【感想・ネタバレ】からくり探偵・百栗柿三郎のレビュー

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Posted by ブクログ

気楽に読める娯楽小説...ではある。
が、「それだけ」ではない。

ミステリなので、例によって詳しくは書けないが...
全四作を収めた短編集ではあるが、
幕間に短い「サイドストーリー」が挿入される。

探偵のキャラがお気楽な発明家だったり、
語り手であるお手伝いさんが面白かったり、
「あり得ない」探偵助手などを見るにつけ、
お気楽ミステリーとして捉えられる。

が、その全ての設定、全てのサイドストーリー、
読み飛ばしていた伏線を全て丁寧に拾って、
全編を通して大きなストーリーが織り上げられる。
最後の最後で「そう来たか」という壮大なだましは、
だまされたこちらに大きな快感を与えてくれる(^ ^

これ以上は、説明できない(^ ^
面白いから、読め!!

...と言い放っておく(^ ^;

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2015年02月25日

Posted by ブクログ

百栗柿三郎が難事件を解決する物語が4篇だが,登場人物が順に関連を持ってきて最後の「惨劇に消えた少女」で解き明かされる構成は非常に楽しめる.時代は関東大震災後の大正時代だが,あまり古さを感じさせない.柿三郎と千代のコンビが軽妙な会話で事件を解析する過程が楽しめる.

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2016年03月22日

Posted by ブクログ

大正ミステリー。実際にシャーロックホームズが活躍した頃の日本を舞台にしているところが面白い。
是非シリーズ化して欲しいところだが、この作者はそんな読者の希望をぶった切ってしまう潔さがある。そこもこの作者の魅力の一つだ。

しかし、主人公である百栗柿三郎の出自についても十分物語ができそうな気がする。大正時代そのものにロマンを感じる風潮があるので、大正ミステリーというのは一つのジャンルとして成立すると思うのだが...

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2015年03月15日

Posted by ブクログ

読み終わった最初の感想は「う~ん微妙」。

理由としてはトリックのリアリティの無さ。大雑把ともいえる。

例えば、第一話に出てくるホムンクルスとそれを入れた容器。”本来は強い刺激臭のする特殊な溶液にひたされていた”と書かれているのでそれはおそらくホルマリン(ホルムアルデヒド)。

こんなものが換気がしにくい地下で開封されたら、少なくとも残り香くらいはあると思う。ましてやそれを包んだもの(布)を持ち出す(人がいる部屋を通る)なら、気付かない人がいないと思うのだけど。これが念入りに準備されたものなら尚更。

各話間の幕間(大正という時代設定から、おそらく東京大震災の出来事)は、この後どうなってしまったのかと先が気になり、その部分は良かった。

全体を通して大正という時代設定のミステリーという面白い素材を生かし切れておらず、色々と惜しく感じる作品だった。

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2023年04月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

事件ひとつひとつは面白味があるのかもしれないけれど、全体のまとまりを感じないので、う~ん……。もう少し短くてテンポのよい話で全10話くらいあれば、こんなまとめもありかな…て気がするんですが。こういう雰囲気の作品、けっこう好きなので、いっそメディアミックスして1クールくらいのアニメにしてもらえたら……
あと、個人的に、千代さんと柿三郎さんが、お互いまったくその気がない関係であるところが好きです。

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2015年02月10日

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