画一的な詰め込み教育ではない学習の場を、さまざまな事情を抱えた子どもたちとともに築いていく様子が丁寧に描かれていた。 自由研究を取り組ませてくれるなんて自分でも通いたかったかも。

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2025年03月14日

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日本の教育制度や担任による指導の限界を探り、元教員である主人公がそれをアシストする、という物語。おもしろい。教育とは何かを考えられる。

p.52
地域差はあるのだろうが、自分が子どものころ、宿題の丸つけを親にやってもらってから提出する、というやり方はなかったように思う。教員になるために勉強しているとき、最近はこういう方法が出てきていると知ったのである。
理由はさまざまにあり、親自身に学習に参加してもらうのが大きな目的のひとつだろう。通知表の数字や教師の評価だけでなく、自分の子がなにが得意でなにが苦手かをじかに知ってもらい、親子による学習の機会を促すためである。親の負担は多少増えるが、子どもにとってもうまいやり方だと思う。

一方で、教員の負担軽減という側面も一部にはあるだろう。確認するだけなら時間も手間もかなり省ける。もっとも、きちんと見ようとすれば親による丸つけの有無にかかわらず、時間はかかるものだ。
子どものためにと使命感を持って、丁寧な仕事をしようと思えばいくらでも時間と手間はかけられるし、楽をしようと思えば手を抜くこともできる。いずれも給料は変わらない。余分にかけた手間の対価は笑顔や感謝など無形のもので、それすらないことのほうが多い。子どもの成長という、ほとんどの場合は確認のしようもない充実感、あるいは自己満足。
それが教員の仕事であり、現実でもある。
わたしを指導してくれた先輩教員も、積極的に親を宿題に巻き込む主義の人だった。
比較的早く実践していた人物かもしれない。
その理念は賛同できるものだったので、べつに楽をしたいからとかではなく、わたしもまた親に丸つけをしてもらったり、確認してもらったり、親子で取り組むような宿題を積極的に出していた。

p.56 ったのではないか。
学校からドロップアウトしたこと自体が悪いとは思えない。学校など必要のない人間もいるし、外で学ぶ方法もある。けれど彼女は、松村結梨は、自分の人生を修正する力を持てなかった。助けを求める方法を知れなかった。
教育とはなんなのか。
学習とはなんのためにあるのか。
割り算なんてできなくたっていい。電卓のほうが百倍速く、正確にやってくれる。県庁所在地なんて知らなくたって困らない。ネットですぐに調べられる。
でも、だからといって学習が不必要だなどとは思わない。学習は知識でなく、その先にある”考える力”を、究極的には“よりよい人生”を掴むためにあるものではないの
か。
なぜ自分は、日本の学校は、彼女にそれを与えることができなかったのかー。

p.254 後悔、葛藤、やり残したこと、正直それらは山ほどある。
教育とはなにかー。
教員時代に見出せなかった答えを、いまも追い求めているのかもしれない。はっきりした答えは、きっと一生かかっても見つからない気がする。けれど見つけようと試行錯誤することに意味があるのではないだろうか。
この学習塾は、その答えを見つける旅の出発点になるんじゃないか。そんな予感がしていた。

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2025年01月09日

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元教員のパン屋さんのお父さんが、息子とその友達相手に無料塾を開催する。
親が忙しくて、宿題を見れない子供、ディスレクシアを抱えた子供、子供らしい冒険と失敗。全てを受け入れて学びにつなげる。
学習の理想、教育についても、一家言あるお父さん。
理解できるけど、理想は理想。実際には無理だよ!みんないっぱいいっぱいなんだよ!とも思った(笑)

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2024年09月27日

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元小学校教師のパン屋のおじさん黒羽三吾が、ある事件で知り合った女の子がきっかけで、息子を巻き込んで始めた『クロワッサン学習塾』。
生徒それぞれに合わせた個別指導で、時には勉強以外のことも教えてくれる。
こんな学習塾だったら勉強が好きになれるかも。

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2024年09月12日

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続編前に再読!

真司と同年代の子供をもつ者として為になりました。最初に読んだときもそうでしたが、大事な事を思い出させてくれました。

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2024年05月26日

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☆4.5

タイトルやあらすじから、元小学校教諭である三吾が、パン屋さんで働きながら塾を開くお話なのかなぁと思いながら読み始めたのですが、気付かされることや考えさせられることがたくさんあるそんな物語でした。

ミステリー要素もあったり、子供たちの成長を感じられたり、心に響く言葉がたくさんあったり…と1冊でとても楽しめる作品でした!

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2023年08月06日

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教員を辞めて家業のパン屋を継ぐために、小4の息子と実家へ戻ってきた黒羽三吾。そこで万引きをした少女・一条茉由利が学校の宿題で困っている事を知り、無料塾を提案するが…

ほのぼのしている様でかなりビターなストーリーでした。
かつての教え子を救えなかった贖罪、そして教師と言う職業の疑問。奥さんと別れた経緯にはあまり触れていませんでしたが、子供が父親についてきたのがちょっと意外でした。そこら辺もう少し掘り下げて知りたかったです。

教師を辞めたからこそ見えてきた「学ぶこと」が、とても考えさせられました。

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2023年08月01日

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主な登場人物は元教員の三吾と、小学四年生の息子真司。真司の友達の隆之介、隣のクラスの茉由利。

三吾の元教員という経験からの話や、教育に対しての見解などが、興味深く、また、共感する内容だった。
三吾の父で真司の祖父である康太郎が、孫の真司との会話の際にジェネレーションギャップを感じさせるのも、康太郎の年代を感じて良い。

幻冬舎文庫の、遠藤彩見著「給食のおにいさん」シリーズを読んだことがあるが、似通ったものを感じた。
どちらも「教育」が関わる本なので、当然といえばそうである。

伽古屋圭市さんの作品を読むのは初めてでした。
面白かったです。続刊が出ることを期待します。

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2023年06月12日

Posted by ブクログ

読みやすくて短時間でサクサク読めた。
学校の先生がみんなこんな人だったらいいのに!と思うとともに、学校の先生じゃないからこそ、ここまでできるのかも?との気持ちも。
学校は勉強を教わる場所でもあるけど、それ以上に例えば集団で行動することとか、意見のぶつけあいをしたり、自分とは違う意見を聞いて取り入れたり、そういうのが大事なんだと思うな。
ちなみに私もパン大好きです!

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2025年11月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

元教師が実家のパン屋を継ぎ、修行中の中、勉強を教えたり、パン屋とは関係ないことでいろいろと奔走する話。
勉強を教えてもらえてパンも食べられる、羨ましいです。

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2024年11月01日

Posted by ブクログ

パン屋さん要素はあまり感じられなかったような…
もちろんパンは登場するけれど印象に残らない感じ。
元教師要素が強かったです。

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2024年09月25日

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神奈川県三浦半島、横須賀市に近隣する農地の広がる住宅街のクロハ·ベーカリー
三吾は教員を辞めて
小4の息子の真司と地元に戻って
父が営むこのパン屋で働きはじめる
そして無料で
真司の友人達に勉強を教えることになる

学ぶとは何かを考えさせられる
子供達と三吾の関係が大人と子供ではなく
人間と人間の関係で
お互いがプラスにはたらく関係になっていて良い
少しミステリーな部分もあり
続編も少し気になった

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2024年07月29日

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元教師の三吾は、小学4年の息子と実家に戻り、父が営むパン屋で働き始める。

なぜ勉強しないといけないの?なんの役にたつの?
というような疑問に、きちんと答えているところが好感度高い。
あとパンおいしそう。

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2024年07月28日

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パン×教員

全然絡むことのない2つのものがどんな風に絡むんだろう、、、(  ૢ•̅_•̅)と思っていたのですが暖かく時には深刻なシーンもあり面白かったです。

元教員としての視点や母親の視点、両方が読めて良かったです。

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2024年04月29日

Posted by ブクログ

タイトルからもっとゆるくほのぼのしたストーリーを期待してたんですが、思ったよりダークな感じでした。
元教師の目線で色々な物事を捉えていく、そんな感じがしました。

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2023年12月19日

Posted by ブクログ

元教師の三吾は、小学4年の息子を連れて実家に戻り、父が営むパン屋で働く。
息子と同じくらいの少女がパン屋で万引きをするところを見てしまい…。
その騒動をきっかけに母親が宿題を見てくれない、ということから自分にできることがあるはずだと思い、その母親と多少のいざこざ的なことがありつつも店の定休日に学習塾的なことを始める。
他にも息子の同級生が、ディスレクシアだと気づいたり…。

元教師ということもあって、子どもに対してどうすればいいのかとか、取り返しのつかない状態になる前に避けれたらという思いが伝わってくる。

ちょっと説教くさいところやボランティア精神が強いのでは…と思うところも三吾だからか。



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2023年12月03日

Posted by ブクログ

新味を出そうと色々マイナーチェンジは加えているものの、物語の基本構造が「かすがい食堂」と同じなので、同工異曲の誹りは免れ得まい。とはいえ、本作では主人公が元教師と設定されているので、今の学校や教育が抱えている問題点をストレートに斬る部分が多く、今子供の問題を考えるならここがやっぱり本丸だよなあという気にさせてくれる。ある時点までは機能していた、一生懸命に勉強をして、テストでいい点を取り、良い学校に入って、大企業もしくは官公庁に入れば人生安泰という成功モデルは、今や完全に無効化している。大企業に入ったからと言って、今は何も保証されないし、中央官庁なんて単なるブラック職場である。にもかかわらず、大人の多くはそのことを直視できていない。むしろ頑なに否認し続けている。これじゃあ子供もやってられんわなぁ、なんてね。

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2023年06月16日

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