感情タグBEST3
Posted by ブクログ
まず大前提として、ファンタジーである(^ ^
「死者が成仏する前に食事に来るレストラン」
という設定が、思いっきり(^ ^
ただ、本作に登場する死者は、
とても人間臭く扱われているので、
特別なホラー感やファンタジー感はほぼ皆無。
みな「自分がなぜ死んだか」だとか
「死んだ後も気がかりなこと」などを、
シェフに「謎解き」してもらい、満足して行く...
イコール成仏するのかな?(^ ^
レストランが舞台で、様々な料理が出て来るが、
その薀蓄もまた楽しめる(^ ^
必ずしも「すんげ〜おいしそう」なものだけでなく、
死者の「思い出の味」によりそうのが主眼なので、
一般的な「グルメ小説」とは趣を異にするが(^ ^;
ミステリ小説にヒューマンドラマを加えて、
グルメでトッピングしたような、贅沢な一作(^ ^
主人公の影が薄いのがやや物足りないが、
もしかするとシリーズとして続くのかも...
と思わせる一冊でした(^ ^
Posted by ブクログ
私の大好きな”世にも奇妙な物語のラストの話の原作になりそうなお話”。主人公の和泉沢悠人はいい匂いに誘われてとある洋食店に入った。無職だった悠人はその店でアルバイトすることになるのだが、この店には珍しい客が来る不思議な店だった。
幽明軒という洋食屋には、たまに死者の客が来る。好きな洋食を一品選んでもらい、最後の晩餐を楽しんでもらいながら、生前思い残したことを聞き、出来るだけ解決してあげる、という話。
作中に登場する料理はどれも美味しそうで、寝る前に読んでいるとお腹がすく。文字の飯テロと言える作品だろう。前半は主人公よりも客である死者のほうが描かれている感じだが、後半になると主人公の生い立ちなどもわかって来る。もし続編が書かれるのならぜひ読みたい。
Posted by ブクログ
少し変わった設定だけど、色んな面でとてもシンプル。
でも物足りなさを感じない素敵な匙加減、安心安定のフォーマット。
解説にもあったけど、ナポリタンの表現は最高ですねー!
Posted by ブクログ
コンセプトとしてはシンプルで、お話そのものも素朴。でも洋食にある種のノスタルジーを感じるからなのか、雰囲気はとてもいい。来店する死者達の時代がバラバラなのが、何気にこの作品の味を演出していると思う。
この1冊で物語の輪は閉じてるけど、主人公の今後も含めて続編を読んでみたい。
Posted by ブクログ
亡くなった人が最後の晩餐を食べに来る洋食店。思い入れのある料理を提供し、店主は死者の話を聞いて心残りを紐解いてゆく。死んだ原因を探るとか犯人を探すとかじゃなく話を聞いてそれに対する解釈を伝える感じ。死者は話を聞いてもらうことで心残りが解消され美味しいご飯を堪能して去ってゆく。ご飯が美味しそう。