冥土ごはん 洋食店 幽明軒

冥土ごはん 洋食店 幽明軒

638円 (税込)

3pt

3.8

死者の無念は食べて解決。洋食異界ミステリ。

匂いに誘われて入った「洋食店 幽明軒」で、無職の和泉沢悠人はアルバイトを始めることになった。厨房で働くのはシェフの九原脩平と妻・香子、フロアは娘の果菜子が担当している。悠人は果菜子に教わりながらバイト初日の仕事をスタートさせた。無事に営業を終えた午後8時、急に店内の温度が下がり、ドアからゆらりと現れたのは幽霊? 幽明軒は、現世に思いを残した死者が訪れる洋食店だった。
死者たちは、好きな洋食を一品オーダーし、それを食べることで過去のわだかまりを解消することができるという。悠人が初めて接客したのは、大正時代に交通事故で無くなった珠代だった。オーダーはライスオムレツ。結婚を誓い合った恋人と食べる予定のまま、些細なすれ違いから食べることの出来ないまま死んだ。シェフの脩平は珠代の話を聞きながら、恋人の本当の気持ちを導き出す(第1話「別れのオムライス」)。
「ナポリタンに込めた息子の気持ちとは」「私は誰に殺されたのか」死者たちが遺した思いに寄り添う“幽冥と顕世のはざまの”洋食店での人間模様を描く、全5話収録の食×異界ミステリー!

...続きを読む

冥土ごはん 洋食店 幽明軒 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2019年04月20日

    まず大前提として、ファンタジーである(^ ^
    「死者が成仏する前に食事に来るレストラン」
    という設定が、思いっきり(^ ^

    ただ、本作に登場する死者は、
    とても人間臭く扱われているので、
    特別なホラー感やファンタジー感はほぼ皆無。

    みな「自分がなぜ死んだか」だとか
    「死んだ後も気がかりなこと」な...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2019年10月05日

    私の大好きな”世にも奇妙な物語のラストの話の原作になりそうなお話”。主人公の和泉沢悠人はいい匂いに誘われてとある洋食店に入った。無職だった悠人はその店でアルバイトすることになるのだが、この店には珍しい客が来る不思議な店だった。
    幽明軒という洋食屋には、たまに死者の客が来る。好きな洋食を一品選んでもら...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2019年09月12日

    少し変わった設定だけど、色んな面でとてもシンプル。
    でも物足りなさを感じない素敵な匙加減、安心安定のフォーマット。

    解説にもあったけど、ナポリタンの表現は最高ですねー!

    0

    Posted by ブクログ 2018年12月24日

    コンセプトとしてはシンプルで、お話そのものも素朴。でも洋食にある種のノスタルジーを感じるからなのか、雰囲気はとてもいい。来店する死者達の時代がバラバラなのが、何気にこの作品の味を演出していると思う。
    この1冊で物語の輪は閉じてるけど、主人公の今後も含めて続編を読んでみたい。

    0

    Posted by ブクログ 2023年11月08日

    亡くなった人が最後の晩餐を食べに来る洋食店。思い入れのある料理を提供し、店主は死者の話を聞いて心残りを紐解いてゆく。死んだ原因を探るとか犯人を探すとかじゃなく話を聞いてそれに対する解釈を伝える感じ。死者は話を聞いてもらうことで心残りが解消され美味しいご飯を堪能して去ってゆく。ご飯が美味しそう。

    0

    Posted by ブクログ 2019年10月28日

    思い残したことがある死者が訪れる洋食店。成仏できてないのとはちょっと違うのかな?好きなものを食べてもらって想い出の味を再現したり、誤解を解いたり。あっさりめ。

    0

冥土ごはん 洋食店 幽明軒 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

小学館文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

伽古屋圭市 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す